この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

サンタクロースなんていないなんて言わないよ絶対。

2021-12-21 21:01:17 | 戯言
 こちらの記事によると、子どもは幼児期から小学校低学年ぐらいまでは大多数がその存在を信じていて、その後、小学校3、4年生くらいで、信じない子の割合が信じる子を上回るのだそうです。
 記事を読んでいて、あれ?って思いましたよ。
 なぜかというとその記事はサンタクロースが存在しないことを前提に書かれていたからです。
 サンタクロースが存在しないことを一体誰が証明したんですか?
 誰も証明したわけではないことをあたかも事実であるかのように話を進めるのはすごく違和感を覚えます。
 サンタクロースなんていないに決まっているだろう!サンタクロースは親がやってるんだよ、親が!第一、たった一晩で世界中の子どもたちにプレゼントを配って回れるわけがない!と仰る方もいるかもしれませんね。
 まぁ確かにあなたの家にはサンタクロースは来なかったんでしょう。
 そしてあなたの家ではご両親がサンタクロースの役目を務めていたというのも事実でしょう。
 でもあなたの家にサンタクロースがやってこなかったことがサンタクロースが存在しないことの証明にはならないと思うんですけれど。
 違いますか?
 そんなふうに話をしていると、大概の場合最後には馬鹿々々しい、サンタを信じるのは子どもだけだ、と言って話を打ち切られます。
 サンタを信じるのは子どもだけ、ですか。
 わかります、自分もサンタクロースの存在は信じていないので。

 自分も含めて大人たちの大多数は、というかほぼ全員がサンタクロースの存在を信じていません。
 ただ、サンタクロースの存在を信じていない人に同じように宇宙人の存在を信じているかを尋ねると、多くの人がこう答えます。
 宇宙人は存在する。
 なぜなら宇宙は広いから。
 この答えに自分は「え?」って思いますね。
 サンタクロースを信じるのは子どもだけだ、とその存在を否定しておきながら、宇宙は広いから、という子どもっぽい理屈で宇宙人の存在を肯定するのですから。
 宇宙が広いということはむしろ宇宙人が存在しても地球にやってくることは不可能であることの根拠であるように思えますけどね。
 もし宇宙人が存在していて、その宇宙人が地球にやってきているのであれば、その宇宙人は超光速の移動手段を有していることになります。
 宇宙人が超光速の移動手段を有しているのであれば、同じようにサンタクロースが超光速の移動手段を有していても不思議はありません。
 サンタクロースが超光速の移動手段を有していたとしたら、一晩で世界中の子どもたちにプレゼントを配ることもお茶の子さいさいだと思いますけれど。

 まぁ別にサンタクロースにせよ、宇宙人にせよ、その存在を信じるか否かはその人の自由だと思います。
 ただ、信じるにせよ、信じないにせよ、きちんと考えた末に出した結論であって欲しいと思うのです。
 一方は大した理由もなく存在を否定し、もう一方は理屈になっていない理屈で存在を肯定する、そのダブルスタンダードはどこからくるのか、と思わずにはいられないのです。
コメント
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