2016年2月~3月
2016年1月に作った 段ボール製 燻煙器 は、これでも十分使えた
でも、研修生や学生の加工授業のために、数年間は使える頑丈なモノ
~つまり木製で作り直そうと、思い立った。
でも、趣味の工作でもあり、材料費は自腹だ。
果たしてその期限は3月いっぱい
というのも、4年目満期も近く、異動可能性大を意識した。
せっかくなら、バージョンアップしよう
改善点
その1=前面に、開閉ドアを作り、食材の出し入れ、反転等の作業性を良くする。
その2=天板を開閉と共に、煙を抜くための、排煙量調整スリットを付ける。
その3=開閉ドアには、取っ手とストッパーを付ける。
その4=熱源は七輪の炭とし、材木のコンパネ90cmでは足りない分に別のコンパネを継ぎ、発煙箱が定位置になるようよう調整する。
その5=今回作は、自腹になるので、出来るだけ製造コストを下げる。
という訳で、夜な夜なエクセルで図面を作った。
図面を元にして、自宅ストックの材料をさっそく刻み始めた。
材木のコンパネの規格は、90×180cm だから全部使って、燻煙器の高さは90cmとした
型が大きく~重くなれば、板の結合部にはそれだけ負荷がかかるから、板の結合部分に、垂木の角材を使い、頑丈なネジ止めする事にした
さて、棚となる四角の金網をささえる方法を考えた
~結果、洋灯釣金具(ねじ式のフック)にチェーンをかけ、それに金網を乗せる
両壁から内側にロングボルトナットのボルトを突きだし、それに金網を乗せる事も考えたが、スモークフックがかけられないので、自在の箇所にかけられるチェーンを張る事にした
鉛筆の先の交点が、洋灯釣金具の取付位置(同じ高さに2箇所)。
壁の内側にフックを取り付けるので、平板の内に準備が必要
キリやドリルで誘導穴を空けると緩くなるので、直にねじ込む~固くなるとペンチで挟みねじ込んだ
4段の棚の16個のフック取付け完了
前部分も補強の垂木角材を入れた
これで、変形しない頑丈な枠になった
ドアの蝶番の取付~これが以外と難しい
軸の取付角度の、0.数ミリの角度のズレが、ドアの先では数ミリの角度が着いてやり直し数回~『サイン・コサイン・タンジャントは正直』
とりあえず、2枚のドアが着いた
隙間がほとんど無く、煙も漏れにくい、ピッタリ開閉のドア
ドアを閉めたらしっかり固定するために、『ドアキャッチ』を取り付けた
ドアノブも木製を取り付けた
だいたい、完成の形になってきた
七輪もわざわざ買ってきて、高さの確認。
さて次は、天板の煙を抜くための、排煙量調整スリットのための、『ほぞ溝』の作成~
薄い板の厚さの溝を、トリマーで彫る~
なかなか真っ直ぐには彫れなかったが、なんとか出来た
ホールソーセットから、一番大きな直径4cmを使った
この穴の配置は、いろいろ考えた~
1・2・3・5箇所の穴から排煙するのを、2枚のスライドスリット板のズラシで調整できるようにした
スライド板を中央で合わせると、0穴。
少し離して、1穴
もうちょっと離して、2~3穴
両側に前回で、5穴
天ドアを取り付けて、ドアは全部完成
棚は4段欲しいんだけど、材木のコンパネ90cmでは、熱源の七輪と、チップ発煙箱を入れると、どうしても寸足らず。
足りない分に別のコンパネ板を継ぎ、発煙箱が理想の位置になるようよう調整した
底板をはめた
ここにも、角材を当てて、ローラー取り付ける受けとした。
ローラーの軸穴を角材までドリルで空け、木工ボンドで固定
さて、これを使うのは、食品加工の女性のT先生~
コンパネ板をコレだけ使うと重くなって、運搬にはローラーが必須と思った
ここまで出来てから、一番下のドアの作成~
ドアノブが足りなくなったので、鹿の角を使う事にした。
丸い接地面の鹿の角を、平面化作業~
グラインダーで平面に削るも、歯医者で歯を削られる時のアノ独特のタンパク質が焦げる臭いで、臭い
裏から、ネジ止め
最後の仕上げでは、所々に飛び出したネジ釘を削り落とし
温度計の取付
側面に運搬用取っ手も付けて~
完成
後ろから、補強の角材の様子
チェーンの張り具合
職場に運び、熱源の七輪と、チップ発煙箱を入れてみた
図面どうりで、ドアもピッタリ、密閉度も高い
全て完成
完成はしましたが、使うのは新年度4月以降でしょう
もし、異動してしまい、ご案内があれば、食べに行きたいと思います