この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

まーったく面白くなかった『アス』。

2019-09-21 23:56:21 | 新作映画
 ジョーダン・ピール監督、ルピタ・ニョンゴ主演、『アス』、9/14、シネプレックス小倉にて鑑賞。2019年37本目。


 レビュー待ちだった映画、5本だったのを2本書いたからあと3本だ!と思ったのですが、週末また2本観てきたので5本に逆戻りしてしまいました。
 もしかしたらレビュー待ちの映画、永遠に5本なのかもしれません(んなことはない)。

 ジョーダン・ピール監督は前作の『ゲット・アウト』がまったく面白くなかったんですよ。
 黒人の身体能力に異常なまでに執着する白人一家に狙われた黒人青年の話なんですけど、その白人一家がどうやって黒人の体を手に入れるかというと外科手術による生体間脳移植なんですよね。
 お前はブラックジャックか!と思いましたよ。
 生体間脳移植なんて離れ業が出来るのであれば医学界で発表してますよねぇ。
 それで助かる人も大勢いるだろうし、おそらくは名声も莫大な富も得られるでしょう。
 それを個人的なフェチズムの為だけに浪費するのはあり得ない、そう思ったのです。
 同じ入れ替わりものであれば『スケルトン・キー』の方がよっぽど怖かった・・・。

 まぁ前作が面白くなかったのであれば新作を観なければいいだけの話なんですが、何の気の迷いか、それとも悪魔の所業か、『アス』のムビチケを買ってしまいました。
 9月はいろいろと忙しいというのに何ゆえ『アス』のムビチケを買う?と自分の体の中に流れる呪われた血を呪わずにはいられませんでしたよ。
 これで『アス』が面白ければ、事前の予想では面白くないと思っていたけど、意外と面白かったな!ピール監督、ごめりんこ🎵で済むのですが(ごめりんこ?)、案の定まーったく面白くなくて、自分の体の中に(以下略)。

 深い作品ではあるようなんですよ。
 アメリカの貧困問題に端を発した、格差社会を風刺している作品なのだとか何とか。
 ゴメンなさい、そういった予備知識を仕入れたところでこの作品を高く評価する気にはまったくなれませんね。
 格差社会を風刺した作品なのであれば、リゾート地の地下、歩いて5分くらいで行けるところにクローン人間たちの巨大な生活施設が存在するという設定を受け入れられるかというとそんなわけはないです。
 前作の生体間脳移植同様、ないやろ、としか思えませんでした。
 ジョーダン・ピール監督の作品を見ることは二度とないでしょう。


 お気に入り度★、お薦め度★(★は五つで満点、☆は★の半分)です。
コメント
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