2013年~4月末日
今年始めに職場の環境整備があり、雑木の多くが伐採され、それら木材が無造作に積まれていた
何年かかけて腐れるのを待つだけの運命
こんなの観ると、無性に製作意欲が湧いてくる
かといって、仕事中にチェーンソーをバリバリやるわけにはいかない~
3月から4月の昼休み・夕方・土日を利用して、とりあえず長椅子2脚、ベッド1台を作りましたので、報告します
最初はこんな感じで、山積みされていた中から~作品のイメージ
作業に入る前に、先ず使えそうな材木を、サッと使えるように大きさ事に分類して積んだこれだけでも、汗だくだモン
材木はセンダン・シイの木類
チェーンソーで切るには”ウマ”という台座があれば切断作業はしやすいが、折り畳み椅子をひっくり返して、クロスする足を利用した
下の写真の、こんな材木の場所を『マタ』又は、『マタガッソ』と言っているが、非常に込み入った木目で、薪割りもしにくく普通は使いものにならない箇所
だが、適材適所の言葉どうりに、椅子の脚にはもってこいの使い道がある
マタを”人の字”になるように半割りし、上下逆さにすると、開いた”人”が、安定感のある脚になる
半割りシーンは、残念ながらチェーンソーを使うので一生懸命で、写真は撮っていない
次の写真の、この変な材も、2本の別々の木がくっついて生長していたモノで、合体部がふくらんでいる
これも脚として使える
脚の組み方は、ほぞ穴式と、凹凸のクサビ型の2種類を作った
凹凸のクサビ型はキッチリかみ合わせると抜けにくいが、角度を付けるクサビ型への加工が面倒でもある
脚を取り付けたばかりの時には、こんな感じで、左右の高さが不揃い~
これは、予め同じ長さで足を作ったとしても、角材と違い、丸太面の組み合わせで、必ず誤差が出てくるものなので、脚の取り付けが決まった最終段階で、脚の長さを切りそろえるようにしている
ほぞ穴式と、凹凸のクサビ型の2種類の長椅子が完成した
もうひとつ作りたかったのは、”ベッド”というか、寝そべることの出来る寝台だった
研修生たちは、昼ご飯を食べると、我が家みたいにゴロンと出来る所がない~
和室の休憩所もないので、夏場でも仮眠が出来ない~ちょっとだけでも食後、寝そべることの出来る寝台を作りたかった
直径15cm位の4本の脚を、横木の端を凹凸のクサビ型に加工し連結した
左側の2本脚
右側の2本脚
170cmの長い横木には、L字型に切り込みを入れて、ここに腕ほどの小径木を並べる計画
一生懸命やっていると、写真の撮り忘れの連続
19本の小径木を並べて、固定するためにドリルで穴を通した
4本の脚を切りそろえなければならないが、組み立てた重量は、100kgくらいになっているので、先の長椅子みたいには簡単にいかない
全部バラして、コンクリートの平面まで運び、脚枠だけ組立て矯正
傾斜のついた脚を地面にフィットさせるためには、地面と水平に、脚の短いところを結ぶ水平線でカットすれば良いので、木材チョークで線を引いた
チェーンソーでライン上をカット
いよいよ佳境に入ったので、ここで設置場所まで運ぶことにした
完成品にしたら、とても一人では運べない
100kgくらいある丸太材の枠組みをバラして、50mくらいを肩に掛けて運んだ
さて、今度はベッドの面に渡した小径木を止める穴に通す杭となる、枝の採取
輪切りした手札みたいなものに、ドリルで穴を開け、この径の枝を探す~
この山積みの中から、穴に合う枝を採取
ホントは、木ねじで止めても良かったが、全て木製がこだわり~
前もって大きさを確認済みだから、枝はだいたいフィットして突っ込めた
鉈で、余分な所をカット。19本を左右2ヶ所止め、38本を打ち込んだ
ちなみに、この変な形の鉈も手作りの鉈
~今でも良く切れているナタの製作過程
http://blog.goo.ne.jp/saisyohagoo_1959/e/b5d49295fb35c56f8d426f18bef6435a
4本脚の角を削って丸みをつけた
完成~シングルベッドくらいの大きさで、ごろ寝にはちょうどイイ
丸太床ベッドもなかなか快適でした
これで、ゴロンとなって疲れをとって貰いたいものです
学生・研修生寝過ぎて講義や実習に遅れるなよ
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