Goo・ちょき・パーで、なに作ろう!

定年退職してしまいましたが、再任用でまだまだ老後の蓄えをしなくてはなりません。それでも悔いのない人生にしたいと思います。

割れ鏡から2枚の鏡にリニューアル!

2018年05月28日 20時47分28秒 | Weblog

2018年5月26日

昨年の暮れの大掃除の時に、ガチャガチャ動かしていたら、倒れてしまい割ってしまった姿見の鏡
こんな時、さんざん叱られた末に、普通は捨ててしまうでしょうね

3分割してしまった割れ鏡を、しばらく見ていたら、『これ、もしかして、うまく割れたのかも大小の長方形の鏡が作れる
と考えて、年内の埋め立てゴミ出しも終わっていたこともあり、部屋にとっていました。
『コレ、とっとっと



それから、『どこかに、ガラス切り持っていたハズ』と探すも、見つからず、とうとう半年も放置してしまいました。
が、ついに探すのを観念して、ガラスカッター:2,180円をコメリで購入し、いよいよ取り掛かりました。



金尺を当て、真っ直ぐ90度を取り、1回勝負のキズを『シャーッ』と、罫書きました。
(ガラス切りは、二度切り出来ません



ガラス切りの尻の、丸くなっている金づち(写真の金の玉部分)で、コンコン叩いて、見えないヒビを入れて、折ると『パキンッ』と綺麗に割れました。



もう一枚も同じように、『シャーッ



『パキンッ』と綺麗に割れました。



綺麗に割れても、断面は指が切れるような、鋭利な様相です。
ダイヤモンド粉末の円盤砥石で、表面を丸めました。



もう一枚も研磨
小さなガラスの粉末が舞い上がります。



大小2枚の鏡が取れました。

鏡の縁取りですが、大きい方は、元々の枠が使えそうです。



45度で交わる角を切り出します。



縁取りは切り出せましたが、材質がコルク粒を圧縮したようなもので、連結が出来ません。



4辺・4コーナーの連結のために、裏板を当てることにしました。



こんな感じで、ネジ止めしたら、4辺・4コーナーが連結出来ました。



4コーナーには、木工ボンドを塗り込んで、1つ目が完成です。



次は、小さな鏡です。
もう、ピンクの枠はありません。
住宅のリニューアルでとっていた、廻縁(まわりぶち=天井や床板のコーナーを張りめぐらし、目隠しする枠木)
ちょうど鏡の厚さの溝凹、窪みに目を付けました。(コレ、凹使える



ただし、廻縁は薄いので、さっきの裏板は出来ません。
今度は、裏板側面に、廻縁を側面から固定することとしました。



厚さ20mmの板を切り出します。



4辺をコーススレッド(ネジ釘)で、1辺2カ所をネジ止めすることとしました。
ところが、この時、非常に痛い思いをしてしまいました。



左手の親指と人差し指で、コーススレッドを持ち、右手にインパクトドライバーを持ち、ネジの頭の + に当て、スイッチを入れたとたん、回転とともにドライバーの先端が、 + からズレ落ち、左手の親指にネジ込んでしまいました。
『痛~い!イタタタ!
1cm位の傷口から見る見るうちに、血が湧き出てきました。



応急のバンドエイドをするも、すぐに血で緩んでくるので、ビニルテープで更に巻いて、作業を続けました。



こうして、なんとか2つ目も完成しました。
後日、木目のテープで周囲を巻く予定です。



どちらも、姿見には小さいのですが・・・ものは考えようで、2倍の利用が出来るようになりました。

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宮園のお宿のロッキングチェア復活!

