Goo・ちょき・パーで、なに作ろう!

定年退職してしまいましたが、再任用でまだまだ老後の蓄えをしなくてはなりません。それでも悔いのない人生にしたいと思います。

コメの精米・小石混じりの森のくまさん!

2015年05月24日 12時36分39秒 | Weblog

2015年5月17日午前
 
我が家で食べるコメは、実家から貰っている
元農家だった実家も今は高齢で、一人息子もこんな状態だから、殆どの水田は借り手農家に貸して、借地料として反当たり2俵(120kg)のコメ(飯米)を得ている。

借り手農家は籾すりが終わったものを玄米で届けてもらい、蔵(昭和11年建築)に保管し、食べる分だけを自分ちの家庭用精米機で精米をしている



 
玄米は、糠(ヌカ)に包まれているので、最初はこんなに茶色っぽい



品種は、『森のくまさん』で、美味しいのだが、今年食べている(h26収穫)のコメは、なぜか石が多く困っていた

ご飯を食べていて、『ガジッ!ジャリッ!』と噛めば、いかに美味しいご飯・オカズでも一変に興ざめする

精米しながら覗き込んでいると、黒い点の小石・砂が、玄米の中に混じっているのが分かり、精米の度にずっと石拾いをしていた



精米機の米は動いているので、なかなか指先では摘みにくい



そこで皿を持ってきて、見つけた小石周辺ごとすくい取り、拾い出していた




これが、1袋30kgの精米で混じっていた小石
黒い小石は見つかり易いが、石英砂の透明だと見落としも多数あって当然



ヌカと一緒に落ちてくれば良いが、狭いスリットがあって除去されない



ヌカに小石が落ちてくれたらよいが~
ちなみにヌカは、菜園の肥料として、畑へ~ちなみに生長はものすごく良い




さて、この日も昼食時『ガリッ!』

『な~んで借り主のTさんに文句一つ言わんとな
うちの妻子も、もう実家からの米は食べん自分で買って食べたがよっぽど美味しいと言って、食べようとせんとばいた』と不満をぶちまけた

『作って貰ってるからなあ~(田んぼの維持管理)言いにくかったいなあ~

『それとコレは別だろコンバインで刈り取る時、地面を切って取り込んだのかもしれんけど、もし地主へは石混じりや、古米を故意にあてがわれているなら、大きな問題ばいた~賃貸契約は破棄にせやん
もう半年こんな米食い続けて、ずっと黙って居る気かいた
~オレが電話してやるけん、番号おしえなっせ

昼飯を食べ終えて、さっそくTさんに電話した

『お世話になっています。Hの息子のKです。実は今年の米が石混じりで、困って居るんですが、今年に限って何かあったんですか

Tさんの対応に次の言葉を準備していたが~恐縮して言うに

『それは知りませんでした。うちの米には石は全然入っていないので、納めた米に石が入っているなど、思ってもいませんでした。直ぐに全部交換します

という対応だったので、血圧は上がらなかった。



蔵の米倉庫を覗くと、7袋210kgが残っていた。
さっそく軽トラに積み込んで、Tさん宅へ持ち込んだ




Tさんは7袋を準備して待っていた。
Tさんは集落では5ヘクタールクラスの米も作る畜産農家
理由を聞くと、
『倒伏した所があり、イネを巻き上げるために刈り深を深くし過ぎて、地面を切っていたんでしょう。ご迷惑をおかけしました。
とまあ、円満解決~今日精米したのにはまだ小石の危険性はあるが、次にからは、安心して食べられるだろう


 
店頭やお米屋さんからのお米は、 石抜き機通してあるので、そんな心配はありませんが~子どもの頃は確かに小石が混じったゴハンも珍しくはなかったなあ~

ちなみに、石抜き機は6~20万円くらいか~メシが喉通らないなあ

http://store.shopping.yahoo.co.jp/minatodenki/c0d0c8b4a4.html

http://store.shopping.yahoo.co.jp/minatodenki/k-55mp-hcs.html

https://www.youtube.com/watch?v=xeC-S1fopiQ

https://www.youtube.com/results?search_query=%E7%9F%B3%E6%8A%9C%E3%81%8D%E6%A9%9F

