この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

とにかくアクションがすごかった『るろうに剣心 最終章 The Final』。

2021-04-26 21:49:29 | 新作映画
 大友啓史監督、佐藤健主演、『るろうに剣心 最終章 The Final』、4/24、ユナイテッド・シネマキャナルシティ13にて鑑賞。2021年17本目。

 先に言っておきますが原作は未読です。

 とにかくアクションがすごかったです。以上。
 で、終わらせてもいいのですが、さすがに短いのでもう少しだけ。
 アクションがすごかった、というのは本当です。
 剣劇アクションとしてこれ以上のものは望めないでしょう。
 ただこの映画、上映時間が二時間半近くあるんですよ。
 つまり、単純なアクション映画というわけではなく、ドラマの比重もそれなりに大きいのです。
 そしてそのドラマの出来がどうだったかというと、正直なところ、う~~~んって感じかな。

 今回の敵は緋村剣心の義理の弟である雪代縁。
 縁は最愛の姉である巴の命を奪った剣心に復讐するため香港から舞い戻り、剣心の周りの人たちに暴虐の限りを尽くスします。
 でも姉の敵討ちをするためとはいえ、なぜ彼がそこまでのことをするのか、映画を観ているだけではよくわかりません。
 そのくせ攫った薫に対しては指一本触れた様子はないし、一貫性がないんですよね。

 ついでに言っておくと剣心は縁の姉の命を奪いはしたのですが、それは事故のようなものでした。
 それは現場を見ていた縁自身がよくわかっているんじゃないかと思うのですが、姉が死んだことによるショックで事実が見えなくなっていたのか、それとも都合のいいように記憶を改ざんしているのか。
 ともかく、あの状況で剣心が殺意を持って巴の命を奪った、というふうには見えないので、縁が剣心を激しく憎むことにいまいち説得力がないんですよね。
 6月に公開される『るろうに剣心 最終章 The Beginning』を観ればもう少し納得することが出来るのか。
 本作の最終的な評価も『The Beginning』を観た後でなければ下せないのかもしれません。

 お気に入り度★★★☆、お薦め度★★★☆(★は五つで満点、☆は★の半分)です。
コメント
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