2018年05月27日 23時56分35秒 | Weblog

2018年5月13日~

この日、5月13日、日曜日は、五木村の新緑祭りに出かけました。
午後3時頃に雨が降りだしたので、その足で、宮園集落の岩本氏宅に伺い、久しぶりに雑談をしました。
岩本氏は、『宮園のお宿』の管理人でもあります。

『昨夜は、祭りの前泊客で、家族の泊りがありました。4~5歳くらいの子どもが居て、賑やかに走り回っていましたが、あのロッキングチェアを壊してしまって、困ったもんです!もう、あの椅子はダメでしょう!』
宮園のお宿に行ってみると、壊れた姿で納屋に押し込まれていました。

観察すると、なんとか修理できそうです。
『預かって帰り、修理してみます。今度来る時に、お持ちします!』と言って持ち帰った。

早速、その日帰宅した夕方、作業開始。
右側の肘掛けが外れ、椅子全体がフニャフニャしています。




頭を受ける笠木(カサギ)への突っ込みが、ポッキリと折れている!
さて、どうする?両方穴を開けて、ダボ(木軸)を突っ込むか~ここは力のかかる所だしなあ?
それに木は弱いし~金属が強くてイイけど!




金属棒を探していると、インパクトドライバー用の1mmドリルが折れた軸がありました。
『コレ!使える!』
ノギスで測ると、六角の対辺径で7mm。




直径7mmのドリルであける。
中心に入るよう、狙って!




笠木側もひっくり返して、折れた軸に穿孔!



1mmの折れたドリルは残したまま、それもクギみたいに支持棒に活用。
穴は7mmだが、六角の角径は8mmあるので、キツイ!
木工ボンドを潤滑・接着剤にして、キツ
ク噛まされるので、ちょうどいい!



肘掛けの支持棒は、座面板に挿入してあるが、座面板は1枚板でなく、9枚の板の寄せで作られているモノ。
しかも、9枚の板同士は、なんの接続もなく、バラバラ?
だから、板が開いてガムテープ止めしてあるのか?
なぜ、連結されていないのに、一枚の座面板になるのか分からない?

その1番外側を2枚目に接着したいが、このクサビが膨らんで、板が密着しない。
クサビを外して、膨らんだ軸を元の直径に戻すことにしました。




さて、座面板は肘(ヒジ)で広げる力がかかる所なので、接着剤では無理と判断し、長いコーススレッド(木ねじ)で3カ所を固定することとしました。
しかし、取り付け材となる座面板の幅の広い所では、長いコーススレッドも、相手材となる2枚目に届かない。
9mmのドリルで、穴をあけネジの半分は2枚目の板に入るよう深さを変えて穿孔しました。



使うコーススレッドは、長さ75mmが適当と選択しました。



9mmの穴に、ねじ込むと、頭は見えなくなります。
取り付け材と相手材が密着すると、木工ボンドが絞り出され溢れてきます。




密着したところで、クサビを戻しました。



これで、肘掛けは、ガッチリと取り付けられました。
まだ、課題がありますが、買い物が必要なので、今日はこっでしみゃにしました。




2018年5月16日夜~

課題は、座面の9枚の板をどのように連結させるかでした。

接着剤では弱すぎます。
板を貼る方法も考えましたが、『穴あき、曲げ板』が一番安く軽量に、取り付けも簡単に出来ると判断しました。
長さ50cmの一番長いものを購入し、9枚の座面板を連結できました。
それにしても、座面の9枚の板は、支持棒と笠木の連結で、一枚板になっていたようです。
それも、各部分がしっかり連結状態で、一枚板になれるようです。




座面板が、1枚板となり安定したので、座って揺らしてみました。
ところが、揺らしてみるとある位置で、『カクン・カクン』します。
良く観察してみると、Rの付いた弧台(コダイ)と前脚の接合部分(写真:鉛筆の先)が、最大8mmくらいもピストン運動しています。
これじゃ、『カクン・カクン』です。




ここも、大変 力のかかる所なので、コーススレッドでネジ止めすることにしました。



やり方は同じ方法です。



穴の奥に、ネジ山が隠れて見えません。



さて、9mmの穿孔した穴を埋めなければなりません。
手持ちの丸い木の棒(10mm)をナイフで削いで、9mmの穴に突っ込み目隠しにしました。




ノコで切り落とします。



まだ出ている部分は、カンナで綺麗に仕上げます。





一番見苦しいと感じたのは、この部分!
座面の9枚の板はバラバラになりかけていたので、誰かが(岩本さん?)電気コードを固定する コの字型の釘(ステップル)を打ち込んで、2枚の板をつなげてある部分がありました。
これが見苦しい!これを抜き去ることにしました!
さて、どうやって繋ぐ?抜いた後の釘穴も見苦しい!




