この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

素晴らしい映像体験だった『Flow』。

2025-03-16 22:52:50 | 新作映画
 ギンツ・ジルバロディス監督、『Flow』、3/16、ユナイテッド・シネマキャナルシティ13にて鑑賞(2p消費にて鑑賞料金1000円)。2025年16本目。

 昔のアニメが好きです。
 昔のアニメの手描きの良さ?味?が自分の好みなのです。
 なので一番好きなテレビアニメは『未来少年コナン』ですし、一番好きな劇場アニメは『ルパン三世カリストロの城』ですし、一番好きなオリジナルビデオアニメは『ジャイアント・ロボ 地球静止作戦』です。
 今のCGのアニメを見ても、その動きの流麗さは認めるところではあっても、心が奪われるというようなことはありませんでした。
 この『Flow』を観るまでは。
 『Flow』、本当にすごい映像体験でした。

 人類が滅亡した世界で、大洪水から必死に生き延びようとする動物たちを描いたお話です。
 物語は一匹の猫を中心に進むので、なぜ人類が滅亡したのかといったことは作中語られません。
 おそらくですが、宇宙人によって滅ぼされたのではないでしょうか。
 地殻変動によって人類が滅んだのであれば人類以外の動物たちが生き残っているのは変ですし、「アブダクション」らしき現象が起こるシーンもありますしね。
 人類が滅亡した世界で、と書きましたが、そもそも地球が舞台でない可能性もあります。
 クジラらしき生き物は我々の知っているクジラとはまったく別の形状をしていましたし、それに地球のどこかというには地形が明らかに異質でした。
 まぁでもストーリーを追うような、細かく考察をするような映画ではないと思います。
 ともかく映像が素晴らしいのです。
 CGでここまでのものが出来るのか、とそれが衝撃でした。
 あまりにも衝撃を受けすぎて、久しぶりにパンフレットを買おうかと思いました。
 年間60本以上映画を観ていると一々パンフレットを買おうという気になれないんですよね。
 去年は一度もパンフレットを買うことはありませんでした。
 しかし物販コーナーに行ってビックリ!
 『Flow』のパンフレット、公開三日目にしてすでに売り切れてました…。
 どうやらこの映画のパンフレットだけは買っておきたいと思ったのは自分だけではなかったみたいです。

 公開館はさほど多くないようですが(2025年のアカデミー賞の長編アニメーション賞を受賞したので増える可能性あり)、お近くの映画館で上映されているようでしたら、是非観に行って下さい。
 極上の映像体験が出来ると思いますよ。 

 お気に入り度★★★★☆、お薦め度★★★★☆(★は五つで満点、☆は★の半分)です。

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