 

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栗園周囲の夏草刈り

2015年05月20日 22時36分08秒 | Weblog

2015年5月17日(日)午後~

やれやれ、朝早くから実家に着いたものの、梅の肥大が悪いため、両親は『まだ、ちぎらん!』と、動こうとしない
仕方なく、あと一週間待つ事にした

一方、栗園の栗の花が伸び出した
梅雨前には、夏草の刈り取りをやっておかないと~と言う事で、中途半端になった午前中は、コメの精米をしながら、不調な刈り払い機のメンテナンスをした

午後1時、いつもなら食後の昼寝をする親父と一緒に、栗園の周囲の草刈りに出かけた



ったく農地があり、作物があると、次から次へと農作業は出てくる



ごらんの様に、土手は全て1mもの雑草で覆われている



梅雨に入る前の今の内に、刈っておけば、梅雨後の雑草の芽立ちがだいぶ大人しいそれでも、収穫前にはもう一度草刈りは必要



土手は、角度で40~80度の急傾斜ばかり
その傾斜部分=法面(ノリメン)の幅が長いと、2度くらいに分けて刈り払いしないと、一度では刃の振りが足りない
右足は上、左足は下にしてカニの前歩き~
土手延長が長いので、体がよがんで仕舞う
 

肥料も、防除もしないのに、どうしてこんなに大きく育つのか
と感心する



この土手の下の細長い畑は、長い事、耕作放棄地
余所の畑だが、ついでに刈り取ってやる
と言うより、栗の収穫期には、イノシシの隠れ家になるからだ



延長50mくらいが終わると、もう汗だく
この日は真夏日に近く、30度近くまで上がった
ちょっと休憩して、園の上の段の土手へ移動



雑草は、ハルジオン・カヤ・クズ・セイタカアワダチソウ・ポンポン草~と多彩
特に、蔓性のクズはやっかいで、刈り払い機の刃に巻き付くと急に腕・腰に負担がかかる



この山の手側から、イノシシが降りてくる



もう一つ、孟宗竹の筍の後は、コサン竹の筍が栗園に侵入してくる
これも油断大敵~2~3年で、栗園は竹林となる



そうこうしていると、エンジン音にまぎれて、背後から呼びかける三男の声が
初給料が出たので、遅ればせながら、親父(三男の祖父)に、お金を持ってきたと言う
しかし、車はどこにもない
話を聞いたら、ずっと下の方の道で、脱輪し、そこから歩いてきたという
親父とそこまで下ってみると、右側の前後車輪が、完全に脱輪していた



軽自動車がやっと通れる道幅で、下の田んぼが『じゅっ田んぼ』なので、路肩は水分過多で柔らかく、一度はまれば容易には上げられない
『また、トラクターの出番か』と思ったが、親父と二人で何度かのトライでやっと上がった
ハッキリ言って、この車上げが一番腰に来て疲れた
それから息子は無事に帰宅



『ああ、疲れた
放置した刈り払い機をパチリ
刈り払い機には、ハンドルの形では、このループハンドルタイプとU字ハンドルタイプがある
ループハンドルが、棹(さお)振りが早く出来て斜面や狭い場所での草刈りには向いているという。
でも、ちょっとした弾みで、刃をが地面に入ると、回転により自分の足下に刃が駆け寄って来やすく、ヒヤリハットの経験もある
車の小径ハンドルと同じく、腕の力が無いと、危険度も高いと思っている



エンジンの調子は良く順調に、刈り進んでいた~ところが



『ブチッという変な音とともに、蛇を切ってしまった。
この辺りは、以前から『マムシ(ひらくち)』の産地
『マムシ』かと思ったが、これは違った
ちょっと後味が悪く、申し訳ないが、刈り払い機では良くある事