この2つを叶えるつなぎ方!
千切り(バタフライ・ジョイント)
でやることにした。

9mm厚の余り板に、バタフライ:蝶々の形を切り出しました。




彫刻は、お手のモン!
座板の横に同じ形を、ピッタリ彫刻?しました。


少しキツメにするため、金槌で叩いて少し潰し『殺し』をして、打ち込めば~



木工ボンドの水分を吸って殺しは膨らみ、完全密着することが出来ます!



2018年5月26日

完成はしていたのですが、長年の日光や擦れで、あちこちシラケでいたので、もっと綺麗にしたいと思っていました。
この日、午前中拭き掃除をして、午後になると、天気が良くなってきたので、塗装仕上げをすることにしました。



立体的な物には、方向で6面ありますが、塗装はある程度乾かないと、塗りにくい面を上にすることが出来ないのが難点です。もう一つの作業【鏡の修復】をしながら、乾いては塗りを繰り返しました。



日射が強いこともあり、油性ペイントの乾きもよく、ひっくり返しながら、夕方には全面塗装を終えました。
良い色になりました。



これでまた、『宮園のお宿』の縁側に、ロッキングチェアーが揺れる風景が戻ります。
座る人にのんびりとした時間を提供することが出来ます。
管理人の岩本さんも、きっと喜んでくれるでしょう。


ちなみに『宮園のお宿』のホームページです。

http://www.geocities.jp/itsuki_mura/oyado/index.html

宮園のお宿づくり発表資料

https://blog.goo.ne.jp/saisyohagoo_1959/e/0f2c330f8dcb9c60a334604a677e3567

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害獣の食べるものは2つに分類される!

2018年05月25日 22時44分51秒 | Weblog

2018年5月21日

益城町にて、鳥獣被害防止対策事業基礎研修を受講してきました。
午前中は、震災後に建てられたプレハブ工法の益城町役場仮庁舎の会議室で、講義が行われました。
講師は、この分野で有名な、井上雅央(いのうえ まさてる)先生です。

元(独)農業・食品産業技術総合研究機構 近畿中国四国農業研究センター専門員
先生のプロフィール  http://www.ruralnet.or.jp/ouen/meibo/366.html

なぜ、益城町が会場になったかというと、益城町はスイカの産地ですが、近年『アナグマ』による出荷前のスイカの食害が急に増えて来たからです。

以下、先生の板書や、しゃべりの要点のみまとめました。

『被害対策は、次の4つの行程を、飛ばすことなく順番に実施すること。
①集落みんなで勉強する。(自分たちで餌付けしている事に気づく。)
②守れる田畑・集落にする。(住民が主役となり餌付けを止める。)
③囲いや追い払いを行う。(ここでやっと、電柵・ワイヤーメッシュで囲い、声・ロケット花火・モデルガンで追い払う。)
④個人ではムリな事は、行政に頼る。(防除資材の購入・補助事業・ハコ罠や、殺すこと。)』

『たった4つ。これを飛ばすことなく順番に実施すれば、害獣は居なくなり、被害はなくなるのに、すぐに③に飛びつくから、減らないで、やられっぱなし!こういった勉強会に、男だけ参加するところはダメ!③の補助金ばかり期待して集まって来る。その点、女性は違う。①②をちゃんと勉強し、家に帰ればすぐにでも取り掛かる。また、我が家の柿がやられていなくても、近所の柿の木にサルが来たら、知らせたり、追い立ててやるのも女性。』

