昨年の秋に行われた学会で、某企業さんがとある研究を発表していました。詳しいことを書くと某企業さんがどこかわかってしまうのでやめますが、その某企業さんの研究している現象は、我々の研究室で今年度の研究テーマになっている現象でした。
この現象と私の研究分野を結びつけた研究を、前期(4月~10月)の研究法(学部3年生の模擬研究)でやるつもりでした。5月ごろでしたか、具体的ににどんな研究をするか学生さんと話し合いを始めた辺りで某企業さんが学会でその現象を取り扱った研究発表をすることが判明。我々が当初考えていたのと同じことだったので、結局我々の側では「ああ、かぶっちゃったね~」とその現象に対して別の切り口で研究を考え直し、実験をしました。ちゃんと結果も出ましたよ。そして実際の学会のときは某企業の研究員さんのところに行って、いろいろお話を伺ったりもしました。
つい最近のことですが、近所の研究室のISKくんが、企業のプレスリリースを乗せるサイト(たとえば日経のプレスリリース)のプリントアウトを持ってきてくれました。「某企業さんがその現象を解明した」って感じの記事でした。
うわ、すごくあせらされる気分…
この現象自体に関する研究は多いのですが、私の関係する分野と結びつけた研究はほとんど皆無、なぜか未解明のまま1980年代以降手がつけられていないものでした。ですからどこかとかぶるなんて思ってませんでしたが、まあそれは仕方ないです。でも某企業さんの研究も、話を聞くとまだ最初の一歩って感じなのに「解明」って言ってしまうなんてずるい~。
とはいえ、おそらく某企業さんは、少なくとも2、3年くらい前からはこの現象の研究に手をつけていたんだと思います。大学だと出た成果はわりと即発表したりする(と思う)のですが、私の研究のお師匠様(今アメリカにいる)が別の企業さんの研究アドバイザーをしたときには、研究の結果得られた成果を発表できるのは1年半後とかいろいろ時間的制約がありましたから。企業って難しい。
だから某企業さんもある程度の研究の積み重ねの上でのプレスリリースなんでしょう。けど、こうドドンと表に出されると(世間知らずの)大学院生は「ひえ~」という気分でございます。
それに学会発表している時点で既に危険なのですが、こうして広く世に知られる形になると、他の研究者がこの現象に目をつけて先に成果を出してしまう可能性があります。しかも実験がわりと単純にできるし…。
ということであせった私は、非常勤をしている研究所の研究員のSITさんやKBKさんに相談しました。落ち着いて考えれば企業と私たちの研究とでは方向性が違うのでそう危惧しなくても良いんだよとアドバイスを受けつつも、一致した意見は「早く論文書くことね~」でした。
博論書きながら英語論文か…うう…。
この現象と私の研究分野を結びつけた研究を、前期(4月~10月)の研究法(学部3年生の模擬研究)でやるつもりでした。5月ごろでしたか、具体的ににどんな研究をするか学生さんと話し合いを始めた辺りで某企業さんが学会でその現象を取り扱った研究発表をすることが判明。我々が当初考えていたのと同じことだったので、結局我々の側では「ああ、かぶっちゃったね~」とその現象に対して別の切り口で研究を考え直し、実験をしました。ちゃんと結果も出ましたよ。そして実際の学会のときは某企業の研究員さんのところに行って、いろいろお話を伺ったりもしました。
つい最近のことですが、近所の研究室のISKくんが、企業のプレスリリースを乗せるサイト(たとえば日経のプレスリリース)のプリントアウトを持ってきてくれました。「某企業さんがその現象を解明した」って感じの記事でした。
うわ、すごくあせらされる気分…
この現象自体に関する研究は多いのですが、私の関係する分野と結びつけた研究はほとんど皆無、なぜか未解明のまま1980年代以降手がつけられていないものでした。ですからどこかとかぶるなんて思ってませんでしたが、まあそれは仕方ないです。でも某企業さんの研究も、話を聞くとまだ最初の一歩って感じなのに「解明」って言ってしまうなんてずるい~。
とはいえ、おそらく某企業さんは、少なくとも2、3年くらい前からはこの現象の研究に手をつけていたんだと思います。大学だと出た成果はわりと即発表したりする(と思う)のですが、私の研究のお師匠様(今アメリカにいる)が別の企業さんの研究アドバイザーをしたときには、研究の結果得られた成果を発表できるのは1年半後とかいろいろ時間的制約がありましたから。企業って難しい。
だから某企業さんもある程度の研究の積み重ねの上でのプレスリリースなんでしょう。けど、こうドドンと表に出されると(世間知らずの)大学院生は「ひえ~」という気分でございます。
それに学会発表している時点で既に危険なのですが、こうして広く世に知られる形になると、他の研究者がこの現象に目をつけて先に成果を出してしまう可能性があります。しかも実験がわりと単純にできるし…。
ということであせった私は、非常勤をしている研究所の研究員のSITさんやKBKさんに相談しました。落ち着いて考えれば企業と私たちの研究とでは方向性が違うのでそう危惧しなくても良いんだよとアドバイスを受けつつも、一致した意見は「早く論文書くことね~」でした。
博論書きながら英語論文か…うう…。