昼のガスパール・オカブ日記

閑人オカブの日常、つらつら思ったことなど。語るもせんなき繰り言を俳句を交えて独吟。

灌仏会

2018-04-09 00:00:15 | 俳句

時が巡る。
この前、春の声を聴いたと思ったら、もう花が散り、春たけなわである。
春が過ぎ、初夏が来て、オカブは歳を重ね、さらに老いていく。
昔は、こうした時の宿命を残酷なものだと思っていたが、最近では、その抗いがたい儚さを楽しんでいる。
老成といったものでない。
ただただ、老いぼれた故である。

灌仏会われは銅銭にぎりたり   素閑

仏生会陽も降り注ぐ留守居かな   素閑

ふすまあけ光の庭よ仏生会   素閑

仏生会余人に知らせぬ夫婦仲   素閑

川も雲もゆくかた同じ灌仏会   素閑

世慣れたる坊の主や灌仏会   素閑

灌仏会ひこふきぐもとうたふ歌   素閑

洪水のポールマルリー灌仏会   素閑

今日果てて明日は浄土か灌仏会   素閑

仏生会はるひのもとに呆けたる   素閑

灌仏会猫もおもひにふけりたり   素閑



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