Goo・ちょき・パーで、なに作ろう!

定年退職してしまいましたが、再任用でまだまだ老後の蓄えをしなくてはなりません。それでも悔いのない人生にしたいと思います。

フクロウチェーンソーアート

2009年12月21日 00時36分50秒 | Weblog

平成21年12月  

 先に書いた、11月のログハウス教室で、実は丸太の端切れを貰っていた(笑)

 ログハウスはすぐには作れないけど~彫刻=チェーンソーアートはできると思っていた。
 肝心のチェーンソーは、以前からホームセンターのチラシチェックをしていた(笑)しかしエンジン式のチェーンソーはちょっと高いし、ましてはハスクバーナみたいな高級品には手が出ないので、電動チェーンソーに決めていた。 頼んでいた妻から電話が入り、買ってもらっていたのだ(笑)
  そして、木材用チョーク(クレヨンみたいなもの)も買って、早速、立体画の下書きの描き込み~(11月25日)
 12月5日、幸い住宅には人が居ない(笑)朝から、帰省したときに持ってきた電動チェーンソーを、延長コードに差込み、チェーンソーオイルを入れ~丸太を菜園の通路に据えて、切断開始~。

 ところが、うまく行かない~刃が弾くのだ!原因は、刃の枚数の違い。
刃数が多く、密に付いている方がスムーズに食い込む~少ないと、弾くのだ。
 まあ、ホームセンター売りのレベルだから仕方が無い。 もうひとつ、抱えれば重たい丸太だが、じっとしていないので、下絵どうりに削れない!
 とうとう、足で押さえつけて下書きを切り込む。

  

 また、顔と、目はどうしても刃が入らない。
 材は杉なので、もろいのが難点。本当のチェーンソーアートの時には、短く小さな径のチェーンソーを使うが~ココは、無理しなくて、細部はノミで削ることにした(笑)

 翌日、ひたすらノミで削り出す~いつしか彫刻になっていた(笑)

 次の土曜日も帰省した。もちろん、フクロウちゃんと一緒だ。

 荒削りのノミの跡を、ディスクグラインダーで削る。最初は60番の荒削り~次に80番で削る。使い込んでサンダーの砂が無くなると、生地と木の摩擦で煙が出て良い焦げ目が出来る。これが羽の模様づけになるから面白い。 
 毛並みの参考は、インターネットから集めたフクロウの映像写真。まあ、こんな感じかな~で、記念の年月、12 2009 を彫った。

  次の週も、珍しく2週連続で帰省した。いよいよ仕上げる計画実行のため(笑)  ガスバーナーで、炙った。炎は大きな炎にして、平面的に焼きを入れることにした。  

 面白いほど、焦げ目が付くので、どこでストップするかも見極めが難しい~適当なところで切り上げて、今度は、焦げ目をワイヤーブラシで削り、濃い過ぎる炭の部分を落とす。まあ、全体の陰影のコントラストもこれで良いかな?と、次の塗装に移った。

  ニスは茶系の水性にした。筆洗いを考えると、水性が便利だ。1回目を塗って、良い色が出た感じ~細部の窪みは、小筆で塗りこむ~そして冬は2時間の乾燥とのことで~。お昼ごはんを食べて、2回目の塗装にかかった。

 クチバシや尾羽の裏は逆さまにして、塗り残しが無いように~それに台座が一番湿気が籠る所なので、見えない裏もちゃんと塗った。

 全国的に雪が舞うような寒い、土日での作業だったが、これで完成!産まれて始めての、チェーンソーアート?彫刻だったが、丸太から面白いものが出来た。

 次は、ネコのガリちゃんをモデルに、彫ろうと思っている。



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ログハウス教室5日目・最終日・パート2閉校式

2009年12月12日 10時56分08秒 | Weblog

平成21年11月3日

 早くもお昼となり、片づけをしてキャンプ場へ戻った。
最後の食事はカレーライス&アイスクリームのデザートが付いていて喜んだ(笑)


