2013年5月29日
新規就農支援研修生の学び舎である『自啓館(じけいかん)』は、ある憂鬱な問題を抱えていた
それは、中庭・・・毎年、夏は草ぼうぼうとなるが、これまでどうにもならなかった
それは、この建物(自啓館)が農業大学校の旧学生食堂であり、その中庭は日本庭園的に、大きな置き石と砂利で覆われていた。
昨年から、畑(花壇)にしようと試みるが、砂利混じりの堅い表土と大きな石は、どうにもならなかった。
機械力(ユンボ等)で掘り起こしたいが、通路幅は140cmしかなく、搬入すら出来なかったので、人力に頼らざるを得ないと思われた~
しかし、逆転の発想をし、綿密な計画をした。解決策は次のとおり~
①大きな石は、その場に大きな穴を掘り埋設する。
②砂利は、研修生の人力で外に出す。
③土づくりのため堆肥を入れる。
この3点で、総勢28名の役割分担と作業の流れを決めて取りかかった
研修生の中から、プロ農家養成コースの24名の協力で取り組みました。
※熊本県の新規就農支援研修の紹介~
http://www.pref.kumamoto.jp/soshiki/detail.php?lif_id=1003602&lif_ctime_formatted=20090116114323
大きな石は、前日の内に試掘して、埋めるのが可能かどうかを試し、GOを決定。
午後1時、研修生が道具を持って集まり始めました
この大きな石は、人力では運び出せません
初おろしの耕耘機も投入しました
この辺りは、昔は桑園とクヌギ林の台地で、桑の木の根っこがまだ生きていました
ナタで根っこを切り離します
ミニユンボは60cm位までの穴しか掘れないので、あとは人力スコップです
深さの目標は約1m~ロータリー耕の障害にならないよう、石を埋めてもなお、頂点が20cmの深さに来る深さです
石を落としたら、埋め戻し開始です
ついでに、拾った砂利も、深くに埋め殺します
耕耘機による耕しも何度となく繰り返します
砂利を拾っては耕し、また砂利が出たらまた拾い~の繰り返しです
バーベキューの網を利用して作った、篩が大活躍
アチコチ移動しながら、1cm以上の小石まで拾い出しました
だいたいの石拾いの目処がついたころ~畜産学科に堆肥を運んでもらいました。
この大きなバケットで、6杯~10a換算で、3~4トンの堆肥が入る計算です
コンテナを待ち受けて、そこに落として貰います~
それを人力で中庭に運んで、広げて~耕耘機で攪拌~だんだんと、畑らしくなっていきます。
手持ちぶさたの研修生は誰もいません
最後の最後まで、石を拾いました
砂利は、こんな感じのバラス石(砕石)です
みんなの協力で、予定よりも早く完了しました
おかげさまで、見違える程に綺麗な畑になりました
わずか、1a(100m2)足らずの畑ですが、どんなものが植えられるのでしょうか
2013年7月2日夕方
整備した中庭は、プロ農家養成コースの1組と2組に同じ面積に分けられました
まず、植裁したのは、2組の12人~
それぞれがお金を出し合って購入した、各種のハーブ苗です
レンズが曇っているのは、汗のせいです
おおっ!手作りの木製ベッドが休憩に役に立っています
http://blog.goo.ne.jp/saisyohagoo_1959/e/35d6cc30b67923ee9cba13042c62025c
散水をして、全ての作業が完了しました
卒業の12月までに、収穫できるようになるでしょうか楽しみです
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