Goo・ちょき・パーで、なに作ろう!

定年退職してしまいましたが、再任用でまだまだ老後の蓄えをしなくてはなりません。それでも悔いのない人生にしたいと思います。

職場の電子レンジ台づくり

2022年04月26日 22時40分42秒 | 日曜大工

2022年4月下旬

63歳になって新しい職場に異動するのは辛いものがあります。
唯一?の楽しみはお昼の弁当!
前職場では、一番にレンジでチンしていました。
ところが、この職場では《届かない



なんと、この冷蔵庫の上に乗せてあったのです。
《足(手)が届かない!・下手すると弁当を頭からかぶってしまう!》
『こんな設置の仕方ってある?みんな不便は感じないのか?』

床には椅子が置いてあり、使う人は椅子を踏み台にしてチンしている!
『自分の家なら、誰でも何か改善するだろう。職場だから、ちょっと我慢して使えば、それで済む!』

おそらく、そう思って誰も何もしないに違いない!
『でも、俺はガマン出来ない!台を作ればいいじゃないか!誰も改善しないなら、俺が作ってやる!』



見ると、流しと冷蔵庫の間に40数センチの隙間があります。
消火器の勝手な移動はウルサイから、この位置に置いたまま、ここに電子レンジの台を置こう!




それから、自宅からメジャーを持ってきて計測開始。
大まかな図面をエクセルで作成しました。

作成の注意点を整理すると。

①流しのドアの取っ手の張り出しがあるので、台の縦板の間隔(流しと冷蔵庫の間)は、40cm以内にする。
②電子レンジの台面と流しをフラットに合わせる。
③消火器をそのままの位置に置けること。



問題は材料ですが、自腹のお金は出来るだけ遣いたくない!
心当たりがありました。
子ども(3男)が使っていた、ベッドを解体して実家に(そのうち何か出番があるだろう!)と、置いていたのです。

早速引っ張り出し、軽トラックの荷台に広げました。(高さが丁度良い!)



2段ベッドの材木は、硬い木が使われています。
つまり、割れや変形の無い木材で結構重たいんです。

図面に従って、丸鋸でジャンジャン切ります。




図面の下の横板は縦板2枚を繋ぐ役割がありますが、どう連結するか悩んだところです。



組み立て式ベッドは、結合器具で柱の内蔵フックに引っ掛けて連結する方式が多いです。
これを活用できれば、鑿(ノミ)でほぞ穴を開ける必要が無い!
でも、40cm幅の横板の両端にどうやって取り付ける?




切り離したフック部分の板を割ってみました。
ちょうど良い穴が2つありました。



金属フックをはめた状態で、穴をあける位置に印をしました。



ドリルで穿孔し、幸いにもちょうど良い、蝶ナット付きボルトのストックがありました。



こんな感じで、横板は柱になる縦板2枚とガッチリ繋ぐことが出来ました。



さて、次は天板です。
これは、ベッドの簀の子(すのこ)受けの材です。
これを天板受けに使うことにしました。
穴をあけているのは、持参したコーススレッド(ネジ釘)が ”帯に長し、タスキに短し”
だったので、穴を掘り下げてネジが届くようにしました。




鉋をかけて天板と接する面を平らに調整しました



天板の固定です。
穴あけ理由は同じですが、ネジの頭は埋めたほうが引っ掛かりが無いのも兼ねました。



穴が一直線でないのは、柱になる縦板2本にも打ち込むためです。



形は完成しましたので、ここからは自宅に持ち帰りました。
次は、切断面(木口)の白いところを茶系のスプレーで塗装しました。



これは天板に敷く、フロアタイルです。
カッターナイフでも切れますが、以前指を切ったPTSDがあり極力使いたくありません。

手作り特性ナイフで天板と同じ大きさに、叩いて切り出しました。   3本目のナイフ



カンナで角の面取りもしました。
天板とピッタリです。



2022年4月25日(月曜日)午前7時30分

まだ人気の少ない時間帯で、けっこう重たい台を2階まで運び込み、いよいよ設置しました。



流しと冷蔵庫の隙間に、ちょうど良く収まりました。
これで椅子に上る必要がありません。
電子レンジのドアの開閉も問題ありません。

消火器も取りやすくなりました。

メデタシめでたし




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筍掘り

2022年04月24日 19時30分50秒 | 日曜大工

2022年4月筍掘り

毎年3月から4月になると、憂鬱な筍を掘らねばならない。
※憂鬱なら、掘らねばいいじゃん!と聞こえて来ますね。
掘らないと、濃密な竹山になり、手が付けられなくなります。
掘れなければ、切り倒し捨てる作業だけは付きまといます。

実家の竹山はテレビで観られるような、平ら、なだらかな竹林ではないのもその理由ですが、写真の様な急傾斜地(傾斜角80度)もあり、体力との勝負です。




もともとここは、戦中戦後にかけての食糧難時代に、先祖が山を開墾した畑でした。
地形に沿って、馬蹄形に5m×30m位×6枚の扇型の段々畑でした。
平らな地面で、筍も早く出るのですが、5年程前から全てイノシシ🐗にやられています。



