昼のガスパール・オカブ日記

閑人オカブの日常、つらつら思ったことなど。語るもせんなき繰り言を俳句を交えて独吟。

春疾風

2018-04-12 00:00:52 | 俳句

新聞もほとんど読まないし、テレビに至っては、一週間に10分ほど家人がつけっ放しにしているのを眺めるくらいである。
それでも、さして困ることはない。
他人の書いたご高説を読むのや、くだらない笑えないお笑い番組を見るのは真っ平である。
こうして、頑なな、世を拗ねた老人が出来上がっていく。
まあ、仕方がない。
自分も世から好かれようとは思っていない。
一歩一歩、あの世に近づいていくのみである。

軒板の隙間の笛や春疾風   素閑

妻の呼ぶ声薄くして春疾風   素閑

寝覚め床春の嵐に二度寝して   素閑

書き物の春の嵐に倦むはなし   素閑

春嵐饂飩を茹でて吹きこぼれ   素閑

春疾風西に南に星の飛ぶ   素閑

笄も櫛も乱れむ春疾風   素閑

工事場の土くれ砕き春疾風   素閑

春疾風雀は森に飛びにけり   素閑

馬は駆け並木抜き去り春疾風   素閑

春疾風裸電球に逃げこもり   素閑



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