Goo・ちょき・パーで、なに作ろう!

定年退職してしまいましたが、再任用でまだまだ老後の蓄えをしなくてはなりません。それでも悔いのない人生にしたいと思います。

老犬、フィガロ君のための歩行器作りました!

2022年09月18日 16時46分30秒 | 日曜大工

2022年9月17日

16日の夜の夫婦の会話で、歩けなくなった高齢犬キャバリア(16才)のフィガロ君のために、『こんなの作りきるね?14,000円すっとたい。ポチッとしたら、明日にでも届くけど!ポチッとしたら、明日にでも届くけど!ポチッ!』
と、挑発的な事を言い出しました!




ラインに送られたURLを見ると、とても14,000円するような材料じゃない。
自在キャスターも1個100円くらいのありふれた代物!



ただ、素人が一枚板をこんなに曲げることは出来ません。
でも、削り出しなら心当たりがありました。
クヌギの大木を伐採したときに、厚さ20cmくらいの矩形の塊が出来たので、将来何かの彫刻材料にしようと、薪割り機で割らず残している材があることを思い出しました。

『明日から休みだから、作ってやるよ!』
そう返すと、『何日もかかるようだったら、ポチッとしたら、直ぐに届くんだから!ポチッ!』
とまあ、頼んでいるくせに、14,000円にビビらせる様に急がせている。

さっそく、実家に走り、久しぶりにチェーンソーを始動しました。
この塊です。




そのままでは厚すぎるので、半割りにしました。
乾燥したクヌギとあって固い、固い。

形の描画とある程度の成形のために、電気カンナでカンナを2~3回振った時、『ブチッ!』と音がしたかと思ったら、全然刃が回転していません。
親父の使っていた45年物のマキタのカンナベルトが切れていました。



仕方なく、チョウナを使って大まか成形です。
チョウナは丸柱のハツリや、板のハツリに使いますが、うっかり滑らすと、自分の爪先に打ち込む可能性があるので、危険な道具です。
慎重にハツリました。



ある程度平面になると描画をして、チェーンソーでの削り出しです。



チェーンソーは、刃の当て方、角度次第で、切断だけでなく曲面の削りにも適しています。



形が見えてきたら、ベルトサンダーを使って、ザラザラのチェーンソー肌を滑らかにしました。



ベルトサンダーは、窪んだ凹面には使えないので、ディスクグラインダーに木工サンダーを取り付けて、窪んだ凹面も滑らかにしました。



ここで1日目のお昼時間になりました。
昼ご飯食べたら、休憩もせずに、ホームセンターナフコに走りました。
自在キャスターを4個買い、さっそく取り付けです。




水平な板面ならなんてことないのですが、曲面に4個のキャスターを4点が同時に水平になるよう取り付けるのは難しいです。
とりあえず、基準の1個を水平になるよう四角に穿って(うがって)固定しました。



あとの3個は、何度もひっくり返して水平、4個所接地点を試行錯誤で深さ、角度を調整しました。
既に夕方となり、台風14号のためにガソリン満タンも気になり、タイムオーバーとなりました。
『ポチッとしたら、明日にでも届くけど!ポチッ!ポチッ!』に苛まれました。




2022年9月18日

その夜、妻に見せたら、『とっても上手に出来ているけど、フィガロ君には重たい、もう少し軽く・小さくして!』
というリクエスト。
二度手間にならないように、妻に線引きをさせました。

やれやれです。今日は台風14号対策をしようと思っていたのに、先ずはこれを完成させることにしました。




固いクヌギですので、手鋸を諦めて、ジグソーで曲線カットしました。



『フィガロ君には重たい・・・・!』
今更、薄く削るのは大変です。

軽量化で一般的な方法は、穴あけです。
ホールソーで、支障のない部分に穴を開けました。



11個所の穴を開けて、軽量化しました。



実は、最初の削り出し段階から、幹に亀裂が走っている事は分かっていました。
木工ボンドで接着補強はしていましたが、やはり弱い!

『千切り(チギリ):バタフライジョイント』で連結することにしました。

(^^♪『あなた~誰とちぎりますか~』 (五木ひろし)

前準備として、15mm角棒から3つの、バタフライ(鼓ツヅミ型)のコマを作りました。




小さなコマでは、バタフライ(鼓型)のコマを削り出せないので、長い棒のまま連続して刻みを入れます。



これを切り離して、バタフライ(鼓型)のコマが出来ました。



ビビ割れ部分の連結に、バタフライ(鼓型)のコマを象り線引きして、彫刻刀でほぞ穴を開けます。



この黒い紙は、カーボン紙です。
ある程度、きつい状態でほぞ穴を開けたら、こうやってゴリゴリすると、きつい部分が黒くなりますので、そこをまた少し削ります。
面倒ですがこれを数回繰り返すと、ジャストフィットします。




3カ所のバタフライ(鼓型)のコマが綺麗に打ち込まれました。木工ボンドも併用して、強い連結となりました。



乾いたので出っ張り部分に、サンダーをかけて平面にし、木工ボンドも併用して、強い連結となりました。



腰ベルトは妻が作り、軽量化のために開けた穴を利用して、腰ベルトも着いて完成です。



フィガロ君は、まだ何をされているのか分かりません。
しばらくしたら、水飲みや食事の場所には自分で移動できるでしょう。



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