『電柵・ワイヤーメッシュを設置するにしても、その外側には人が歩ける幅の余裕がないと、ダメ!また上に、枝が出ているのもダメ!シカもイノシシが夜行性と勝手に思っているが、人が居なくなれば、ノソノソと出てくる。電柵は一日中通電すること。また、稲刈りや収穫が終わったからと片付けたらダメ。シカはヒコバエで味を覚えたら、田植え苗を食べるようになる。特に最近の稲の品種は早生的になり、時間があるからヒコバエに花が咲き実が成る。だいたい10a当たり、1俵にもなる場合もある。これが、害獣を太らせる。シカやイノシシが増えるのは、冬季に飢えないで死なないのも一因。電柵等は中に食べるものがあるなら1年中電源を入れて効かせること。ワイヤーメッシュの裏表を間違っている設置がある。イノシシが入る外側が縦、内側が横のワイヤーにしなければ、ガブッと横ワイヤーに噛みつき、グッと引いたら、あの溶接はバリバリっと外れる。間違わなければ、縦が受けて、外れない。』

『熊本県の調査で、冬草10a当たりで、4.6頭の害獣を養えると出ています。以前は林道や崖崩れ修復後の法面(ノリメン)は、牧草の吹き付けが一般的だった。まさに害獣の餌を作ってやっていた。畜産農家の牧草地は面積も広いので対策も大変だが、1ha当たり46頭とか、本命の牛よりも多くの害獣を養っていることになる。実際に食害が見られる牧草地は、対策をしなければならない。あと、畦や土手の草刈りの時期を間違えている。冬に、枯れた草と、青い草はどちらが美味しいかと言うと、青い草です。9月以降、10月とかに草刈りすると、草の種類が変わり、寒さに強い冬でも枯れない草が育ちます。8月から9月上旬まで刈ると、伸びはするが、低温では枯れる草となり、枯れ草の冬景色の野山になります。冬でも野山の土手、法面に青々とした草が生えているのは、害獣を越冬させるために草刈りしたことになります。もし、日本型直接支払(多面的機能支払交付金、中山間地域等直接支払交付金及び環境保全型農業直接支払交付金)の交付金がらみで、草刈りをするなら、その年最後の草刈りは、8月から9月上旬まで刈る終わるべき。』

『私が集落に入ると、田畑だけでなく家の周囲を見ただけで、ここにはタヌキ等を飼っている集落と分かる。高齢化して子どもたちも居なくなり老夫婦・独居世帯になると、屋敷周りの果樹や生け垣はボーボーとなり、その下には湿った暗い住処(スミカ)が出来る。屋敷周りの収穫しない柿やミカンは、良いエサ場となっている。まさに自分で飼っているのです。納屋を見ると、奥には何十年も入ったことがない空間があり、古い耕運機等が押し込んである。夜になるとタヌキが出るとか騒ぐが、アンタが飼っているんです。人間が手を入れないところは全て、他の動物たちの安住の住処になります。だって住み心地が良いんです。隠れ家、エサ場、これがそろえば、安心して子育て出来ます。』

『みなさんに問題です!害獣には、何種類のエサがあるでしょうか?ハイ、アナタ!』
当てられたのは僕!
『100種類くらいでしょうか?』
『ブーッツ!!害獣の食べるものは、2つ!それは、人間にとって、①食べられて腹が立つもの。②食べられても腹が立たないもの。このたった2つに分類されます!害獣を減らしたいなら、このどちらも害獣の餌になる(区別がない)ことを理解して、守るか、処分しなければならない。』




午後は、益城町のスイカ団地の中。この日は凄い強風でした。
『田畑を基盤整備した後、法面に木を植えることはしませんが、竹・桑・柿・センダンとかが木になっています。あそこは潜み場ですね。』



『今日は、絶好の研修場所を準備してくれました。この法面には、桑・センダンとかが大木になっています。木が生え出すと、鳥がとまります。糞をします。そうすると、いろんな植物が増えてきてジャングルになります。あの、根本の空間を人がのぞき見ることはありません。アナグマはエサを見つけると、ここまで運びあそこで、食べます。』



『ここには、ネットが張ってありますが、このビニルの束の上から、ぴょんとこちらに飛び込めますね。それに、ここは側溝の上に、板やトタン板など渡し、その上に・・・これは、ゴミでしょうね。どれだけの空間があるでしょう。アナグマにとって、高級ホテルです。人間の行動を、車の音から、人の声までちゃんと判別しています。』



