この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

理想的なリメイクだと思った『Coda コーダ あいのうた』。

2022-02-07 23:08:40 | 新作映画
 シアン・ヘダー監督、エミリア・ジョーンズ主演、『Coda コーダ あいのうた』、2/6、イオンシネマ筑紫野にて鑑賞(月イチクーポン、鑑賞料金1200円)。2022年4本目。
 
 『Coda コーダ あいのうた』は日曜日に観ました。
 最初の予定では土曜日に映画のハシゴをして、そのうちの一本でこの映画を観ることにしていたのですが、三本目に観る映画を決めきれなくて、映画のハシゴはしませんでした。
 というわけで土曜日に何かしら用事があったわけではなく、土曜日に観てもよかったのです。
 それがなぜ日曜日にスライドしたかというと、この映画はお袋が好きなんじゃないかと思ってお袋を誘ったからです。
 日曜日にスライドしたのはお袋の都合というわけですね。
 一応断っておくと、どの映画もお袋を誘っているわけではないですよ?
 お袋と一緒に映画を観に行くのは一年に一回か二回ぐらいです(去年は『そして、バトンは渡された』のみ)。
 普段の自分はとてもお袋を誘えない映画ばかり観に行ってますからね。笑。
 ともあれ、本作はお袋を誘って大正解でした。
 家族で観て楽しめる、良質な娯楽映画でしたよ。
 PG12でしたけれど。

 自分はリメイク映画に対していい印象を持っていません。
 リメイク映画って元のオリジナル映画が優れているからこそリメイクされるわけですが、出来上がったリメイク作品は「何じゃ、こりゃ」と言いたくなるものが多いんですよ。
 ホラー映画で言えば『屋敷女』をリメイクした『インサイド』や『マーターズ』のハリウッドリメイクなどですね。
 ストーリーこそなぞっているものの、元のオリジナルの良いところをごっそり削ぎ落し、意味不明な改悪ばかりしている印象があります。

 本作はフランス映画『エール』のリメイクです。
 本作が多くの粗悪なリメイク作品と異なるのは、元のオリジナル作品がそこまで優れているわけじゃないってことでしょうか。
 『エール』、見た記憶はあります。
 父親が村長選に立候補したエピソードなどはうっすらと覚えています。
 ただ、詳細は覚えていません。
 記憶に残るような映画ではなかったってことですね。

 記憶に残るような映画ではなかった『エール』のリメイクである本作はどうかというと本当に素晴らしい作品でした。
 記憶に残っていないオリジナルとは比べようがないのですが、変更点がすべてよかったのではないでしょうか。
 リメイクがオリジナルよりはるかに良い出来であるというのは、もしかしたら初めての経験かもしれません。
 
 主役のルビーを演じたエミリア・ジョーンズ、この子は『ゴーストランドの惨劇』の妹役だった子なのかぁ。
 全然わからなかったよ。
 『ゴーストランドの惨劇』は観ていて胃が痛くなるホラー映画だったので、それで主役を張った女優が健全な娯楽作品に出ていると何だかホッとします。
 そういうのは自分だけだろうけれど。 

 お気に入り度★★★★、お薦め度★★★★☆(★は五つで満点、☆は★の半分)です。
コメント (4)
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