この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

わかりやすい感動作だった『BLUE GIANT』。

2023-03-02 21:16:20 | 新作映画
 立川譲監督、山田裕貴主演、『BLUE GIANT』、2/25、イオンシネマ福岡にて鑑賞(ACチケットBD7①にて鑑賞料金1000円)。2023年11本目。

 二日前の23日に映画を二本観たばかりだったのですが(そのうち一本は半分寝てましたが)、何となくいろいろと納得出来ないものがあったので、25日にネットでの評価が非常に高かった『BLUE GIANT』を観てきました。
 今年になって難解な映画を観ることが多かったのですが、この『BLUE GIANT』はシンプルでわかりやすい感動作でした。

 もし今何か映画を観ようと思っていて、でも何を観るか決めきれない人がいたら、自分はこの『BLUE GIANT』をお薦めします。
 やっぱり夢を叶えようと努力し、邁進していく青春ストーリーは単純に面白く、感動出来ます。
 ただ、不満がまったくないわけではなくて。

 主人公の宮本大は世界一のジャズプレイヤーになるという夢を叶えるため、高校卒業を機に生まれ育った仙台から東京へと上京するんですよ。
 しかし上京した大は東京での下宿先や就職先が決まってないのです。
 はぁ?って思ってしまいました。
 世界一のジャズプレイヤーになるという夢を見るのはいいよ。
 その夢を叶えるために東京に行くのもいい。
 でも、それならそうで、何で上京する前に下宿先や就職先を見つけておかないの?
 何で行き当たりばったりで行動するの?
 たまたま高校の同級生だった玉田の部屋に転がり込むことが出来たからよかったけど、もし玉田に断られていたらどうするつもりだったの?
 東京に来ていきなりホームレス?
 ホームレス生活を送りながら世界一のジャズプレイヤーになれると本気で思ってる?
 世界一のジャズプレイヤーになりたいと本気で思っているなら、東京で自立した生活が出来るように事前にあらゆる準備をしておくべきではないの?
 世界一のジャズプレイヤーになると言いながら、サックスの練習以外特に何もしない大を見ていると、英語がまったく話せないのにメジャーリーガーになりたいと嘯くプロ野球選手のようだと思いました。

 他にも行き当たりばったりだなと思うところがあって。
 大には十代のうちにステージに立つことを目標としているジャズバーがあるですが、それ以外のジャズバーのことはよく知らないのです。
 あのさ、世界一のジャズプレイヤーになりたいんだよね?
 だったら新宿の、いや東京のどこにジャズバーがあるのか、事前に調べておけばいいんじゃないの?
 適当に新宿をぶらついていたら、良いジャズバーが見つかると思っているわけ?
 いやいや、それぐらいのことは事前に調べておこうよ。
 すべて結果オーライで物事が進んでいくのですが、行き当たりばったりの大の行動には正直イラっとさせられました。

 ヤバい、何だかボロクソに言ってる…。
 最初に言った通り、『BLUE GIANT』はお薦めの映画です。
 ただ、完璧というわけではなかったというだけであって。
 これ以上論うと本当にお薦めなの?と疑われそうなので止めておきます。

 『BLUE GIANT』、お薦めの感動作です。

 お気に入り度★★★☆、お薦め度★★★★(★は五つで満点、☆は★の半分)です。

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