『農業の基本は、どんなだったでしょうか?畦草が茂っていたら、恥ずかしかった!人の目を気にするのも意味があった事なんですね。一般の製造業で、機械の回りにこんなにゴミを積んでいるのは考えられません。草も木も全て物語っています。こんなネットを補助金使って張っても、なんにもなりません。エサ場・住まい、これらを排除しないと、高級ホテルはそのままです。』



農薬の空き缶、排水パイプとネット裾の隙間。問題だらけです。
ハウスの中では、残されたスイカがスクスクと育っています。





3本仕立ての蔓に、残すのは1個のスイカだけ。他の2個は摘果して通路に投げ捨てられます。中のスイカを食べられると人は頭に来ますが、摘果スイカを食べられても頭に来ません。

『害獣を減らしたいなら、中のスイカも守るけど、外のスイカもエサにならないよう処分しなければならない。』



井上先生は、自分の刈り払い機で、土手を刈り始めました。



『ホラ~!アナグマがスイカをここまで持ち込んでいますよ!土手を目を細めて眺めると、筋が見えてきます。その下は獣道として踏まれ、草の生育がちょっとだけ違うので、筋っぽく見えます。この土手には、上の畑に続く道、ハウスからこの大木に続く道、横断道路の少なくとも3本が見えます。草を切り、明るくすると、怖がって来なくなります。しかしながら、この側溝を片づけないと、解決しませんね。』



最後に、ハウスの持ち主さんに、直々にアドバイスがされました。
害獣防除のネット等の設置には補助金が出ますが、基本的なほ場管理が伴わないといつまでも被害は続くことになります。



今回は行政機関を対象とした、研修会でした。
補助金申請を受け付ける業務担当者も多く受講しましたので、
①集落みんなで勉強する。(自分たちで餌付けしている事に気づく。)
②守れる田畑・集落にする。(住民が主役となり餌付けを止める。)
③囲いや追い払いを行う。(ここでやっと、電柵・ワイヤーメッシュで囲い、声・ロケット花火・モデルガンで追い払う。)
④個人ではムリな事は、行政に頼る。
の手順を指導してもらいたいものです。

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JAかみましき、トマト選果場の従業員求める!

2018年05月22日 21時41分14秒 | Weblog

2018年5月22日

昨年の11月下旬から取り掛かり、構想をしていたことが、半年かかっていよいよ表に出ました。

山都町は、7月から11月まで生産する、夏秋(カシュウ)トマトの産地ですが、一方で山都町の高齢化率は、45.93%(H30.3末)で県内2位と深刻です。



まさに人口統計学者が言うところの”棺桶型構造”の典型的問題が表面化しています~労働者不足は田舎ほど加速化していると感じます。
トマト選果場で働く人たちも、辞める人が多く、不足する事態なのです。



この影響は、トマト選果場の従業員減少に現れており、町内向け求人募集は続けられているのですが、集まりません。
ならば、町外・県内・県外までも呼びかけようと、広報活動に取り組みました。

JA・山都町・上益城農業普及振興課・民間会社等のメンバーで検討を重ねた『パンフレット(表)』が今日届きました。
冬は、沖縄・西表島で働く・・・・・・って何?
と思われるでしょうが、この事は後で述べます。



『パンフレット(裏)』を申し込み用紙(fax送信表)にしました。
1,000部を分担配布し、求人に力を入れます。




さらに今日から、求人誌:タウンワーク掲載4週間+タウンネット同時掲載も始まりました。





あつまるくんの求人案内にも4週間の掲載+Webあつナビイン同時掲載


 
初めて取り組んだ、求人誌への掲載募集ですが、必死です!
これで従業員が山都町に来てもらえば、と成果を期待します。

さて、”沖縄・西表島で働く・・・” って何?

