巷では、75歳以上でなければ高齢者と呼ばぬなどと騒がれている。
確かに、現代の70台っと言っても、矍鑠(かくしゃく)とした壮年然とした人が多い。
しかし、自分は、もう60で老境に入ったと思っている。
精神年齢が低いと、老化が早いという俗説がある。
しかし、これは肯ける。
幼稚化と老化は本質的に同じではないか?
自分も、箸にも棒にもかからない老童だと思っている。
多分、隣近所では、嫌な老人、と言われているのだろう。
天の配剤で何とかしてはくれぬものか?
ゆふぐれて馬酔木に涙拭かせたり 素閑
なきがらを弔ふあせぼのみなりか 素閑
けふおわり馬酔木に感謝するばかり 素閑
酔狂や物見に踏まるあしびかな 素閑
病みてなほ雨と馬酔木の飛鳥路や 素閑
子を捨てし独り母の眼馬酔木うつし 素閑
草枯れてあしびの原を恋ゆるなり 素閑
世を語り国を憂うも馬酔木なり 素閑
馬酔木咲く心にとめり風の庭 素閑
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