 閉校式では、11期生全員に『森の暮らしを学ぶログハウスづくり 修了証』が手渡された。それに顔写真一覧や、会員番号の入ったメンバーズカード(僕は175、最後の人は183人目の番号印刷)、それに来年の11月3日までの1年間ログハウスを無料で使える『ログハウス使用無料券3枚』を貰った。今回のログハウスが完成するまで3回までの奉仕作業、いや自己学習で来る人には3回までは宿泊を面倒見るという事だ(笑)


 インストラクターの井手さんに、全員でお礼を言った。
 解散後、希望の人には井手さん作成のログハウスを見せると言うことで、連れ立って山の中に入った。それは井出さんの栗畑の中に建っており、3坪くらいの小さな小屋だった。石壁とログハウスは良く馴染んでいた。 


 さて、4泊5日のログハウス教室はすべて終わった。みんな帰っていったが、果たして実際にログハウスを作る(作れる)者はどれくらい居るだろう?という疑問も出てきた。
 知れば知るほど面白くも有るが、必要な機械設備・スペース・時間を考えると~現職中は難しいとなる。しかし、今回いろいろな職種のメンバーと知り合えて、何かの時には機械設備でも単なる労力でも助っ人に現れる~という意気投合はしたのは良かったと思う。

 たとえ実現しなくても、同じ仲間が寝食ともにして作業して酒を飲み楽しめた~それだけでも価値のある4泊5日間だった。
 インストラクターの井手先生・役場の皆様・キャンプ場の皆様・深夜まで飲んだくれた尾方様、そして11期生の皆様、大変お世話になりました。


追伸:ログハウス教室参加後は、現実に引き戻されてしまい、約1ヶ月後の今になってやっとブログアップが出来ました。メモを探し出し、記憶もうつろな中で書きましたので、数字や記述が曖昧です。

 同期の11期生の方がミスに気づかれたら、ミスを訂正しますので、ご連絡してください。また、興味のある方は是非とも来年の教室にご参加下さい。

参考URL=http://www.vill.mizukami.lg.jp/log/index4.html
      http://www.vill.mizukami.lg.jp/form/form.html

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ログハウス教室5日目・最終日その1

2009年12月12日 10時37分40秒 | Weblog

平成21年11月3日

 さて、いよいよ最終日の5日目となった。やっとこさ起き出した状態で、作業に不安がよぎった(苦)ともかく、荷物の片付け~ベッドの片付け~シーツ等の搬出をして、朝食へ。


 最後の日なので、紹介しておこう。ここ市房山キャンプ場の事務所には、人なつっこくて可愛いワンちゃんが居る。体は黒くて、四肢の先と胸が白いオスのワンちゃん~残念ながら1ヶ月ぶりに写真を見て、名前を思い出せない(泣)
 さて、正味半日の今日は、いつもの通り役場企画観光課の西本さん司会の朝礼で、閉校式等のお知らせから始まった~。

 インストラクターの井手さんからは、これまでの反省や注意点の復習。そして、生徒からの質問に答えた。先ず出た質問は、
床下地のやり方だった。
 ログハウスは仮組みとして、このような場所でログハウス組を完成させ、バラして、ユーザーの所に運んで、本組みとなるので、今の段階では床下地はやっていない事。もしやれば大引き受け、根太受けを跨いでなんて仕事が出来なくなるからだろう。

 大引きを掛け渡す根太と根太の間に、床断熱材をはめ込み、床の下地材を貼る。そして仕上げ材(フローリング)を貼る。もし、ピアノを置く時には床補強として大引き間隔を通常の90センチではなく60センチくらいに密にすること~ってな感じで、大引き受けの高さ、根太受けの説明があったが、どうも良く分から
なかった。実際の建設では、布基礎・水道配管・電気工事等いろいろあるだろうが~今回の教室では全部は出来ないこと。
 そこは分かっているが、高圧水でのピーラー・ローダー運搬釣り機・ユニック等の機械装備、それらが自由に動き回る仮組みの敷地や、経験した手間だけ考えて、すでにメンバーの多くは現実的に考えることが出来るようになり、近くなるはずの夢が『遠ざかる夢』になりつつあった。(笑)
     あと、サドルスカーフの大きさや、サドルを受けるメス側の凸の頂点は15ミリ深く(上)に印をして切り込みを入れておくこと~等が確認事項として補習があった。
 