昨年11月21日に、沖縄県西表島のさとうきび生産組合と製糖工場から来客がありました。
『夏忙しい山都町の時、西表島は暑くて働けない。冬、サトウキビ収穫や製糖で忙しい時、山都町は農閑期。労働力をお互い補完しあいましょう!』の趣旨の話し合いでした。



これを機に作ったのが、以下の企画書『日本列島縦断農業労働力移動事業』です。
高齢化が進み、年齢別人口が”棺桶型構造”になり、『縮小する日本!』に対処するには、労働力の確保を日本中に求めるしかない!
それも、早いうちに関係を深めて、安定的確保を軌道に乗せなければならない。
そこで、農繁期と農閑期が真逆の西表島と、お互いにメリットのある関係をつくりたい~となりました。
急いで作った、企画書の一部です。



今年度は無理でも、来年度は県庁に事業化してもらいたい!思いで10日間で作成しました。




労働力の移動とは、こんな感じです。





テーブルでの話は盛り上がったものの、こちらは西表島の現場を知らない者ばかり。
そこで、年が明けた、2018年2月11・12・13日、管内から5人が手弁当で見に行くことにしました。
飛行機で、福岡→沖縄→石垣島 高速船で西表島へ、1日がかりの移動で到着しました。




建国記念日は製糖工場が休みとなり、同時にサトウキビ刈りの従業員も休み~となるタイミングに合わせて、(県外から働きに来ている若者主催の) 『慰労パーティ』 に参加することにしました。
”季節労働的に働いて、休日や農閑期には、そこの地の自然を満喫する” 
そんな考えの若者たちがたくさん居て、サトウキビ産業を支えている事を初めて知りました。
およそ、100数十名の男女が賑やかに演奏や踊りを披露し盛り上がっていました。
若い男女が集まれば、ここで結婚・定住する人も多く、小さな子どもたちもチョロチョロしていました。
就職といえば、定職・安泰・・・・とかイメージするし、厚生労働省>ハローワーク事業もその様な支援策ばかりです。
しかし、それだけで社会が回っている訳ではない現実がここにありました。
彼らの考え方は、『若いうちに全国を旅したい!でも稼がなければ生活できないから、季節的に収穫作業等を追いかけながら、日本列島を縦断する。その間、その地の観光や自然を楽しむ。これは、今しか出来ない!』
彼らの行動は、和歌山県の梅・長野県のキャベツ・東北地方のサクランボやリンゴ・北海道のコンブを追いかけるように移動していました。
一方、彼らの様な収穫時労働者は、雇用者側にも臨時雇用で済まさせるという大きなメリットがあります。
しかし、若い男女なので来年は分からない流動的な労働力でもあることも分かりました。

実際、10年以上の受け入れ経験がある西表島も、毎年の確保に苦労をしており、ついに山都町まで来られた訳です。




製糖工場です。ここにも県外からの多くの若者が働いていました。



江戸時代から続く、サトウキビ栽培!



場所によっては、数ヘクタールに及ぶ、畑が広がっています。
1台3,000万円するハーベスターの導入も、全農場には普及していません。




多くの手刈りのサトウキビ収穫作業は、固く、重たく、長い葉はチガヤの様にザラザラして、重労働です。
それを、彼らが担っているから、黒糖・白砂糖・味の素・虎屋の羊羹・かどの駄菓子屋フジバンビ黒糖ドーナツ棒が、今の単価で食べられると言っても過言ではありません。




これは、2泊3日間の時系列写真復命です。








昨年度の年度末もギリギリ、2018年3月30日に、JAかみましき・山都町・上益城農業普及振興課・株式会社山都でしか・株式会社E を交えた、第1回『山都町&西表島との労働力移動実現会議』を開催しました。
初年目今年の夏は、”西表島からの労働力をただ待つでなく、先ずは自分たちも労働力を確保する努力をする” 方向で行動方針が決まりました。





会議メンバーは、労働力確保を産地維持の喫緊の課題と受け止め、同じ目標をもって盛んに議論しました。
主な検討事項は、
・実現に向けてのタイムスケジュールと役割分担
・広報活動
・宿泊施設
・広報開始後の問い合わせQ&A 等々

そして、第2回4月27日、第3回5月17日 と会議を重ね、広報(パンフレット・求人誌掲載)にこぎつけました。




6月末までに、多くの反応があり、トマト選果場で働く人が来てくれる事を期待します。

これを読まれた方は、URLのコピー等で、ご協力シェアをお願いします。



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上益城管内の熊本地震及び7月豪雨災害の復旧状況の現地視察

