2010年7月~
僕の工作技術に足りないのは、溶接技術です
それを克服しようと、今年3月には売り出し広告の家庭用の溶接機を、ホームセンターで買ったものの、家の契約アンペアが40アンペアで使えるハズだったが、たびたびブレーカーが落ちて結局、使い物にならなかったのです。
この投稿を見たfacebook友達の自宅は、60アンペアだそうで、幸いにもその溶接機を買い取ってくれました。
しかし、それからも頭の隅っこでは、中断された溶接行為が火花を散らし続けていました。
ある日の就寝時、YouTubeを何気なく見ていたら、『手作り溶接機』の動画が目に飛び込み、一挙に目が覚めました。
なんと、車のバッテリー3個を使った、手作り溶接機だったのです
『これなら自分でも作れる』
それから1ヶ月間は、何人かの投稿動画を研究し、何を、どんな規格を買えば良いかを整理しました。
構想は固まり、いよいよホームセンターで買い物です
1:ホルダ 300A (溶接棒を挟むホルダです。規格は大電流に耐えられる300A)=1,700円
2:アースクリップ (ホルダと似た挟むクリップ式もありますが、C型クランプのネジ止め式にしました。)=2,500円
3:バッテリーターミナル(バッテリーの電極を繋ぐターミナル+-極セット)=429*3=1,287円
4:黒コード・マイナス極使用(規格は大電流に耐えられる200A)=1m743円*3m=2,229円
5:赤コード・ プラス極使用(規格は大電流に耐えられる200A)=1m743円*3m=2,229円
実は、最初の来店で黒コードの在庫が無く、約1mのぶつ切れコードだけが5本ほど残っているだけでした。
店員のお姉さんに、『今度入荷したら必ず買いに来るから注文しておいてでも今日のうちに繋がないといけないから、この1mの端切れをちょうだいよ』とオネダリして、税込み800円相当のぶつ切れコードをゲットしました。
もちろん、バッテリーどうしを繋ぐ明確な使い途のためです。( ´∀` )
6:防災面 (溶接アーク光から目を護るヘッド式メガネ)=3,050円
7:低電圧電気溶接棒(直径 3.2mm)=1,096円
8:低電圧電気溶接棒(直径 2.0mm)= 620円
9:固定車(溶接機を収納する移動式収納ボックス 固定型 50mm)=172*2=344円
10:自在車(溶接機を収納する移動式収納ボックス 自在型 50mm)=229*2=458円
以上、15,513円 税込みで 16,754円の買い物となりました。
とある休日、いよいよ組み立て開始です。
200Aコード黒の被覆を3cm位剥いて電極を、ホルダに繋ぎます。
200Aとなると、銅線もデカい
200Aコード赤の被覆を3cm位剥いて電極を、アースクリップに繋ぎます。
ここで、疑問が湧かないでしょうか
普通、アースはマイナス極で、色は黒と思いがちですが、YouTubeの記事では、赤プラス極をアースにするとありましたので、そうしました
これで、両極が揃いました。
次は、バッテリーの電極を繋ぐ、ターミナルです。これも電工ナイフで被覆を剥いで、挟み込みます。
塩を吹いた中古バッテリーの鉛の電極をワイヤーブラシで綺麗にします。
実は、この作業で初めて、ターミナルの直径が と で違うことに気づきました。
マイナス極=12mm プラス極=14mm で、バッテリーの鉛の極も違うのです
プラス極が2mmほど大きく、間違うと使いものになりません
ばら売りのターミナルを買う時には、必ず+-を確認する必要があります。
電極どうしが200Aコードで直列に繋がれました。
この約20cmのコードは、あのお姉さんから貰ったものです。
別売りで、この接続コードの商品があるのですが、1本1,400円もしてました。
12ボルトの直列3連結なので、36ボルト、この短絡ショートでは、200A近くの大電流が流れるそうです。
コードの電流規格が低い50Aや100A規格は、単価も安いのですが、ここは安全第一でケチる所ではありません。
さて、出来る前から収納を考えて、ローラー(自在車・固定車等)を買ったのですが、このバッテリー3連と、コードをスッキリ収納する箱の構想がありました。
さて、このバッテリーもそうですが、一般に広く使われている 40B19L・Rのサイズだと、1個のバッテリーの重さは、約10kg もあります。これが、3個に、ターミナル、コード等合わせると、40kgになると予想していました。
つまり、収納ボックスには相当頑丈な板を使うべきと思いました。
そこで、不要の2つ折りの碁盤と将棋盤がありましたので、これを使うことにしました。
碁盤の線が目印になり、コーススレッドのねじ込みも、確実に出来ました。
収納ボックスの外枠の出来上がり、これを当てて底板を線引きしました。
丸のこで切り出します。
台車の自在車と固定車を、垂木(タルキ)にネジ止めし、さらに底板に固定しました。
これで、軽々と移動でき、40kgを支えられるハズです。
出来上がった収納ボックスに入れてみました。
+とーの電極ターミナルとコードを鋭角に曲げることなく、収納したかったので、思いどうりになりました。
コード類も、スッキリと収まりました。
早速の試運転
去年の夏の、薪ストーブの雑木伐採の枝打ちでヒビが入り、修理しなければならない手作りナタがありました。
保護の黒サビを削って落とし、綺麗な金属を出し溶接面を準備しました。
アースとなる+極は、刃先を磨いて、バイス的に挟みました。
いよいよ、アーク溶接開始
溶接棒からアークの火花が出ますが、なかなか撮影タイミングが合いません
これはうまく撮影できました。
以前買った、家庭用の溶接機と比べて、全然アークの強さが違います。
これは使えると確信出来ました
ところが、バッテリーの消耗は激しいらしく、数回のアークの放電で急激に蓄電量が減少していきます。
とりあえずの成果です。
満足とはいきませんが、ヒビへの『溶け込み』は出来ているようです。
欲を言えば、『溶け込み』と『盛り』がもう少し必要です。
でも、バッテリーさえ十分に蓄電されていれば、これは使えると確信を得ました。
また、挑戦し、溶接技術も会得したいと思います。
家庭用溶接機の使用結果について
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