いづれにしても、丸いログと丸いログのサドルノッチのノッチワークがポイントだ~。その後は、班毎に分かれて昨日の作業の続きを時間まで行った。だいたい3段目までの積み上げが完了した。 

  
(謝り)途中ですが、1ブログ、10000文字制限のため、続きは最終日パート2で書きます。

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ログハウス教室4日目

2009年12月12日 00時51分33秒 | Weblog

平成21年11月2日

 さて、いよいよ4日目となった。 昨日までは、根太の平面と丸いログの接合だったが、~今日は、丸いログと丸いログのノッチワークだ~。 

 

V字型のグルーブのための、ラフスクライブ~ラフカット~ファイナルスクライブ~ファイナルカット~スカーフまでの手順は同じように進めた。

 しかし、ファイナルスクライブでは今度は下の丸いログ5~6メートルの材を全部しなければならない。

 

 こちらの辺を左から右へとスクライブを済ませたら、今度は向こう側に回り、右から左への流れでスクライブをしなければならない。 

 中腰で長距離だから、誰もしたがらないが、全員分に回るだけの材をこなさなければならないから、抜け駆けは出来ない。途中で交代は出来ないし、丸い面には凹凸や節もあり、なかなかうまく出来ない~一度始めたら途中の休憩も出来ない(泣) 

 丸いログと丸いログの重なるグルーブは、ログエンドの見える部分は、U字型グルーブに仕上げピッタリ感を出すノッチワークだ~。 ログエンド(木口:端っこ)の見える部分は、浅いU字型グルーブに弧を下書きしておくが、5ミリ程度深めに描くのがポイント。これも、セトリング(沈み)を念頭にする作業。

エッジの接合面には垂線の印を描いておく。 

 

 ログの曲面は、頼りないスクライバーの線を頼りに、チェーンソーの刃をV字型の角度に立てていくが、仕上がりはイメージ的にダブリュー・Wカットになる。曲線に沿ってカットするのもなかなか難しい。 

 さて、チェーンソーの刃を入れ、ログの丸みに合わさるように仕上げる。

 ここで、お昼ごはん。今日は、豚汁とおにぎり・煮しめだ。寒いので、豚汁は温まった。

 

 午後は、ファイナルスクライブも、Wカットも終わって、いよいよ上下のログ材を合わせてみる。下のログ凸面と、今Wカットした凹面のエッジがピッタリと合った。

 

 

~というのは2回目の結果で~真相は、1回目うちの班はどうしても隙間が広すぎて、調整でも詰まらなかった~結果失敗作だったのだ!

 インストラクターの厳しい判断で、1本目の材は、廃棄となったというのが真相(泣) だから、他の班よりも遅れをとって、2本目の材で2回目のトライだったのだ~2回目だからそれだけ練習が出来、うまくファイナルマッチしたのだ(笑) 

 ログエンドの見え無い部分は、ドア枠などカバーされる所となる(写真は玄関ドア部分)。ここはU字型グルーブにする必要が無いため、Wカットをエンド(木口)まですれば良い事になる。

 

 

 4日目となれば、みんなが、次は何をすればよいかが分かってきて、作業が捗って来る。半割から、2段目~そして3段目に取り掛かっている班もある。

 もうここからは、同じ作業の繰り返しで、次々と積み上げて行くだけ。ただ、別の班のログとの組み合わせなので、こちらが早ければ勝手に休憩し、遅ければ急いで合わせるという周りを見ながらの調整もして進めた。