なんとか、日が高い内に、草刈りを終わる事ができた



親父と二人で3時間あまり~や~疲れた日曜日

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新規就農研修生プロ農家養成コース W君の手作り昼食会

2015年05月14日 00時28分22秒 | Weblog

2015年5月13日

今回の主役は、新規就農研修生プロ農家養成コースのW君です

彼は『料理人:板さん』の道から、『自分で作った食材で食を提供したい』と、
農業をめざすために、研修生として入学しました。


その彼から、『みんなに、お昼ご飯をごちそうしたい』と申し出があったのです。

『これだから、社会人の研修生は面白い』と快諾し、加工調理室・農大産食材等も応援しました。




前々日からの仕込み作業にかかるなど、プロの料理人の準備は違っていました

この日は朝から、W君選任の5名で、先生も含めて30名分の調理開始~
他の研修生は、ロープワーク講義や草取り作業をして、昼食を待ちました




12時前に完成~大皿等に盛りつけ、調理室から教室に運び込まれました

ビュッフェ方式なんで、みんなが手を付ける前に撮影

左から、1:鶏のクワ焼き温キャベツ 2:魚(カレイ)の野菜あんかけ 3:肉じゃが(農大産)



4:サラダ(カツオ+農大産野菜) 



5:ナスの揚げ煮



鶏のクワ焼き温キャベツ



魚(カレイ)の野菜あんかけ



6:長芋ソーメン トマト釜盛り(農大産トマト)



 7:冷製パスタ
 

サラダ(カツオ+農大産野菜) 



8:大根漬け



9:吸い物(タイ)は撮影忘れ  



みんなが揃ったところで、料理長 W君から、今日のメニュー9種類の説明をしてもらいました。



ビュッフェ開始 みんなが一斉に集(タカリ)りました



食材料として一人500円 ご飯は各自持参が参加条件

 取り皿が小さい取り皿なんで、何度もお代わりを繰り返していました






アチコチから『美味いこれ、おいしい』が飛び交います

いつものお昼の、倍量食べたかもしれませんが、美味しかった



これで、500円なら毎日でも食べたいところです

さて、僕の感激の一番は、これ、『長芋ソーメン トマト釜盛り』でした
あのヌルヌル長芋を、包丁を使い、本当にソーメンみたいに細く均等の幅で切る技術
トッピングのキュウリも、2日前から塩漬け~甘酢漬けをして準備したもの
それが、くり抜かれたトマトの釜に収められ、程良いトマトの香りが移っていました
冷えすぎない冷水で冷やされて出されたのも、プロの技でした



さて、腹一杯になった午後の3時間の授業は、僕の講義で『営農計画(資金繰り計画)』の、固いお話~ 

爆睡の研修生多発でした      

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手が汚れない 蕗(フキ)の皮の剥き方

2015年05月11日 22時44分13秒 | Weblog

2015年5月10日(日)

平成21~23年度まで五木村に居た事もあって、この日は『五木村新緑祭』にやってきました。
懐かしい面々とも会えて、幸せな時間を過ごせました

さてさて、お客さんとしても、お買い物をちゃんとしたのですが、道の駅物産館出荷協議会の皆さんから、『もってけ、もってけ』とばかりに、蕗(フキ)をお土産に貰いました



でも、前ブログのお茶摘みじゃないけど、以前は『フキ』には拒絶感がありました

その理由は、『フキの皮むきで、指が真っ黒になる』が、あったからです。
写真は、その一束
『わ~ありがとうございます
と言うと、また別の人から
『エッ、○○さんもありがとうございます』と言うと、『んなら、あたしも』と、また別の人から
~この日は、都合3束も頂いたのです




