この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

戦闘シーンは悪くなかった『ガンパウダー・ミルクシェイク』。

2022-04-03 22:18:17 | 新作映画
 ナヴォット・パプシャド監督、カレン・ギラン主演、『ガンパウダー・ミルクシェイク』、4/1、Tジョイ久留米にて鑑賞(映画サービスデーにつき鑑賞料金1200円)。2022年13本目。

 4月1日、会社を休んで映画のハシゴをしたのですが、最初に観たのがこの『ガンパウダー・ミルクシェイク』でした。
 といってもこれが一番観たかったというわけではなく、単純に上映スケジュールの都合なんですけどね。

 子どもを連れた女殺し屋の逃避行というプロットだけ聞くと、それ、どっかで聞いたことあるなぁと思うんですけど、何ていう映画だったか、具体的には思い出せません。
 ありましたよね、そういう映画。
 何だったっけなぁ…。
 ともかく、目新しさは皆無です。

 これで女殺し屋が追手と銃撃戦を繰り広げる「だけ」の映画だったらひどくつまらないところでしたが、各戦闘シーンに創意工夫が凝らされ、観ていて楽しかったです。
 例えば、両腕の自由が奪われたヒロインが両腕が使えない状態で追手の三人を蹴散らしたり、両腕が使えないものだから車のハンドル操作を膝の上に乗せた8歳の少女に任せたり、そういった創意工夫は面白いとは思いました。

 とはいえ、手放しに褒められるものでもなく、ヒロインの両腕が動かなくなるのは医者に腕が麻痺する注射を打たれたせいなのですが、腕に打たれたら腕だけが麻痺する注射って何?って思っちゃいました。
 そんなピンポイントに麻痺させなくても全身を麻痺させればいいじゃんねぇ。

 結局戦闘シーン自体は悪くないのだけれど、それを成り立たせるための設定の強引さが鼻についたかなぁ。
 もうちょっと戦闘シーンとストーリーが有機的に結びついたら、もっと完成度の高い作品になったかもしれません。
 まぁアクション映画にストーリー性を求めるのは酷かもしれませんが…。

 あと個人的に気になったのはヒロインのサマンサと母親のスカーレットがまったく親子に見えないことですかね。
 なぜ親子に見えないかというとサマンサを演じたカレン・ギランとスカーレットを演じたレナ・ヘディが容姿も体格も雰囲気も全く違うからなのですが、もう一つ理由があります。
 サマンサの年齢がいくつなのか作中明かされることはありませんが、カレン・ギランの実年齢と大きく離れているようには見えません。
 カレン・ギランがいくつなのかというと34歳です。
 一方レナ・ヘディはいくつなのかというとこちらは48歳です。
 34歳の女性が48歳の女性に対して「ママ!」と呼んでいたら、そりゃ違和感を覚えますが、日本の朝ドラでは48歳の女優が18歳役を演じているので、そんなことを気にしてるんじゃねぇ!と叱られそうですけどね。笑。

 お気に入り度★★★☆、お薦め度★★☆(★は五つで満点、☆は★の半分)です。
コメント
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