この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

『ザ・タウン』、久しぶりに…。

2011-02-06 22:32:10 | 新作映画
 ベン・アフレック監督・主演、『ザ・タウン』、2/5、ワーナー・マイカル・シネマズ筑紫野にて鑑賞。2011年7本目。


 久しぶりに映画を観て気持ち良く泣けました。ラストシーンのアイスホッケーをしている子供たちの姿に、不覚にもぐわっときてしまった。
 たぶん、2011年に観た映画のベスト5には間違いなく入ると思います。

 というふうに、個人的にはめっちゃ感動したのですが、ネットではかなり賛否両論激しいみたいです。
 この映画を低く評価している人のレビューを抜き出してみると、いわく、ストーリーがありがち、展開が都合よすぎる、キャラクターに感情移入できないetc。
 言ってることがまったく理解できないというわけではないですが、自分の感想は違います。 

 おそらく、この作品を低く評価している人って、人生をやり直したい、過去と決別したい、すべてのしがらみを振り払いたい、そういうふうに思ったことが一度もないのではないでしょうか。
 でなければ、本作を単なるクライムアクションだとは思わないはずだし(クライムアクションとしても一級だと思いますが)、主人公に感情移入が出来ないってことはないはずだし、何よりあの結末をハッピーエンドとは捉えないはずだからです(あの結末は希望こそあれどお気楽なハッピーエンドではない)。

 自分は、今の暮らしをどうにかしたいという主人公ダグの思いが痛いほどわかったなぁ。自分自身がそうだから。 
 そして、それが思うように叶わないということもダグと同じ。
 だから、観ていてひどくダグに感情移入してしまいました。
 例えダグが犯罪者であっても。

 傑作だと思います。一人でも多くの方に観に行って欲しいです。
 ただ、前述したような理由で、観る者を選ぶ作品でもあります。
 もしあなたに決別したい過去があるなら、人生をやり直したいと思ったことがあるなら、是非観に行ってください。泣けます。


 お気に入り度は★★★★☆、お薦め度は★★★★(★は五つで満点、☆は★の半分)です。
コメント (4)
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