熊本では、4~5月のGWからフキの収穫期になります

昔から夜なべで、フキの皮を剥く作業があって、子ども達も手伝わされていました

そして翌日は、指先が真っ黒に学校に行っては『○○君の指、汚い』だったのです。

妻は、今も皮むき、しようとしません
そもそも、子どもの頃は美味いとも思っていませんでした。
紙のない昔はフキの葉がトイレットペーパー替わりに利用されていた
、尻を「拭く」意味でのフキの命名だったと聞いたせいもあります

そんなPTSDもあったのですが、季節モノの皮むきの作業は毎年やってきます。

そこで、もう何年も前から、工夫によって『手が汚れない、フキの皮の剥き方』を自己マスターしていますので紹介します。

先ず、汚れないためには、薄いビニル手袋やゴム手袋をします。




『これじゃ、爪で皮が剥けないじゃないか』の反論もあると思います。
年寄り達は、爪と指で剥くから、指先が真っ黒になるのです。

でも、この手袋で着色が回避できます。



爪が使えないなら、刃物です

この手の、小包丁や、ペティーナイフみたいな刃物を使います~

先ず、第一刀~
どこから皮むきを始めるかですが、フキの茎はまん丸ではありません。
茎の断面を見ると、断面が、キティちゃんの頭の様にU字型の窪み凹が見られます



地際の太い茎から、茎とともに茎の先端5~10mm位で刃を入れ、皮一枚を付けたまま凹の溝を剥いでいきます。
フキの細い先端まで繋がっていれば、うまく窪み凹の皮も剥げています
撮影のためまな板の上でやっていますが、本当は左手でフキを持ち、右手に包丁を持っています(右利きの場合)




一周360度を4~5回削げば、こんな感じです。
一刃目には、茎が付いていますが、収穫の時に手折って、グジャグジャ断面ですので、これで綺麗な断面になります。



もしも皮むきの時に、途中で裂けたり、繋がっていない場合には、写真のように、ウナギをまな板に乗せるように置いて、包丁の刃で残った薄皮をそぎ落とします




一本が終われば、その度に適当な長さに切っていますが、まとめて切ってもOK
水をはったボウルに投げ入れます




これを繰り返していると、ボウルの中の水は、アク汁で濁ってきます。
フキのアクの成分は、クロロゲン酸、クエルセチン、ケンフェロール、フキノンなどのポリフェノール類が多く含まれ、動脈硬化やがん、アレルギー症状などを引き起こすといわれる活性酸素を除去する抗酸化作用が注目されているそうです



でも、ケミカルな分野は分からない副作用もありそうなので、やはり習慣でアクを出してしまいます。



綺麗に剥かれた蕗の皮~コウゾ・三つ又の様に、これから和紙が作れそうです



さて、人によっては、塩水に浸けたり、熱湯をくぐらせたりして、アクや、残った細かい繊維を取り除く人も居ますが、面倒なのでこのままもみ洗いです。



そうすると、残った薄皮の繊維どうしが絡み合い、こんなものが出来てきますので、それを取り除きます。
熱湯にくぐらせたら、確かに繊維は剥がれやすくなります。




ハッキリ言って、神経質に細かい繊維を取る必要は無いと思います。
この植物繊維の効果が高いと思っています



サラシ終えて、ザルに上げると、綺麗なフキの食材準備完了です



気になる手の方はどうでしょう
ホラこのとおり綺麗です

3束も皮剥いたのに、全く黒ずんでいません
みなさんもお試しアレ





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2015年の茶摘み~阿蘇火山灰・黄砂の災い

2015年05月06日 03時25分51秒 | Weblog

2015年5月5日

『夏も近づく 八十八夜 ~ 野にも山にも 若葉が茂る あれに見えるは 茶摘みじゃないか~』

子どもの頃から、のんきにこの歌を歌う気には一度もなれなかった

様々な農作業をやってきた中で、茶摘みほど嫌なものはなかった
青年の頃になると、ゴールデンウィークという言葉ができ、世間では行楽に興じる家族のニュースが溢れたが、こっちは苦痛の中茶摘みに拘束されていた。
彼女が出来ると、その調整にも頭を痛め、合わない時には、茶摘みから逃げた
結婚して子どもが出来、家族を持つと、またまた調整に頭を痛めた。
旅行等で合わない時には、茶摘みから逃げた
いつも、ゴールデンウィークの最中の作業なのだ
僕にとっては幾度と無く自由を奪い、GWを逆恨みした、そんな因縁のある作業なのだ