2018年05月11日 21時40分50秒 | Weblog

2018年4月17日

すっかり遅くなりましたが、今年4月の人事異動後、上益城地域振興局の幹部メンバーで、震災及び豪雨等懸案箇所の復旧状況の
現地視察を行った事を報告します。
あれから、ちょうど2年経過するのに、管内の農林業の地震被災は未曾有宇の被害、さらに”泣きっ面に蜂”で、7月には豪雨被害も受け、管内はまだまだ復旧復興の途上であります。

この日は、あいにくの雨でしたが、限られた時間で転入者には一日の行程でほんの一部分ですが、現状を見てもらいました。
(事業課:説明者)

①砥川地区県営災害復旧事業(農地整備課):県営災害復旧事業

 
水田が広がる砥川地区の一番低い所に排水機場があり、余分な水は大型ポンプにより川へと排水されるのですが、地震により建物が傾く等被災しました。



建物内に居ると、平衡感覚がおかしくなり、酔い始めます。
傾いて浮き上がった角です。90cm角のアンカーのコンクリート土台が地表まで抜かれ、ポッキリ折れています。



ポンプ用のディーゼル発動機の燃料タンクには、法律に従い”オイル溜まり”が設置されるのですが、万一漏れた油は角に集まる傾斜と穴が付けられています。(左下)それが、反対方向の右下が一番低くなっています。



外部施設です。
直径
1m位ある配管の黒い蛇腹部分は、1枚目の説明図のように最初はギュッと縮んでいたそうですが、今ではすっかり伸びています。



②堂園地区被災箇所(農地整備課):治山激甚災害対策特別緊急事業

 ここは、住宅倒壊等の酷かった小谷(オヤツ)集落の上流です。
布田川断層近辺に当たり、道路は断列され、山は崩れて、川から取水していた用水路も壊れました。

それ以来、水稲の作付は出来ておらず、未だに懸命の復旧工事が続いています。



向こうの平たい山の奥に、熊本阿蘇空港がある台地が広がります。



ここは何度もテレビに出た、横ずれ断層です。
水田の畔が、ガックリと90度で _| ̄  1mくらいズレ曲がっています。
この辺りは、先ほどの堂園地区からの取水のため、用水路からの水は無く、田植えも出来ずに畑作や放棄地となっています。



③緊急治山事業・九十九隧道(ズイドウ)被災箇所(農地整備課&林務課):災害関連緊急治山事業

 ここは今回の視察現場の中で、もっとも恐ろしい場所です。
地震とその後の7月豪雨により、大規模(大小4カ所)に山が崩れ、県道益城矢部線とそれに平行する用水路も埋もれ壊れました。
山腹工の面積は、1.15haにもなります。



去年の今頃は、まだ未着手で、下から見上げると巨大な岩がゴロゴロしていて、早く立ち去りたい所でした。
今では、急傾斜の山肌はモルタル吹付・簡易法枠工・土留工(鋼製枠・カゴ枠)・丸太柵工等に
より、復旧されました。
一番広い斜面は、厚層基材吹き付け工で固めてあります。






ほぼ垂直の断崖は、Aso‐4(約9万年前)のウルトラプリーニ式噴火(破局噴火)により堆積した阿蘇山の凝灰岩です。垂直の断崖にネットをかけ、ロープ掛け工(2,817㎡)により、吹き付けられています。



大雨が降れば、浸透しきれない雨水は一気に流れ下るでしょう。
崩れないことを祈るのみです。



隧道(ズイドウ)とトンネルの名称の使い分けについては、古いトンネルには「随道」の名称が多く、近年のトンネルには「トンネル」の名称が使われているようです。
九十九とありますが、総延長28kmに及ぶ水路が、吉無田水源から3つの渓流水を合流させ水量を増し、南田代地区・西上野地区・滝尾地区・木倉地区等に巡り配水され、その用水の受益面積は300haにも及びます。
途中の山は、このように875mも岩山にトンネルを掘って通水してあります。
現代人はご先祖の偉業を当たり前のように享受し続けています。



