けんきゅうきろく(と、あともうひとつ)

レアル・マドリー、リーガエスパニョーラ関係の、なんとなく気になるニュース。

レアル・マドリー・カスティージャ

2005-12-05 22:01:23 | football
結局昨日書いたとおり、ルシェンブルゴの解任が決まりました。ルシェ、お疲れ様でした。決して悪い監督ではなかった。怪我人が多かったのも運が悪かった。マドリーでなければ、このクラブのこの会長のこの時期でなければ、もっと良い成果が出せたでしょう。あの選手とあの選手は使わなきゃだめ、なんていう暗黙の制約がある中で、短期的に手の中にある薄い戦力で組織を作り上げ劇的にチームを改善するなどできるわけがありませんでした。

各紙が報道する後任候補には実に綺羅星のごとく錚々たる名前が並んでいます。見た範囲で名前をあげていきます。

ビセンテ・デル・ボスケ、ポール・ル・グエン、アルセーヌ・ベンゲル、ファビオ・カペッロ、アリゴ・サッキ、ジョゼ・モウリーニョ、スヴェン・ゴラン・エリクソン、ビクトル・フェルナンデス、ハビエル・イルレタ・ゴジェナ、ラドミール・アンティッチ、ルイ・フェルナンデス、ベニト・フローロ、ウーゴ・サンチェス、ディディエ・デシャン、カルロ・アンチェロッティ。

当面は暫定監督に指名されたレアル・マドリー・カスティージャの監督でもあるロペス・カロが代行しますが、レアル・マドリーほどのクラブですからやはり大物で優秀な監督がすぐにも必要です。

…なんでしょうけどね~。
レアル・マドリーが抱える組織上の不健全な問題には、おそらく多くの人が気づいているはずです。マドリーが招聘したいと思っている優秀な監督たちも、おそらく。デル・ボスケの首の切り方、代表やクラブチームで一定の成果を残していたカマーチョやルシェの苦闘。欲しいポジションが補強されず、選手起用に圧力があって、言うことを聞かない選手がいて、休みがあれば世界各国で営業活動です。用兵に口を挟まれて不満に思わない監督がどこにいるだろう(チュチ・コス@アラベスくらいか?)。賢い監督なら、引き受けたがらないんじゃないかなあと思うわけです。特に今現在特定のクラブを円滑に率いているような監督たちは。
ま、ペレス会長のことですからあの手この手の力技で誰か連れてきちゃうんでしょうね。個人的にはDDが引き受けたりすることがないようにと祈っています。DD、こんなクラブ引き受けたら不幸になるよ。

イケルとエルゲラの契約延長でわずかに上向いた感があったマドリーでしたが、いっきにまたどん底まで落ち込んでしまいました。それでもお楽しみはあります。明日のCLグループリーグ第6戦、オリンピアコス-レアル・マドリー。既に勝ち抜けも順位も決まった状態ですので、アテネ遠征グループは実に興味深いメンバー構成となりました。

GK:ディエゴ・ロペス、コディナ
DF:セルヒオ・ラモス、ラウル・ブラボ、ディオゴ、パボン、メヒア、アルベロア
MF:グラベセン、テバル、デ・ラ・レッド、ハビ・ガルシア、バルボア、アドリアン・マルティン、フラド
FW:ロビーニョ、バチスタ、ソルダード、バラル

半分以上顔と名前が一致しません。ほとんどがカンテラの、しかもレアル・マドリー・カスティージャの選手たちです。レアル・マドリー・カスティージャは、昨シーズンまで「マドリーB」と言ってましたが、要するにサテライトのようなユースチームのような…うーん、日本にはちょっと当てはまらないかな。
リーガ・エスパニョーラはプリメーラ・リーガを筆頭に、セグンダ、セグンダB(地域単位)、テルセーラと階層構造になっています。この階層構造にはもちろん昇格降格がありまして、例えば02/03シーズンまでプリメーラにいたラージョ・バジェカーノは2シーズン続けて降格してしまい現在セグンダB。厳しいものです。そんな中でマドリーBは昨シーズン、セグンダBを戦い、昇格プレーオフを経て今シーズンセグンダに昇格しました。トップチームも下部組織チームも一貫したリーグで戦うというのはちょっと面白いですね。ただし下部チームが上を追い抜いたり並ぶことはないらしく、数シーズン前にマラガB(けっこう強いらしい)がセグンダに昇格する資格を得たものの上からトップチームのマラガが落ちてきてしまい、セグンダBに戻らざるを得なかった、ということがあったようです。かわいそうに。

話がずれましたが、要するに今回召集された選手のうち半分くらいは現在セグンダを戦っている下部チームの選手たちなわけです。それがいきなりヨーロッパの大会を戦うわけです。しかもアウェイで。オリンピアコスにはリバウドさんもいらっしゃいますよ。どうなるんだろう~。
もし大活躍してしまったりすればトップチームに召んでもらえるかもしれません。おまけに監督が代わったばかりで、しかも代わった監督が自分たちにおなじみの監督。ずっと指導してきてもらった監督です。こんなチャンスはまたとない。負けて元々、若い選手たちの突き抜けたプレイが見たいです。なにしろここのところのマドリーのゲームときたら……ですから。
ところでこのメンバーだとキャプテンマーク巻くのは誰なんでしょう…パボン?

ちなみに放送は
F:オリンピアコスvsレアルマドリード
【解説】渡邉一平【実況】假野剛彦
初回 12月7日 (水) 録画 25:00 Ch.184

倉敷さんじゃないのか。実況解説ともに苦労しそうだなあ…一平さんかわいそうに。


最後に唐突ですが。

いろいろ思うところがあるので当面応援して行きます。思うところ、って要するに所縁の選手が昔から多いのです。ついでにドリプラ協賛中。
正直昇格プレーオフに残るとは思いませんでした。最終節の1つ前、アウェイで大敗した時に終わったかと思ったのですが…。
がんばれ甲府。上がってきたら富士山ダービーだ。ところで山崎光太郎、元気かな…?