しかし、子どもが成人してしまい、両親も90と84になれば、そうも逃げている訳にはいかない

さてさて、大きなお茶農家かと言えばそうではない。
昔ながらの屋敷周りの生け垣代わりの茶と、山の畑の土手に植えてある茶。
生葉で50~60kgの面積だ。

零細だから、それだけ手作業も多い。
祖母が生きていた頃は、『お釜さん』があって、釜煎り茶を自宅製造していたから、次々に揉む作業も大変だった

今年も、今日1日で完了すべく早起きして、朝8時には畑に立っていた




昔から茶摘みの基本は、この『一芯二葉摘み
これが実に進捗が見えず、イライラの原因で嫌いになった理由だった
いつまで経っても籠にたまらず、緑の茶葉はどこを採ったのかも分からない
やる気が全く出ない苦しみ

今年違った事は、阿蘇火山の降灰のためにオフトークによる『製茶加工委託の際の茶葉洗浄の励行』が、家庭向けに広報が行われていたそうだ

それに従い、昨日の雨前から、水道ホースで茶園を洗う対処を親父はしていた

しかし、良く見ると昨日の雨後、今度は『黄砂』がうっすらと新たに付いているのが分かる
果たして、加工できるのかの心配が出てきた




屋敷周りと言っても、総延長50mくらいはあるので、当時の家族総出の子どもでも10mくらいは担当することになっていた
それに、屋敷周りの植栽は境ギリギリにされているので、道路や隣地にオーバーハングして枝は伸びている~3mはある足場のない空中茶葉をグラグラ石垣の上から摘んでいく

GWも終盤~今日もラジオからは、『高速道路~古賀インターは延長9kmの渋滞~』とか流れている。
『車の中でイライラしている人を、ここに並ばせ一斉に茶摘みさせれば、直ぐにでも終わるだろう~』とか、逃避的な妄想が、この年になっても始まる



高校生の頃に、この『ハサミ式茶葉収穫機』を親父が買ったので、だいぶ裁けるようにはなったが、それでも基本、『嫌い』は変わりなかった



刈り取った茶葉は、『テボ』に溜まると、『庭屋:ニワヤ』(土間:ドマ)に運び広げて、蒸れを防止する
昔は、籾を干す『ネコボク』に広げ、今はブルーシート
実家には、家内農作業、夜なべ、藁打ち等や田植え時の土足で食事が取れる食堂に臨時改装出来るための『庭屋』(土間:12畳位)が今も残っている
写真左の『上がり段』は食堂時の長椅子になり、釣り合う高さの飯台が持ち込まれていた。

さて、午前中の4時間で、屋敷周りをやっと摘み終えた



ゆっくり昼寝をしていたいが、『今日中に終わらせる』と、午後1時には山へ出発
今年6月では91になる親父が元気だからこそやっているが、出来なくなったら真っ先に放置する茶園だ



使いようのない細長い畑や土手の有効利用で茶を植えているが、足場がともかく悪い



茶摘みハサミの袋に溜まっていく茶は、だんだん重たくなるので、この『テボ』にこまめに入れる
それでも、半日も続けていると腕が直ぐに重たくなり、腰も痛くなる
テボは、もともと蚕を飼っていた時の桑の葉を入れていた『桑テボ』の活用
竹製である程度重たいが、既に60年くらい使っているモノで、プラスチック類より優れていると思う