 さて、今日ももう薄暗くなってきた~そして最終日の前夜ということで、夜は最後の懇親会~。料理も凝っていて、地元産の大根の酢漬け・生姜・サクラの花の塩漬けなどをネタにしたお寿司も準備されていた。

 

 1日目と違い名前も覚えて、えらい盛り上がり~またまた、OBや役場職員も駆けつけての盛大な懇親会となった。そして、各班から11期生の名称を募り、多数決の投票で決めた。

11期生の学級名?は『水上・ログ・イレブン』となった(笑)

9:30~そろそろお開きに~万歳!は、もちろん、インストラクターの井手さんでした~

 

 2次会は当然だが、2日目の朝『お住まい拝見』した、あの尾方邸を目指して、真っ暗な山道を歩いていった。

 

 ここには既に尾方さんの9期生のOBが集まっており、あっという間に満員状態となり、居間から台所までエクライで埋まった。

 薪ストーブ1台で、ぽっかぽかの部屋で盛り上がり、たぶん~1時近くまで飲んでいたみたいだが~。 どうやって帰ったのか、まったく覚えていない(笑) 

 


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ログハウス教室3日目

2009年12月11日 22時49分51秒 | Weblog

平成21年11月1日  教室の中日、3日目となった。

足腰が痛いと気づいた。やはり、チェーンソーや木材を抱えたりと、だいぶ筋肉を使っていたようだ。朝ごはんを準備してくれるのはありがたい。

 食べたら早速、帰り道の温泉道具を積んで作業現場へ。

  今日はあいにくの雨~作業場全体にテントを張ることが一仕事となった。みんなカッパを着ての作業。

 

 さて、昨日はラフカットが終わったところで終了だったので、その続きからだ。ファイナルスクライブは、上下のログ材の隙間の一番広いところ(タッチ)プラス、5~7ミリということで、根太に金尺(定規)の線引きして、タッチ+5ミリで、コンパスを広げた。  

  

この+5ミリと言うのは、それだけ深く凹を削り込み凸が食い込むプラスの深さになる。 ログ(丸太)は、乾燥収縮と上からの重量圧縮で、”セトリング(沈み)”という問題(性質)があるので、ファイナルスクライブでは、5~7ミリのセトリングが経験的に導き出された数字だと言うこと!これが大きすぎたらサドルノッチに隙間が空くし、小さすぎるとログ同士の隙間が詰まらないので、大事なファイナルスクライブとなる。 

ファイナルスクライブが終われば、サドルノッチ(オス)の下書き。富士山型凸の頂点は、幅約5センチ、長さ60センチの峰を模った板を当て線引きした。

スカーフを削り取り、曲面カンナで仕上げておく。 次に、先ほどのファイナルスクライブのスタート位置は、根太の面で、ここは平面だから、スミイレでログの端まで線を引く。この線はサドルノッチの端から、もう一方の先まで2本引けて、これが切断面となる。この線、グルーブ(接合面)に沿ってチェーンソーで切り取り、フラットに削り、平カンナで仕上げる。 

 ここまでして、先ほどのファイナルスクライブの線に、鑿(ノミ)を入れる。ポイントは線の内側2ミリに鑿の刃を入れること。富士山型凹の頂点は、線引きより約5ミリ余計に外側に鑿を入れる。また、深さは約3センチ位彫っておく。 

 

 ここで、昼ごはん~今日はカツカレーだった。みんな『うまい、うまい!』の連発!やはり、力作業をしての食事はうまい! 市房山も紅葉が進んでいる。

 午後の作業はいよいよ、ファイナルカットのチェーンソーを入れる。こっち側からファイナルスクライブの線沿いに刻んだら、今度は向こう側に回り同じように刻む。凹のボトム部分は凹状に窪ませる。定規を当てて窪みを確認する。

