昨日まで、肌寒い天気が続いている。
余寒とでも言うのだろうか?
家ではストーブなども炊いている始末だ。
今日から、からりと晴れ、晩春らしい陽気になるという。
木の芽時の鬱陶しさを、取り払ってほしいと願うのみである。
木の芽雨にわかなこだま暁がらす 素閑
着たきりの薄ジャンパーの木の芽時 素閑
ポケットに硬貨冷たき木の芽時 素閑
雲動きわずかな日降り木の芽時 素閑
かさこそと虫葉を鳴らす木の芽時 素閑
木の芽立ち草むらに入り濃き匂ひ 素閑
花散りて芽立つ野山や老ゆ時節 素閑
歓びも雨と砕けぬ木の芽時 素閑
この世去り地獄に芽立つ渡世かな 素閑
土壁に空拡がりて木の芽時 素閑
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