おもしろきこともなき世を おもしろく すみなすものは・・・

セロ弾き 呑み鉄 蕎麦打ち~趣味とともに楽しく過ごしたい今日この頃

2011.3.11

2016-03-10 21:15:31 | 雑感
 あれから5年。思い出す。

 その予兆は、3月9日、正午前。当時、公民館勤務で当日は運営審議会を開催していた。会議を終え、みんなで昼食をとっていたとき、揺れた。そして、その時に津波注意報。翌10日の朝、再び津波注意報。

 3月11日は金曜日、今年と同じである。5日、6日と土日出勤だったので、この日は代休を取っていた。代休とはいっても、中学校の卒業式に来賓として出席しなければならなかったので、午前中はそれに出席。午後からスーパーひたちで東京に向かった。翌日、すみだトリフォニーホールで、新日本フィルハーモニー交響楽団・ダニエル=ハーディング指揮「マーラー交響曲第5番」を聴くことにしていた。

 スーパーひたちは数分遅れて水戸駅を出発、羽鳥駅手前で緊急停車。車両が弾むように揺れた。少し立ってから、更に大きな揺れ。おそらく、最初の揺れが三陸沖、次の揺れは茨城沖だったのだろう。携帯のワンセグを観ていると、津波の映像が映されていた。石岡駅のホームが崩れた、水戸駅の天井が落ちた、などなどの情報が流れ、我々は、そこで下車。羽鳥駅まで歩くこととなった。

  

 
 羽鳥駅から小美玉市の避難所へ。避難所生活を送る。携帯電話はつながらない。かろうじてメールで何とか連絡を取ることが出来た。ちなみに、その時、茨城県内は全停電であった。

  

  

 非常食

  


 余震が続いた。そして、ラジオからは被害情報と合わせて、原発の非常事態。避難所では、寒さもあって、睡眠をとることは出来なかった。

 翌12日、小美玉市で日立までバスを出してくれた。そこから、いわき方面の面々相乗りでタクシー。タクシー内のテレビで、福島第1原発1号機の爆発のニュースを見た。
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百鬼園随筆(内田百著)

2016-03-01 20:33:03 | 雑感
 百鬼園随筆

  

 百鬼園先生(内田百)の短編随筆が収められている。

 「阿房列車」を読んだ後、これを読んだ。「阿房列車」の延長でページをめくったのだが、それとは違った意味で、引き込まれてしまった。「随筆」と銘打っているが、ただ、一つのテーマを自分自身の生活の中から広げている。ある意味、私小説的な側面も伺うことが出来る。

 百鬼園先生は、夏目漱石の弟子であり、学生時代、郷里の岡山に帰省しているときに、漱石が明石において講演をするとのことで、講演に行く旨の手紙を漱石に出したところ、「何日頃講演に行くことは行くけども、聴いて貰いたくもないから、わざわざ出かけて来るに及ばない」との返事。この師匠にてこの弟子、といったところか。しかし、百鬼園先生が師匠である漱石への気持を知ることが出来る章である。
 借金話も面白い。

 百鬼園先生の名文に引き込まれてしまう。
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時刻表ひとり旅(宮脇俊三著)

2016-02-25 21:52:25 | 雑感
 「時刻表2万キロ」に引き続き、宮脇俊三著「時刻表ひとり旅」を読む。

  

 タイトルのみを観て購入したので、時刻表を片手にひとり旅をする、紀行文的なものを想像していた。

 ところが、これが面白い。

 「もとより、(時刻表の)購読者の大半は、必要なときに必要な列車を探す、・・・・・もう一方の極には、旅行の当てもないのに時刻表を開いて、ひたすら眺める人たちがいる。時刻表ほど変わりばえのしない月刊誌は他にないだろうし、毎月発行する必要があるのかとの疑問もあるが、これを毎月買って読みふける。」

 著者の時刻表の読み込みが凄い。

 例えば、「特急ひばり」が上野駅に入線、折り返し、仙台行きの「特急ひばり」にあると思いきや、平行きの「特急ひたち」になる。「ひばり」の食堂車は営業するが、「ひたち」の食堂車は営業休止、これは、食堂車の記号でわかる。

 鉄道の時刻表、「ダイヤ」とも言う。この「ダイヤ」は、横軸に時間、縦軸に距離(駅)をとって、列車の運行を線引く。そうすると、線の交わりがダイヤのような形になる。単線、複線、複々線、どこで追い越すか、どこで待機するかなどなど、プロは、この線引きで理解することが出来る。このダイヤを作成する人を「すじや」というそうだ。