 ここは空間となるが、断熱材が入るとの事。切断面の触れ合う部分(エッジ)は、鋭角になるよう仕上げる。先ほどの線の内側2ミリの鑿の刃のお陰で、ほぼ線どうりに仕上がっていく。富士山型凹の頂点を、線引きより約5ミリ余計に外側に鑿を入れたのは、この部分は接合点の力が集中する部分で、ここが浅いと全体にブレーキをかけてしまうため、あえて深く食い込む”遊び”という働きがある。これで、富士山型の凸と凹面のエッジはピッタリと接合する理屈。

 理屈は分かるが、実際の加工はなかなか難しい。ファイナルスクライブの線もなんのその!思わずチェーンソーの刃は切り込んでしまう。エッジもバリバリとささくれて見苦しくなる。まあ、なんとか様になるように、帳尻を合わせた(笑)。 

 さて、いよいよ合わせてみた。お互いの切断面を会わせてみる。接合面はぴったりと合って一安心。根太とログの4~5メートル部分も見た目、接していた。

 実はこの段階ではピッタリ合っているのはまずいとの事。 これから、5~10段とログ(丸太)を重ねる間に、乾燥収縮と上からの重量圧縮で、”セトリング(沈み)”で自然と着くためには、ほんのわずかな隙間があった方が良いとの事。 雨のためか気づくともう薄暗くなってきている。

 ここで、3日目の作業は、あっという間に終わった。

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ログハウス教室2日目

2009年12月11日 20時59分02秒 | Weblog

平成21年10月31日

 昨夜は盛り上がって、当然2次会へ~と言っても、ここは山の中のキャンプ場~赤い灯青い灯は無いから、それぞれの班のログハウスに帰っての懇親会は続いた。     昨日一日目は暗い中に着いて、酔っ払って帰ってきたので、泊まっているログハウスの様子は分からなかった~朝になって、撮った写真。

 ちなみに僕のベッドは2階のロフト部分~酔っ払いと、二日酔いにはちょっとキツイ登り降りの場所となった。

 朝食の後は、卒業生が実際に住んでいるログハウス見学から始まった。キャンプ場周辺に、別荘として立てられた1期生の『みみずく』~。

 特に9期生の『尾方邸』は、ご夫婦で住んでおられ、生活感が現れていた。現在も発展途上で、露天風呂に屋根をつけるとの事~。薪ストーブがやっぱり似合っていた。後日、このログハウスは宴会の場に利用されることになる(笑)

 さて、作業場に移動し、さっそく作業開始。先ずは、木材の丸太の皮むき(ピーリング)が現実的で、地道な仕事だ。

 手ガンナみたいなもので地道にカワハギ~今年から、高圧水によるピーリングも出来るようになったということで、だいぶ捗った。 運搬の過程で入った傷は、曲面カンナで凹みの傷を綺麗に削る。

 休憩の後~次は、ログハウスの根太部分に被せる、丸太の半ワリ材を作る。丸太を半分に割るための垂線を描くが、単なる半分の位置ではないのが難しい~材を見通して、重心の位置が真ん中となり、垂直の水準器定規で、垂線を引く。

 殆どの丸太は、右曲がり、左曲がりのどちらかに曲がっているので、この重心の判断は難しい。

 垂線を引いたら、その1センチ両側に縦に平行線を引く~2本の間隔は2センチ。これがチェーンソーの切り代になる。墨(朱色)壷で裏表のスミイレ(線引き)して、チェーンソーでの半割開始。

 インストラクターの井手さんは、流石に真ん中を通して、綺麗に半割完了してお手本を示した。

 さて、我々は4班に分けられ、それぞれの班でここまでの作業を追いつく。

 垂線も線引きも、半割も難しい~第一、チェーンソーを真横に寝せて、5メートルも水平に切断なんてしたこと無い者ばかり~チェーンソーの刃の進みを仲間のギャラリーが見て『上に行き過ぎ~下!下!もう少し下!』って言うが、チェーンソーの進行は簡単には矯正出来ないのだ(泣)

