昼のガスパール・オカブ日記

閑人オカブの日常、つらつら思ったことなど。語るもせんなき繰り言を俳句を交えて独吟。

風光る

2018-04-20 23:24:25 | 俳句

この前、暖房をつけていたと思ったら、昨日は暑い暑い。
家の中では、上半身、裸でいた。
今年の気候はちょっと変だ。
寒かったり、暑かったり・・・・
夏が猛暑でないといいのだが。

ひざまづきさて立ち上がり風光る   素閑


方便を奨める僧や風光る   素閑

西の茜東の闇や風光る   素閑

小田原を朝発ち箱根路風光る   素閑

大塔の宮風の光りて五輪塔   素閑

ちまたでは野球に湧いて風光る   素閑

恩師訪ひ亡き身と知れり風光る   素閑

ビルの間に風と光の茶房かな   素閑

暮れて瞼閉じ日の中のかぜひかる   素閑

壮途発つ朋輩送り風光る   素閑

坂道の垣の梢に風光る   素閑




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踏青

2018-04-20 10:33:35 | 俳句

朝起きると頭が重い。
すっきりした目覚めが得られない。
歳だから、と言えば、それまでだが・・・
どうも、一時のように、快適な目覚めというものは無理のようだ。
春だから?
何か違うような気がする。
ただただ不平不満を言い散らかす毎日である。

青き踏む高楼仰ぐ広き庭   素閑

昼酒に酔ひつ踏青の夢見かな   素閑

遠き山青踏み霞に揺れにけり   素閑

踏青や蝶のはねにて及ぶまで   素閑

あくまでも足裏痒し踏青や   素閑

くさはらの花は踏まじと踏青や   素閑

浩しかな青踏みてにじむ春の汗   素閑

踏青や嫁がぬ娘に愚痴告げて   素閑

松の根にながむる原の踏青や   素閑


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行く春

2018-04-20 00:00:35 | 俳句

4月も半ば過ぎ、春も去ろうとしている。
風と光の初夏が来るのに、物寂しいし、春を惜しむ心持が強い。
生が旺盛に突出した春との惜別の情だろうか?
オカブも、だんだん朽ち果ててきた。

ゆく春の花の梢のなま風や   素閑

生一本舐めて甘口ゆく春や   素閑

ゆける春かくてひととせ過ぎにけり   素閑

春あこがるゆきて法師の示寂かな   素閑

ゆく春や田の畔の辺に芹生ゆる   素閑

行く春に帆掛け船の帆畳みける   素閑

市の子も行ける春にて憂き売り声   素閑

ゆく春や大江の辺の土よもぎ   素閑

ゆく春や仁王の埃の千社札   素閑

ゆく春やほとけの苔も乾きけり   素閑


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