Saitolab 「なにもせんほうがええ」

婚しては妻に従い ボケては猫に従う

XF1ふたたび

2015年09月17日 | 修理・工作・技術
自分のなかではコテンパンな評価だったXF1。新品購入のものはさっさと手放したが他にジャンクを1台持っていた。この機種で有名トラブルとなる「レンズ制御エラー」のものだ。ズームレンズの伸縮動作に伴うフレキシブル基板の屈曲耐久が不足していて断裂するのだ。これは完全な設計ミス。本来ならば保障期間が過ぎていてもメーカーの無償修理となってもおかしくない。ジャンルは違うが東通工のネットワーク・ウォークマンでも同じようなトラブルがあったがメーカーは無償修理で対応していた。この制御エラージャンクは修理を諦めていたのだが、他のトラブルをかかえた同一機種を入手した。こちらは落下品で鏡胴のズーム機構がジャムって破壊されたものだった。幸いなことにフレキの破断はなかった。そこでレンズ内のシャッターアッセンブリを丸ごと抜き出し鏡胴移植してみた。二台を同時に全分解し鏡胴のズーム機構も完全にバラバラ。作業後、面倒だが性分として部品取りしたほうも組み上げる。ジャンクのニコイチで正常品が一台完成。早速試写するもやはり画づくりの不満箇所満載。ハイライトの白とびと粒子の粗さは許せないレベル。マルチ測光があまりにダメダメなのでアベレージ(平均)にして暴れを抑えた。色々と撮影メニューをこねくりまわして不満点の改善を図る。

<主な変更点>

感度:AUTO400
ダイナミックレンジ:DR200%
フィルムシミュレーション:STD
ハイライト:ミディアムソフト
ノイズリダクション:やや強
測光:アベレージ
フラッシュ -2/3

このメニュー変更をカスタムC1に記録設定する。XF1はコンパクトなので携帯には便利。散歩スナップ用と割り切ればいいのかも。ここ一番ではRAWを保険にする。そして唯一気に入ったのはアドヴァンスモードにある「連射重ね撮り」。暗いシーンでの撮影で高速4連写して積算処理するもの。ブレも補正してくれる。何度も言うがXF1のデザイン、製品コンセプトは気に入っているだけに処理アルゴリズムが残念でならない。
コメント (2)
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