午後3時やっと茶摘みを終えて帰宅
さて、これからが茶摘みハサミが生み出した余計な仕事~
選別作業です



お盆に一つかみの茶葉を乗せると、木質の茎や枯れ葉、深摘みした古い葉が混じっているので、延々と繰り返す~全部を手がけなければならない~自宅待機の母親が選別に頑張りに続き、3人で黙々と調整し、茶葉の山を減らしていく
固い土間に座っての作業のため、3人の口からは『ア痛タタ~ア痛タタ~』ばかり




我が家の茶は、栽培に熱が入らないのもあってか、全くの無農薬、無化学肥料の有機栽培のお茶
それでも、プール加工(他人のも一緒に加工ラインに入る)のため、『悪貨は良貨を駆逐する』ではないが、製品の出来を悪くする木質の茎や枯れ葉、深摘みした古い葉があれば、荷受けを断られる~手摘みの時には無かった作業だ




綺麗は茶葉は、コンバイン袋に次々に詰めていく~これも蒸れないように重ねない



選別3人で3時間~14袋~全部完了して軽トラックに積み込み、製茶加工場へ出発



毎年お世話になっている『佐藤製茶』に持ち込んだものの5台目の待ち~後ろにも次々に並んでいった
昨日の雨で、一斉に今日の茶摘みだからこの時間帯に集中していた
じっと待っていると『わりゃ~○△×~』とか、いつもと違う険悪なやりとりの雰囲気の荷受け場の様子




何事と様子を見に近づくと
『阿蘇火山灰の残留チェック』があっていた

この白い湯飲みに、黒い火山灰の沈殿が、ある程度あればアウト~
水洗いして出直しという



長らく待機してやっと順番が来たと思ったら、アウトの宣告を受ける農家
『そりゃ、文句も言いたくなる』



その人の湯飲みの底を見せて貰った
『ゴミと黄砂、火山灰の違いは
『火山灰は黒く、ガラス質で違いはハッキリしてます
『食品衛生法で、不純物・混入物・・・・火山灰もダメなんです

との問答が聞かれた



近くにはいつもは無い、洗浄のタンクが二つ準備されていた
気の毒に思いながらも、その様子を撮影させてもらった



幾つもある袋をタンクに返し、ザブザブ洗っては、ザルで茶葉を取り上げ、また袋に戻す~(このおばちゃん、手まで怪我して可哀想~)
大量の人はボーっとなる作業だ・・・・果たして我が家の茶葉は合格するのか

濡れているので、含水量を風袋に加算しての茶葉重を計算される~余計な水洗いの手間だけでもたぶん得する事はない



やっと我が家の番が来、た
ドキドキの中、袋から茶葉が採り出されました

幸いにも、屋敷周りの茶がサンプリングされたのでしょうか~合格でした

心配された黄砂も火山灰も、事前の親父のホースを引っ張っての水洗いの努力により基準以下に洗われていたようです

それにしても、こんなに緊張した加工委託は初めてでした
一日も早く降灰が治まって貰いたいものです

今年の収量は、54.5kg~加工すれば製品茶で10%、5.4kgのお茶になります。
加工賃を取られて、100g幾らくらいのお茶になるのか
我が家の茶葉が、我が家の茶として返ってくる訳でもないし~
家族労賃や剪定等の手間を考えたら、絶対市販の茶を買った方が得と思います 

 

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食材搬入台車スロープの作成

2015年05月02日 22時59分13秒 | Weblog

2015年5月2日(土)

 農産加工の授業を行う、T先生から、
『食品加工のための食材を搬入するのに、玄関からは階段が3段あって、重たいモノを車から台車に移すのも大変!車を横付けして台車に直接乗せられて、食材庫に搬入出来るようにしてもらえませんか
のお願いが去年からあっていた。

スロープ(斜路)を作ってということか・・・
まあ、頼まれるのも仕方がない。これまでの所行のためだろうが・・・・

忙しさもあって、なかなか実行出来ずにいたが、考えては居た

方法①=自転車置き場の通路を、台車の幅だけ駐車禁止にする。
   問題=台車の幅だけ確保して白線とか引き、駐車禁止にしても、
      おそらく誰も守らない

方法②=加工室裏の旧男子寮階段にスロープを作る。
   問題=車をここまでバックで付けるまでの、途中の足場が悪い。
      さらに、建物引き戸で、またスロープが必要となる。