人間さまが預かるのは、4月になりイノシシも食べ飽きた頃です。
それも生えるのは(元)畑と畑の段の土手(傾斜角90度)や、開墾できなかった50~80度の山の斜面です。




(元)畑と畑の段(傾斜角90度)の絶壁の筍は、イノシシも諦めたようです。
平面よりも土は掘りやすいのですが、切り離しの時には唐鍬を打ち込むために、土手に登り、下向きにならないと打ち込めないため別の掘りにくさがあります。



切り離せました。
土手は崩れやすくなりますので、穴を埋め戻すのが一苦労です。
筍掘りのマナーである、穴の埋め戻しは、イノシシは決してしません。




(写真は45度傾いています:白い袋には収穫した筍を入れています)
畑から畑の移動は、端っこの土手にジグザグ踏み固めた道?を使いますが、高低差約2mの畑の段を、8kg位の袋を持って6m位ジグザグに歩きます。
この日は小雨が降って、笹の葉が滑ってズルズル・ツルツルと力が奪われて体力を奪います。



一番下の段から軽トラックの位置までの高低差は、約20mくらいあります。
1袋に大小の筍5~8本入れた重たい袋を、8~10袋運び上げるのはハードな特訓で、フーッとなります。



これは別の日の収穫物ですが、荷台に広げたところ。
もし農協等に出荷するなら、根の赤いイボ根を付けないと値が付きません。
今は出荷はしないので、もっと上で切っても良いのですが、この掘り方がクセとなっています。



持ち帰ると、新鮮なうちにすぐに茹でる準備です。
牛の餌を切っていた『ハミキリ(食み切り)』を使います。
赤いイボ根を1~2列残して、切り落とします。



次に、頭を切り落とします。
切りすぎると、先端の可食部を切り捨ててしまいますので、2回位繰り返して、ギリギリ切り詰めます。



次に、半割りです。
この縦の半割りは、筍を握って指を添えるので、上の親指や下の中指から小指まで切り易いので注意が必要です。




茹でる時に、皮を剥くかどうかの論議はあります。
皮つきで茹でた方が、アクが抜けやすい・旨味成分が残る・・・とかありますが、うちは昔から皮を剥いて茹でてます。
手袋作業で、白い剥き筍も汚れてしまいますが、特に洗うことはしません。
茹でると綺麗に落ちてしまうし、どうせ長時間の熱湯消毒もされます。




夜な夜な集めた新鮮な米ぬかです。
この時期は、コイン精米機の米ぬかは争奪戦的になりますので、夜間の収集となります。
米ぬかの量は目分量ですが、むき身筍100kg当たり、1キロ位入れてます。
唐辛子(タカノツメ)は、一握り位入れてます。
新鮮な筍と、新鮮な米ぬか、タカノツメ、大量のお湯でゆでるのが、確実にアク(エグミ)が取れます。




大量のお湯のためには、大鍋と薪による火力が一番です。
沸騰するまでは、孟宗竹の薪が一番火力が強く、その後は木の薪でジックリ2時間。
竹串や箸を刺してスッと通れば、後は熾の余熱で3時間、トータル5時間位茹でてます。



米ぬかとタカノツメと筍もグルグルと動いて対流しています。
生や半生の筍は沈み易い比重の様で、対流により移動します。
この対流に泳がせるためには、大量のお湯と火力・大鍋が理想的です。



米ぬかはあく抜きのために入れますが、その米ぬかには、ぬか層(果皮)(種皮)(糊粉層)と、胚芽が混じっています。
どの部分が一番あく抜きに効果があるのか分かりませんが、コメの研ぎ汁も効果があるので、(糊粉層)の粘着性がアクを吸着していると思っています。
特に、一番外側の果皮は軽く、沸騰すると表面に洗濯の泡みたいにダマとなって浮かび上がり、浮かび上がったタケノコに纏わりつきます。
コイン精米機のぬかのことですから、多分、汚れやゴミも混じっているので、アクを取るように、そのダマを掬いとります。



1回目のダマの掬いとりからしばらくすると、また水中の果皮がダマになって来ますので、白っぽい煮汁になるまで2~3回アク取りをします。
ラーメンのツユを作っている感じです。
完全に煮えたので、薪焚きを止め、後は熾の余熱で十分です。
この煮汁のまま、ひと晩放置するのが大事です。
お湯が冷める間、アクが完全に抜けると共に、お湯に溶け出た栄養成分・旨味成分(チロシン、パントテン酸、食物繊維、アスパラギン酸、グルタミン酸、亜鉛)等が、タケノコに戻ると言われています。




ひと晩放置して、食べる時には、節と節の空間に入り込んでいる米ぬかを洗い落とします。
時間が経つと、白いものが付いてカビと思われがちですが、あれはチロシン(やる気や集中力を高める効果)で洗い落とすのはもったいないです。



