この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

個人的にはそれなりに楽しめた『モービウス』。

2022-04-04 22:40:24 | 新作映画
 ダニエル・エスピノーサ監督、ジャレッド・レトー主演、『モービウス』、4/1、Tジョイ久留米にて鑑賞(映画サービスデーにつき鑑賞料金1200円)。2022年14本目。

 映画のハシゴ二本目はマーベルの新作『モービウス』です。
 『モービウス』、四肢に障害のある天才医師が禁断の秘術に手を出すってお話なのですが、それって『ドクター・ストレンジ』とキャラ設定が被ってない?って思ったのは自分だけですかね?
 毎年二、三本新作が公開されるマーベル映画ですから、当然キャラクターも大勢いるわけで、設定が被るキャラがいたとしても致し方ないとは思いますけどね。

 キャラが被っていることが気になった人はあまりいないようなのですが、ネットでの評価はかなり低いです。
 yahoo映画のユーザーレビューの評価が3.3点ですから、相当低いと言ってよいと思います。

 でも自分は結構楽しめましたけどね。
 不治の病を患う主人公が病を完治させる血清を作り出し、自身に投与するのだが、代償として人に非ざる者になってしまう。
 同じ病に侵されている親友にはその血清を投与させまいとするが…。
 このプロットって個人的にはかなりツボです。
 現代版「フランケンシュタイン」みたいなお話じゃないですか。
 同じシチュエーションだったら自分はどうするだろうかと考えずにはいられません。

 とはいえ、手放しで褒められる傑作というワケではないんですけどね。
 終盤、主人公は怪物になった親友を葬り去るために血清の効果を無くす「鎮静剤」を開発します。
 それも二本。
 鎮静剤を二本用意したってことは親友を屠った後で自分も死ぬつもりなんだって思うじゃないですか。
 え、これからどうなるの?主人公は死んでしまうの?と興味津々で観ていたら、驚いたことに何もないんですよ。
 親友を屠った後、そのままどこかに行ってしまうのです。
 鎮静剤を二本用意したのは何だったの?
 恋人の遺志を尊重してやっぱり生きることにしちゃった?
 翻意するならするでいいんだけど、だとしたらもう少しドラマが欲しかったなぁと思います。

 お気に入り度★★★★、お薦め度★★★(★は五つで満点、☆は★の半分)です。
コメント
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