5月1日(金)

そんな問題を抱えながらも、5月には加工の授業が次々に始まるので、なんとかしなければならないと、GW期間中に作る事を決意
休み前の金曜日の内に、必要な資材・機材を運び込んでおく事にした。

それをたまたま見ていた研修生のW君が、いろいろと質問してきた。

『先生、なんでそぎゃん遠回りせやんと
んならば先生、あそこの扉からがいいでしょ
スロープは1箇所で済むし、車も横付け出来、雨にも濡れんでしょ

そう言われて、指先の方向を見て、頭の中に、火花が散った
まさにこれが『アハ体験
授業を離れたら、先生と研修生の関係でもない

『W君、素晴らしいそのルートがあった君の言うとおりだ
ありがとうあそこに作るよ

と言ったものの、内心とてもショックだった
丸3年間も施設管理をしてきたのに、ここに来てたった1ヶ月の研修生が施設を把握し、その彼から的確なアドバイスを受けてしまった

5月2日(土)

T先生の提案ルートに凝り固まっていて、施設全体を鳥観する発想が無かった自分へのショックも癒えなかったが、このモヤ
モヤを早く払拭するには、スロープを作り上げる事だと、朝から家を飛び出した

写真の左側に車をバックで付ける事が出来、こんな感じのスロープをコンパネ板半分で出来るのだ

朝から暑い日差しの中で、汗だくの作業となった
家族は黙って出てきたから、ともかく午前中で仕上げようと、テキパキと取りかかった



ここには、すでに段差を埋める▲コーナーがあったが、これだけでは台車の幅には足りない、しかも角度が急過ぎる。
でも、これをスロープ天板の敷き台に使う事にした



この段差を埋める▲コーナーとコンクリート通路の段差は、現在30mm。
これを天板の敷き台に使うと、天板12mm+敷き板として15mmの端切れ板=27mmで、3mm~ほとんど段差が無くなる~と、コーススレッド(木ねじ)でとめて2枚板にした




これで、ほとんど問題にならない段差になった
これでも、簡易スロープなら完成でいいかも
しかし、重みに撓んでしまう~恥ずかしいモノは作れない
両サイドの、超ロング直角三角形を塞がないといけない



両サイドの、超ロング直角三角形は、メジャーで計測し、板に描画も出来るが、実際に板を当てての線引きが、一番リアルに合う事になる



罫書き(ケガキ)して出来たのは、斜辺ABとなる。
超ロング直角三角形は、板の厚さ12mmだけ大きいので、12mm平行移動して小さく罫書きしたら、対辺BCが天板の下に綺麗に収まる超ロング直角三角形が描ける
ACの底辺=隣辺は、コンパネの90cmで終わるから、
正確には、超ロング台形


1枚切り出せば、2枚目はそれを型紙にして罫書けば簡単





スロープ天板には、100kg以上の重み(荷物+台車+人)がかかるので、12mmの天板1枚ではしなって凹窪むので、45mm角の垂木(タルキ)を入れる事にした



超ロング直角三角形の端っこは、鋭い角度θになる
1本の垂木から、向かい合わせに、2本を切り出す事にした



丸鋸で切ろうとしたが、安全カバーが引っかかりうまく切れない
仕方なく、電気ノコギリでカット~ところが、激しい上下振動のために、線がぶれて、目の焦点が合わず見えない
休み休み線を確かめてゴニョ~ゴニョ~真っ直ぐなんとか切断できた。



電気カンナをかけて、下手な切断面を綺麗にした



あとは、垂木や超ロング直角三角形の板を、コーススレッドでネジ止め



次々に、ネジ止め



縦・横に補強材の垂木も入れたので、200kgでもきっと大丈夫



スロープ台の完成です

T先生、喜んでくれるでしょうか



 

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