 線をはみ出して切り進み、50センチ戻ってまた切り込み直したりの四苦八苦を繰り返し、なんとか半割完了。

 洗濯板みたいな断面は、チェーンソーで出来るだけ平面に直してから、平ガンナで削りこんで、なんとなく綺麗な仕上がりに(笑)

 丸太の半ワリ材を、根太部分に被せてみる~フラットならぐらつかないが、曲がりがあるとグラグラと落ち着かない~何度か平ガンナを掛け直して完成。

 お昼ごはんは、秋刀魚とおにぎり~作業で汗を流すと、これが旨い!『ビール・ビール』とあちこちから声が(笑)

 さて、ログハウスは積み上げられてのログハウスだが、接合部分を作るのがノッチワーク。接合させるのはログに、ノッチとグルーブを加工することで、かみ合わせる事が出来る仕組み。先ずは一番下の半割材にサドルノッチを刻む。

 自転車のサドル(馬の鞍)みたいに、丸太の曲面を、”ハの字”に削ることによって、下のログの接合部分となる仕組み。 インストラクターは、チェーンソーを脇に抱えるようにして、丸太の曲面を”ハの字”に削り取った。そして、曲面カンナで綺麗に仕上げた。この楕円形の面を”スカーフ”と言うそうだ。

 さっそく我々も、追随してやってみるが、浅い角度で木材に刃を入れることはしたこと無い者ばかり。やはり~チェーンソーの刃の進みを見るギャラリーはウルサイ(笑)『(角度が)急過ぎ~、水平に、上、上に上げて~!』って言うが、一度食い込んだチェーンソーの進行は簡単には矯正出来ないのだ(笑) 

 それぞれ1本のログの両側にサドルノッチ(オス)を作るから、全員が交代で4つ刻み、次にカンナをかけた。これで、1段目(半割ログ)が完成。

 さて、今度は、2段目の丸太を準備し、1段目のサドルノッチ(オス)に噛ませる、メスのサドルノッチを刻まなければならない。

 ここで、あの初心者泣かせの道具!『スクライバー』の登場!これを使うには、先ず重ねたログの最大の間隔マイナス5センチに開いたスクライバーのコンパスを、別の場所に設置した水準線(垂直線)にスクライバーを持って行き、前後・左右の水平を水準器の真ん中に気泡が来るように、角度をセットする。

 これを持ち帰り、針部分を下の木材の曲面に当て、鉛筆の先を重ね、水準器の真ん中に気泡がいつもあるようにして上の木材になぞり書きしていく作業。言う(書く)のはやさしいが、やってみると難しい。

 迷って書き直しながらやっていると、何本もの線が出来て、どれが本当か分からなくなる(笑)

 でも、この段階は、ラフ・スクライブなので、とりあえずやってみる。1段目のサドルノッチ(オス)は、富士山型凸だから、メスのサドルノッチはV字谷の凹となる線が描けている。そこにチェーンソーを入れる。V字型に刻まれていく。ラフカットが終わったら、お互いの切断面を会わせてみる。

 果たして、接合面はぴったりと合って一安心。

 しかし、合ったのは接合部分だけ、ログの端までの4~5メートル部分は5センチくらいの空間が空いている。これをピッタリ合わせるには、次のファイナルスクライブとファイナルカットの作業をしなければならない。一度にファイナルスクライブまでは出来ないのだ!

