昼のガスパール・オカブ日記

閑人オカブの日常、つらつら思ったことなど。語るもせんなき繰り言を俳句を交えて独吟。

馬酔木

2018-04-15 00:02:45 | 俳句

巷では、75歳以上でなければ高齢者と呼ばぬなどと騒がれている。
確かに、現代の70台っと言っても、矍鑠(かくしゃく)とした壮年然とした人が多い。
しかし、自分は、もう60で老境に入ったと思っている。
精神年齢が低いと、老化が早いという俗説がある。
しかし、これは肯ける。
幼稚化と老化は本質的に同じではないか?
自分も、箸にも棒にもかからない老童だと思っている。
多分、隣近所では、嫌な老人、と言われているのだろう。
天の配剤で何とかしてはくれぬものか?

ゆふぐれて馬酔木に涙拭かせたり   素閑

なきがらを弔ふあせぼのみなりか   素閑

けふおわり馬酔木に感謝するばかり   素閑

酔狂や物見に踏まるあしびかな   素閑

病みてなほ雨と馬酔木の飛鳥路や   素閑

子を捨てし独り母の眼馬酔木うつし   素閑

草枯れてあしびの原を恋ゆるなり   素閑

世を語り国を憂うも馬酔木なり   素閑

馬酔木咲く心にとめり風の庭   素閑



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