この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

LGBTのカップルは「生産性がない」。

2022-10-28 21:33:49 | 戯言
 自民党の杉田水脈衆議院議員によると、LGBTのカップルは子どもを作らないので「生産性がない」のだそうです(こちら)。
 その通りですよね。
 確かにLGBTのカップルは「生産性がない」。

 でも、思うんですけど、生産性があるとかないとか、それって重要なことなんですかね。
 例えば一日の終わりに、今日は生産的な一日を過ごせたぞ!と振り返る人ってどれぐらいいるんですかね?
 もしくは、一生を終えるとき、自分の人生は到底生産的とは言えなかったと落ち込む人は?
 たぶん、あまりいない。
 私たちの人生において生産性があるとかないとか、生産的だとか、効率だとか(生産性とか、生産的とかいった言葉が好きな人は効率という言葉もきっと好きなんじゃないかなぁ)そういった言葉はあまり重要でなく、そして意味がない。
 重要なのは充実しているかどうか、楽しいかどうか、良いか悪いか、そういったことなんじゃないでしょうか。

 もちろんより社会的な見地に立って考えれば、出生率を上げることが最重要課題であることはいうまでもありません。
 でもその課題を解決するた席を問うのはどうなのか責を問うのはどうなのか。
 そして私たちはその責を問えるほど生産性のある日々を送っているのか。

 杉田議員の家族構成を調べてみました。
 旦那さんが一人、娘さんが一人いるそうです。
 LGBTのカップルを「生産性がない」と責めた人物が子どもを一人も生産してなかったら笑えるところでしたが、さすがにそんなことはなかったです。
 ただ、妊娠、出産、子育ては基本的に夫婦による共同作業だと考えられるので、子供を一人しか生産していないのは、「生産性が悪い」といえます。
 杉田議員に「どうしてもう一人子供を生産しようと思わなかったんですか?」と質問したら、彼女はどう答えるでしょう。
 自らの「生産性の悪さ」を認め、もっと生産的な行動を取るべきだったと反省するのでしょうか。
 たぶんそうはならないでしょう。
 そんなことはあなたたちには関係ないことだ、と答えるのではないでしょうか。
 だとしたら、LGBTの人たちも同じなんじゃないですかね。

 自分は同性愛者ではありません。
 同性愛を理解することも出来ません。
 というか、同性愛を理解出来ないという以前に、人を愛するということがよくわからないんですけどね。
 人を愛するということがよくわからない自分からしたら、確かに同性愛は「生産性のない」愛なのかもしれないが、愛であることには間違いなく、愛であることは素晴らしいことなのではないかと思います。
コメント
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