 第2章の「国鉄全線大集会」も面白い。著者が司会となって、全線区を集めて自由勝手に発言してもらう。路線を擬人化して、著者の主観的?な思いを、路線に成りかわり発言するのだが、実にユニークである。今はもう無くなってしまったローカル線が、多数発言している。

 この余韻を残しながら、今日の「ミー散歩」で本屋に立ち寄り、時刻表3月号を購入しようと思ったのだが、JRの大幅なダイヤ改正は3月26日、改正されたダイヤは、3月25日発売の4月号からになるそうだ。時刻表は好きであるが、まだ、著者の域に達していない小生は、来月まで購入するのを待つことにした。
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時刻表2万キロ(宮脇俊三著)

2016-02-23 21:37:33 | 雑感
 この前まで読んでいた内田百著「阿房列車」、百鬼園先生は、「なにも用事がないけれど、汽車に乗って大阪へ行ってこようと思う。」と曰う。

 さて、「時刻表2万キロ」

  

 著者の宮脇俊三は、中央公論の編集長。百鬼園先生と違って、目的は明確。国鉄全線制覇である。

 『鉄道の「時刻表」にも愛読者がいる。時刻表ほんらいの用途からすれば、愛読の対象となるべき書物ではないが、とにかくいる。しかも、その数は少なくないという。私もそのひとりである。』こんな出だしで始まる。

 ほとんどの幹線は制覇している著者、残るはローカル線や枝線だ。

 全線制覇のための基本的行動は、週末の勤務が終わってから、夜行列車で目的地付近まで行き、ローカル線を制覇する。国鉄のみを利用するわけではなく、タクシーを使って先回りしたり、時には飛行機まで使ってしまうようだ。そこまで目的を持った旅である。

 「阿房列車」から「時刻表2万キロ」、時代も昭和、戦後間もなくから50年代、今となっては目にすることも出来ない廃線となった路線も出てくる。

 小生も、パソコンのマップを開きながら、そのルートを確認しながら、書を楽しんだ。

 そう言えば、小生、小学生の頃、毎月、とはいかなかったが、時刻表を購入して楽しんでいた。なにが楽しいか。空想の旅行が出来ることである。乗車駅は「平駅」、そこから、「急行ときわ」や「急行いわき」に乗って、出かける。たまに、寝台列車にも乗り込む。乗り換え時間もしっかりととっておく。駅弁情報は、時刻表の欄外(確か下の方)に駅ごとに書いてある。空想の旅行なので、どこにでも行ける。タダだから。

 宮脇さんの凄いところは、全線制覇してしまったこと。最後に乗車したのは「足尾線」、今の「わたらせ渓谷鉄道」である。
 「足尾線にはわるいが、最後の一線はもうすこし情緒のある線区、たとえば、一日二往復しかない中湧別-湧別間あたりで乗り終えて夕方のオホーツク海岸ひとり感慨にふけりながら・・・・。にもかかわらず、月並みな関東地方の、しかも公害の原点などと言われる足尾となってしまった。」明らかに、全線制覇をした瞬間に、何らかの感動を求めていたようである。ただ、「足尾線にはわるいが」という行は、鉄道愛がにじみ出ている。

 来月26日は、JRのダイヤ改正。北海道新幹線が開通する。時刻表3月号、購入せねばなるまい。
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風邪ひき その後

2016-01-26 20:33:49 | 雑感
 夕べ、酒場放浪記を見ながら、秋田県横手市・浅舞酒造の「天の戸 美稲 無濾過純米」を熱燗で1合。精米歩合が80パーセントなので、琥珀色をしている。
 これを美味しくいただき、就寝。
 
 昨日は、午前2時過ぎに、Yahooの緊急地震速報で目を覚まし、浜通り地方震度4との情報。それから、なかなか眠れなく7なってしまった。

 今朝、というか、本日の丑三つ時くらいに目を覚ましてしまった。なぜかと言えば、一方の鼻が詰まってしまったからだ。

 このようなときは、詰まった方の鼻の穴が上になる様に横になると、徐々に、鼻づまりが治ってくる。ただ、そのままの状態でいると、下の鼻が詰まってきてしまう。この辺の加減が難しい。両方の鼻が通ったところで、仰向けになって寝る。
 これで、少しの間ではあるが、両方の鼻が通る。そんな事を繰り返している内に、朝になってしまう。寝不足。

 今日は、小生のブログを愛読?している職場の同僚が訪れてきた。当然、見舞いの言葉でもかけてくれるのかと思いきや、からかいの言葉。まぁー、予測は出来たが。一応、本日は忘れずに点鼻薬を持参した旨を報告。

 本日も、若干の鼻声。従って、寝る前に熱燗を少々いただく事にする。
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