2021年1月上旬
新築となれば、個人の家でも壁や柱に釘を打つのをためらう?!
研修交流館は一昨年から使い始めましたので、まだ新築の内だろうか?
この行事予定表・職員の行動予定表のボードには、壁掛けのフックがありますが、誰も釘を打とうとしません。
かつての上司に『釘を打って、コレ取り付けよう。職員が便利に使ってナンボの物!』と言ったけど、この日程表にしろ、前の
キーボックスの時もストップがかかりました。
だからいつもしゃがんだ高さで記入が強いられ、再任用の職位の低い自分は、苦しい体勢で(ニクゾの)汚い字で記入していました。
自分一人の我慢でもないし、性格的に限界に来ていました。
先ずは、かねてからの構想を図面にしました。
高さは人間工学的に、既存のホワイトボードとほぼ同じになりました。
作るといっても、私財投入です。
材料費はありません。
家、実家から使えそうな木材を集め始めていました。
青い線のこれだけです。
自分の日曜大工道具も運び込みました。
作業場は自啓館(ジケイカン)ロビーです。
タイルが湿っているのは、外の霙の水です。
とても寒い中で作業開始です。
粗材でもカンナをかけると、綺麗な面が出ました。
角の面取りは手カンナでします。
左右の土台となる柱材を2つに切断しました。
この土台に、左右の柱となる垂木を突っ込む穴を開けます。
穴の大きさを象ります。
L字金具で直角に立てる方法もありますが、やはりそれでは弱い。
象った内側に先ず、ドリルで穴を開けます。
貫通の深さは7cmとしました。
あとはノミで穿(うが)っていきます。
(手作りのノミです。)
深さ7cmの穴が開きました。
深い穴の底を平らに均すのは面倒です。
開けた穴に、いよいよ左右の支柱を立てますが、きっちりと穴が締まるようにわざとキツクしています。
単に突っ込んでも1cmも入らないキツサです。
そこでの技術?が、『木殺し(きごろし)』
です。
こうして金槌で叩いて縮めて細くします。ただ叩きすぎると材が割れますので、そこは勘所です。
この後、キッチリと凹凸はまり、ビクとも動きません。
空気中の水分と自然の圧縮の戻りで、もっとキツク締まります。
作業に集中していて、残念ながら撮影を忘れていました。
これは、ホワイトボードのイレイサー(黒板消し)やペン置きの受けづくりです。
L字の化粧材の端切れがありましたので、ここに使おうと持ってきたものです。
ボード受けの梁?横木の中ほどに取り付けます。
その横木にそのままネジ止めのラクショウも考えましたが、やはり見苦しい。
横木にノコを入れ、厚みの分を切り空けました。
イレイサーやペンは軽いので、2cmの取り付け代で大丈夫でしょう。
イレイサーを取り付けた後の、横木の支柱への取り付けです。
が、左右180cm離れているので、一人作業は大変です。
コンテナ3つを重ねて、支えてもらうことにしました。
『そっち、その高さで持ってて!』
ってな独り言での作業です。
支柱と横木は、切込みを噛ませたところを、コーススレッドでネジ止めです。
一方の取り付けが済むと、線引きの印よりも水準器を見ながら水平レベルを取り、左右の取り付けは完了です。
これも良い写真がありませんが、鎹(かすがい)を斜めに入れて、横揺れの強化です。
曲げ尺を当てて、90度の直角を出し、その位置で鎹を固定しました。
今度は、前後揺れ防止のL字アングル取り付けです。
これも曲げ尺を当てて、90度の直角を出し、その位置でアングルを固定しました。
この日は寒波襲来で、雪が舞っている外に持ち出し、手持ちのペンキでスプレー塗装しました。
おそらく零下だったので、スプレーがなかなかガス化せず、体温で温めながらのスプレーでした。
1本では足りなくなり、裏側は塗っていません。
翌日(1月8日)の朝。
いよいよ職場に運び込み、ボードをはめてみました。
計測どうり1mmのアソビのピッタリで固定出来ました。
高さもちょうど良い高さで、これで綺麗な字?を書かねばなりません。(笑)
職員のみんなは喜んでくれましたが、僕の内心は『この板壁に釘打って、そこにかけたら、こんなの作らなくでも良かったのに・・・・』でした。
実はまだ未完成です。
後日、茶色のスプレーを買って、塗り残し部分と二度塗りをして完成です。
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