もう1年近く前のことです。モナコをフォローしていた方の中にはご存知の方もいらっしゃると思いますが、03/04シーズンのモナコの、特にCLの決勝トーナメントでの戦いを中心にまとめた「le periple rouge」と題する映像がありました。
98年のW杯だったか00年のユーロだったか、優勝したフランス代表の戦いぶりを練習場面やロッカールームまで追いかけた映像記録集があったそうです。
前日本代表フィリップ・トルシエ監督(現マルセイユ監督)もそれに倣い、彼が監督をしていた日本代表については、練習や各試合、試合直前やハーフタイムのロッカールーム、治療を受ける場面やホテルでのリラックスした表情まで映像記録として残されていました。タイトルは忘れましたが月1回NHKBS1でその映像の一部が放送されていましたし、W杯直前にTV朝日系列で放送された『蒼き帆、緑の海へ』でも同様でした。02W杯終了後に売り出された『六月の勝利の歌を忘れない』もその映像で成り立っていました。
フランスではこうした映像を残すのは珍しくないことなのかもしれません。
「le periple rouge」。直訳すると「赤い旅」(でいいのかな?「赤」でモナコを表しているんだと思ってます)。
ロテンとプルソのコメントつきの「あの8-3の試合」で始まる全部でおよそ1時間のこの映像では、試合のゴールシーン、直前ミーティング、試合前やハーフタイムの緊張感あるロッカールーム、空港や飛行機やバスでの映像、ホテル内での選手の素の表情、そんな映像が満載でした。
アルベール王子が訪問していようがかまわず裸で大騒ぎする勝利後のロッカールーム、マドリーに向かう飛行機の窓から厳しい表情でスペインの地を見下ろすモリエンテス、チェルシーに勝ちファイナル進出で歌い騒ぐバスの中、リーグ戦終盤集中したプレイができずハーフタイムにデシャンに怒られるロッカールーム……そしてファイナルへ。
なぜそんな1年前のネタを引っ張ってきたかといいますと。
この映像は、ファイナル当日、スタジアムに向かうバスの中の映像で終わります。そのバスの中は、ものすごい緊張感に支配されていました。
ほとんどの選手がイヤホンを耳に突っ込み、そうでなければじっと黙って窓の外を見るか、目を伏せて動かない。誰も口を利かずお互いに顔を合わせることもはばかる。重苦しいほどの緊張。
映像を目にしたのはもちろんファイナルが終わってかなりたってからでしたが、そんな想像を絶する緊張感が強く伝わってくる、とても印象的な場面でした。最後は、スタジアムまでの道のりが残り1kmを過ぎた時に突然バスの中に『I will survive』が流れ、バスの窓を叩きながら無理に緊張感を振り払うかのように騒ぐ選手たちの映像で終わっていました。
イスタンブールに向かう、あるいは会見でのリバプールの選手たちの表情で、そんな1年前の胸が痛くなるほど苛酷な緊張感を思い出したのです。
レフェリー、やはりメフト・ゴンザレスでしたね。04/05 UEFAチャンピオンズリーグ ファイナルまであと1日とちょっと。
98年のW杯だったか00年のユーロだったか、優勝したフランス代表の戦いぶりを練習場面やロッカールームまで追いかけた映像記録集があったそうです。
前日本代表フィリップ・トルシエ監督(現マルセイユ監督)もそれに倣い、彼が監督をしていた日本代表については、練習や各試合、試合直前やハーフタイムのロッカールーム、治療を受ける場面やホテルでのリラックスした表情まで映像記録として残されていました。タイトルは忘れましたが月1回NHKBS1でその映像の一部が放送されていましたし、W杯直前にTV朝日系列で放送された『蒼き帆、緑の海へ』でも同様でした。02W杯終了後に売り出された『六月の勝利の歌を忘れない』もその映像で成り立っていました。
フランスではこうした映像を残すのは珍しくないことなのかもしれません。
「le periple rouge」。直訳すると「赤い旅」(でいいのかな?「赤」でモナコを表しているんだと思ってます)。
ロテンとプルソのコメントつきの「あの8-3の試合」で始まる全部でおよそ1時間のこの映像では、試合のゴールシーン、直前ミーティング、試合前やハーフタイムの緊張感あるロッカールーム、空港や飛行機やバスでの映像、ホテル内での選手の素の表情、そんな映像が満載でした。
アルベール王子が訪問していようがかまわず裸で大騒ぎする勝利後のロッカールーム、マドリーに向かう飛行機の窓から厳しい表情でスペインの地を見下ろすモリエンテス、チェルシーに勝ちファイナル進出で歌い騒ぐバスの中、リーグ戦終盤集中したプレイができずハーフタイムにデシャンに怒られるロッカールーム……そしてファイナルへ。
なぜそんな1年前のネタを引っ張ってきたかといいますと。
この映像は、ファイナル当日、スタジアムに向かうバスの中の映像で終わります。そのバスの中は、ものすごい緊張感に支配されていました。
ほとんどの選手がイヤホンを耳に突っ込み、そうでなければじっと黙って窓の外を見るか、目を伏せて動かない。誰も口を利かずお互いに顔を合わせることもはばかる。重苦しいほどの緊張。
映像を目にしたのはもちろんファイナルが終わってかなりたってからでしたが、そんな想像を絶する緊張感が強く伝わってくる、とても印象的な場面でした。最後は、スタジアムまでの道のりが残り1kmを過ぎた時に突然バスの中に『I will survive』が流れ、バスの窓を叩きながら無理に緊張感を振り払うかのように騒ぐ選手たちの映像で終わっていました。
イスタンブールに向かう、あるいは会見でのリバプールの選手たちの表情で、そんな1年前の胸が痛くなるほど苛酷な緊張感を思い出したのです。
レフェリー、やはりメフト・ゴンザレスでしたね。04/05 UEFAチャンピオンズリーグ ファイナルまであと1日とちょっと。