それは、平成19年の冬だった。村の公園にある桜の木や枝が、危ない状態になっているので、伐採して欲しいという依頼が、オヤジに舞い込んでいたのだ。大正末年生まれの高齢オヤジは、手伝いのヘルプを息子に頼んだのだ。
このように水平に太い枝が這って、いつ折れてもおかしくない状態!準備としてオヤジは、伐採する枝を、上の枝に吊す準備をする。これをしないと、切り進んでいると枝の自重で、チェーンソーの歯が挟まって動く無くなるのだ!!
残念ながら、カメラマンは伐採中の写真が撮れない。上向き作業の伐採、チェーンソーを唸らせて、切りくずは顔面攻撃!『メリメリ、メリ~』と、大きな枝は鳴きながら中に落ちた。オヤジは、吊したロープを緩める。お陰で、チェーンソーの歯が挟まることもなく無事に切れた。
あとは、持ち運び出来る大きさに切断!!
次は、小屋の横に立つ桜。地面で作業できるので、さっきより楽なのだが、小屋を壊さないのと、向こう側の立ち上がりの水道蛇口を壊さないようにしなければならない。つまり、手前に倒さねばならない。しかし、枝の多くは向こう側に伸びており、比重は向こうにある。作戦は、①先ず余計な枝を切り落とし、重心を出来るだけ小屋から避ける。②手前にくさびの切り込みを空ける。③上部の枝幹にロープを掛け、オヤジに引っ張ってもらう準備。④向こう側の幹に、上から下向きに斜めに切り込み、『メリメリ、メリ~』と鳴き出したら、オヤジに『引け~』と言い、一気に②に到達させる。⑤倒伐完了!
さて、この作戦で成功するか、小屋や水道を壊さず、オヤジも自分も下敷きにならずに倒せるか?怪我をしない事が一番だが、被害損害は出したくない。入念な作戦を練ったら、あとは迷わず一気に切り込むだけ!
結果、成功!(笑)。
切り刻んだ桜を、トラックに積み込んで、♪発車オーラーイ!!明るく~明るく~歌おう~よ♪ 古ル!
直径30センチ位の幹もあり、重い重い!屋敷の隅っこに降ろした。これを並べるのも、重い重い(苦)
ドリルで穴を空け、金槌で駒を打ち込む。残念ながら菌の駒は親父達だけで行った。丸く白く見えるのがナメコの駒。それをナメコ栽培予定地に綺麗に並べて、伏せ込む。
ヒラタケ栽培に使った、麻布を広げて水掛。無事に、菌糸が走りますように!
もう一つの楽しみ、桜の木といえば、『桜チップ』だ!後日、乾燥した細い幹のモノを活用して、鉈(ナタ)でチップにした。
ネコのガリが、チップの切れ端で、片っ端に遊んでいる(笑)、まさにネコの手を借りた『ネコの手撹拌天日乾燥桜チップ』だ!
さあ、なんの燻製を作るか楽しみだ。いつになるか分かりませんが『桜チップ燻製の肉・魚づくり』の報告をまたします!でも待てよ~『桜チップ』は良い値段していたなあ~オークションに出店するか?
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