その九十九隧道が、大量の土砂により埋まったので、一大事です。
江戸時代の嘉永(元年~7年=安政元年)が読めますので、1853年は黒船来航、1855年は安政東海地震、1858年は安政の大獄があった遠い昔の偉大なる土木工事です。
もちろん機械があるわけでなく、ノミと玄翁(ハンマー)、瓦礫運び出しの籠(テミ)等が主な道具で、人力のみで山を刳り貫いて作られました。
現代も機械が入
らない大きさのため、復旧工事はやはり人力により地道に土砂が搬出され、水が通るようになりました。

 

先人の偉業に感謝の意を込めて、読み取れた彼らの名前をブログに残すことにします。
(直接の担当者)上益城郡代=上妻半右衛門 木倉郷総庄屋=光永平蔵 
(測量設計と工事管理者)楠田順喜 (石工)久五郎 (地域の名前も残らない村人多数)

④緑川森林組合間伐現場(林務課):森林環境保全整備事業・間伐等森林整備促進対策事業

優良な県産材を生産するためには、間伐作業が必要なのですが、苗を植えたのは40~50年前で、当時は作業道も林道もありませんでした。
世代は替わりましたが、多くの山は子どもに継承されていません。
森林組合に委託するも、後世の者が活かすには、林道から作らないと手入れも搬出も出来ません。
ブルドーザーやユンボでにわかに作った作業道(林道)には砂利が入れてありますが、雨で練りたくられジュチャジュチャです。




高齢化も時代も進み、杉・檜の木材単価が下がるとともに、山の放置林は増えていきました。
ここは、森林組合が、作業道を新設し、近代
的な作業機:グラップルを入れて、間伐や集材・造材・積み込みを行っていました。


 
⑤山都町の雪害被災ハウス(農業普及・振興課):台風等生産施設復旧対策事業


 ”泣きっ面にダゴバチ”とはこんなことでしょうか?
今年新年早々、平成30年1月10日から降り始めた雪は4日間も続き、予想だにしなかった大雪となりました。
山都町一帯は野も山も40~50cmの積雪に埋もれました。
道路は不通となり雪降しをしたくても、ハウスに近づく事が出来ず、122棟も潰れてしまいました。
支援策として、『台風等生産施設復
旧対策事業』を施行し、今も復旧が進められています。



⑥松向水路被災箇所(農地整備課)

 ここも、地震とその後の7月豪雨により、大規模に山が崩れ、その下を通る用水路が壊れました。
 まだ、手つかずの状態で、下流域の水稲作は出来ません。
滝つぼの右側に、取水口があります。




この山腹からの落石が、下に通る水路を破壊しました。



無事な水路橋部分ですが、途中何か所も落石が乗っています。



⑦清住フラワーファームの復旧(農業普及・振興課)

 甲佐町でカーネーションやシクラメンの鉢物栽培に取り組まれている、清住フラワーファームです。
熊本地震は、何度となく震度5や6レベルの余震がありましたが、その内のいくつかが甲佐町のこの辺りが震源地でした。



ハウス内には至る所に30cmはある地割れが走り、配管もハウスも使い物にはなりません。



いわゆる直下型地震により被災をされ、約85aの施設のほとんどが波打ち・地割れが走り配管は壊れ、施設は
傾き、底面給水(コの字型のフレームに水を流し、コに入る鉢底から根が給水することで、灌水の省力化)のフレームは水平を無くして、使用不能となりました。
母の日を目前にした、鉢物カーネーションは出荷できなくなりました。

 震災復旧緊急対策経営体育成支援事業の活用により、現在もまだビニルハウス・硬質ハウスの再建修復が進んでいます。



必死の復旧により、今年の出荷は大丈夫です。

 熊本地震も豪雨被害も、約10年分の仕事が1度に来た事業量となり、工事を受ける業者も大変で、入札に応じられない事態ともなっています。
 県外からの土木・建設関係事業者は今も復旧に当たっています。
 事務量の事務処理等には県外からのたくさんの自治法派遣職員の支援も受け
て、必死に復旧復興事業に取り組んでいるところです。

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