 ここで、2日目の作業は、あっという間に終わった。

 さて、この研修では1日目は懇親会があったが、2日目からは夕食は準備されていない事が、深刻な問題となった。村の居酒屋で飲めば、キャンプ場まで約6キロを歩かねばならない~。

 そこで、11期生みんなで車を乗り合わせて居酒屋の2階を貸しきって、飲むことにした。あっという間に仲間意識が深まり、それぞれの個性が分かってきた(笑)何処に言ってもアルコールは抜けられない生活~いや、やっぱりアルコールは潤滑油だ。(笑)





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ログハウス教室1日目

2009年12月11日 20時00分45秒 | Weblog

平成21年9月~『森の暮らしを学ぶログハウスづくり』の参加募集を聞きつけ、即応募~定員20名に選ばれた。早速、42,000円の参加費を払い込んで、いよいよ10月30日(金曜日)当日が来た。もちろん年休を出しての参加だ。

   場所は、熊本県水上村~この教室は今年で11年目、我々、参加者は11期生となった。集合場所の『石倉交流施設』でオリエンテーション。4泊5日の日程説明を受けや、自己紹介をし合った。

参加者は県内外からの19名~36歳の女性から64歳のオヤジまで、みんな同じ興味をもった者の集まり。

 ちなみに僕の参加理由は~単にログハウスに興味があったこと!それに、実家の山には中学生の頃親父と植えた杉が35年生くらいに育っている。平成3年の台風19号に相当倒されたが、まだ残っている。

 木材不況の今では、伐採して製材所に出しても赤字だから、これをどう処分するかが悩みの種。ログハウスに利用すれば問題解決するのでは~との目論見でもあったが、その技術習得というのもあった。

 もうひとつは、五木村に来て(農林業振興・駐在)の第一印象が、360度が森林資源に囲まれていて、バス停に丸太の椅子があるわけでもなく、ログハウスも見かけない。ここに居る間にログハウスのひとつ位作れる人材育成をしよう!そのためには自分自身が出来なければならない~だった。まあ、3年間?の内に人を育成するのは大それた夢だが、ともかく先ずは自分が楽しんで学ぶことが一番だ!

 さっそく作業場の、高城公園へ移動~広場には木材の丸太と、今回作るログハウスの土台(根太部分)が準備されていた。

 最初は、安全教室。チェーンソーの構造・仕組み・使い方・注意点の説明を聞いた。参加者の半分は使うのが初めての初心者~実際に丸太を切る体験もした。

 インストラクターの井手先生からは、チェーンソーメーカーで一番優れたものは、スウェーデン製のハスクバーナと聞いた。ハスクバーナ(Husqvarna )とは、スウェーデンに本社を置くチェーンソー及び芝刈り機のメーカーだそうで、初めて知った。

 機種はいろいろあるが346XP と 346XPGとかは世界一販売されているプロ用チェンソーで、10~30万円とのこと。100年前からのバイクメーカーとあって、エンジンの急加速、耐久性、使い勝手、高出力、安全性など、どれをとっても世界最高クラスのチェンソーということだ。

 チェーンのソー部分は、作業のたびに研がねばならないという事で、メーカーと型式を良く見て、必ずそれにあった物を取り付け、刃を磨くヤスリも合わせて購入し、こまめに研ぐことが肝要とのこと。  

 ここには、ログハウスの構造を知るための、間伐材で作ったミニチュアのログハウスがあって、それを組み立てた。なるほど、かみ合わせ部分とか、これでよく分かった。

 

 

 次に、2期生により実際立てられた高城公園設置のログハウスを見学。現物はやはり迫力があるが、作る手順など疑問も出てくる。

 

次に、ログハウスならではの道具!『スクライバー』の使い方の説明。

コンパスに似たようなものだが、下の木材の曲面を、重ねる上の木材になぞり書きし、お互いの切断面をピッタリ会わせるための描画道具っていう感じの道具!

 ただし、前後・左右の水平を同時に取るための水準器が2つ着いている。 後で、(泣)の苦労をする道具だった。 一日目は、あっという間に終わった。

 懇親会の前に、湯山地区の元湯温泉に入って、懇親会場・宿泊場所の市房山キャンプ場に向かった。 懇親会の写真は無いが、村役場の職員や9~10期生も駆けつけ、話が合うもの同士なので賑やかに楽しんだ(笑)

 この後、一次会では落ち着かず、部屋に帰って二次会となった。

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