一晩過ぎて、今回は『メンマ』を作りました。
使うのは、歯ごたえのある中部と下部です。




時間がある時には、節をそぎ落とし、スティック状にしていましたが、今回は節も食べます。



3~5ミリにスライスして、ごま油で炒めます。



酒・みりん・醤油・ウェイパー・トウガラシ等で、味を調えたら完成です。
今夜も晩酌の量が増えて仕舞ます。




タケノコの掘り方は、こちらのブログを参考に。

筍の掘り方 7つのテクニック教えます(笑)




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スプレー缶の創造的復活(SDGs)

2022年04月15日 22時00分00秒 | 日曜大工

2022年4月14日

機械いじりが趣味というわけでもないけど、メンテナンスでパーツクリーナー等のスプレー缶は、毎年数本買います。
そして、その空き缶が数本出ます。

自治体の環境美化委員で違法ゴミ出しの後始末もやっている手前、スプレー缶のゴミ出しは別個に扱う仕分けとなりますが、出来たらゴミにも出さずに済むならそれが1番です。

そもそもスプレー缶(エアゾール缶)は、噴射剤を圧力によって送り出すための、噴射ガスが充填されているのですが、中の溶液剤や噴射剤が無くなれば捨てる運命です。

その噴射ガスと噴射剤(溶液剤)を補給すれば、缶はずっと使えると見込んだ取り組みです。

先ずは、噴射ガスの代替えは、空気としました。
自転車の空気を入れる部分、バルブ(バルブステム)を古いチューブから取り外します。バルブベースはチューブゴムに接着剤で着いているので、このゴムを外します。



ゴムを完全に取るには、焼いて燃やすしかありません。
火力のあるバーナーで焼きたいところですが、バーナーは実家に置いていましたので、ライターで焼きました。



バルブステムは真鍮製で、バルブベースはこんな断面H型でチューブゴムと接着されていますが、これから缶に埋め込むことを考えると、突っ込む先は、径が小さい方が入り易いです。



その加工として、小さくちびたディスクの出番です。
旋盤は持ちませんので、バルブステムを電気ドリルに噛ませて、回転させ、ディスクを先の方だけに当て径を小さくします。



旋盤のごとく、正円の小さな径に削られました。



ノギスでバルブベースの径を計ってみると、元の径が8.4mm。
削って小さな径が7mmとなりました。



ドリルで直径7mmの穴を開けたいのですが、曲面の缶にドリルを当てても、刃先は泳いでしまいます。
キリで突いて小さな穴を開けます。
平面で固い(厚い)鉄板なら、ポンチを打ち込むのですが、柔らかい缶はベコッと変形してしまいます。



6mmのドリルで穿孔しました。



この多段ドリルに7mmがありましたので、ピッタリの孔を開けました。



缶の切り口を磨き、基部の金属を出します。

バルブベースをハンダ着けする前に、缶の孔の縁にハンダを付けます。
フラックスを塗ります。
ハンダと基剤の相性が良く、綺麗に着きました。




バルブベース側もあらかじめハンダを付けると、いよいよ缶に接着です。
熱くて手で持てないので、ラジオペンチで持ち、ハンダ付けを360度溶接します。



こんな感じで、綺麗に付きました。

空気を入れて、充填出来るか確かめます。

本当に空気が漏れない様にハンダ付け出来ているか、バケツの水に沈めて確認します。
空気漏れはありませんでした。

缶の中に入れる防錆、潤滑材のWD-40(超浸透性防錆潤滑剤)です。
インターネットで買いました。
ホームセンターにはスプレー缶のWD-40はありますが、充填する液体の溶剤が欲しかったのです。

実は、WD-40を缶に入れる事が難しいのです。
バルブ弁体(プランジャー:虫ゴム)の径が小さいので、

最初は、プリンターインクの充填で、インクと共に付属されている注射器を使ってましたが、1回10CC位でしたので、何度繰り返しても溜まりません。
これでは埒(らち)が開きません。


そこで、ファンヒーターの灯油抜きに使っていた、手回しポンプを使いました。
何cc入れたら良いか分かりませんでしたが、新品の缶の重さが無難であろうと、実験的に180ccか200cc入ったと思います。

プランジャー、袋ナットを取り付け元どおりです。
再度空気を充填しました。
空気圧ですが、自転車の一般的な空気圧300KPa(キロパスカル)をセットしました。




完成です!
こんな感じです。

さあ、上手く噴射できるでしょうか?
リアルな噴射瞬間の撮影タイミングが合わず上手くいきませんでしたが。
立派に噴射が出来ました。(何度も噴射して、コンクリートまでポタポタ)

新品のパーツクリーナーは1本200~300円なので、あまり意味のある工夫だとは思いませんが、これはSDGs的な取り組みだと思います。

他にも、KURE5-56も良く使いますので、SDGsスプレー缶を増やしたいと思います。




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