けんきゅうきろく(と、あともうひとつ)

レアル・マドリー、リーガエスパニョーラ関係の、なんとなく気になるニュース。

新旧入り混じり

2008-04-01 21:26:51 | football
07/08 Liga Espanola 1a division Jornada 30
Reak Madrid C.F. 3-1 Sevilla

マドリーの得点:エインセ(7)、ラウル(39)、イグアイン(65)
セビージャの得点:カヌーテ(37)

2つ下の記事では少々湿っぽくなってしまいましたが、チームとしては何よりも勝つこと。それが一番です。ここしばらく勝った記憶がしないセビージャ相手でしたが、やりましたよ~。しかもチーム全体が良かった。なぜいつもこれができない?という疑問が無きにしも非ず。

エインセのゴールで早い時間に先制、これで落ち着けたのではないかと思います。エインセはエル・ブランコのユニフォームを着て初めてのゴールで、12年間のプロフェッショナル生活の中で11点目のゴールとなるそうです。次は来シーズンかー。この試合セントラルで先発したエインセは、ゴールはもちろん素晴らしいのですが、決定的な場面に飛び込んで跳ね返す、守備でも大活躍。

ラウルの相棒はイグアインということだったと思うのですが、何しろラウルが前から後ろまでどこまでも動き回り、動き回りすぎて最終ラインまで行ってしまうくらいでしたので、ゴール前でのチャンスとすればイグアインのほうが多かった…が、決まるまでが長かった…。いやもう本当に決まってよかったです。真正面のシュートは入らないのにあんなゴラッソなシュートが入ってしまうなんて、クライフェルトのようでした。

ということで「ビタミンH」、アルヘンの「GH」が活躍したとAS紙。ガブリエル・エインセ(Gabriel Heinze)とゴンサロ・イグアイン(Gonzalo Higuain)のドブレ・GHですね。おめでとう、2人とも牛肉山ほど食べてください。

ちなみにASの試合評価では、
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完璧:ラウル。セビージャの同点ゴールの後即座に重要なゴールを決めた。またディフェンシブな動きでもマルチな面を見せた。
フェノメナル:ロッベン。再びすばらしい仕事をした。オーバーラップし、クレスポを混乱させ、休みなくつなぎとプレッシングの仕事をした。
非常に良い:スネイデル。最初のゴールのアシスト、マドリーの3得点に絡み、守備を助けた。
良い:エインセ。マドリーの先制点を決めたほかに、ルイス・ファビアーノのシュート2本を止めた。

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ゴールした選手だけでなく、中盤の攻撃で良い仕事を続けたスネイデルとロッベンも賞賛されています。またMARCAではガゴも褒めていただいています。
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フェルナンド・ガゴはセビージャ戦の勝利の後インタビューに応じた一人だった。ガゴは中盤でグティと組み、チームは良い試合をすることができた。さらにガゴは守備の仕事でも非常にアクティブだった。試合後にガゴは次のようにコメントしている。
「この試合に勝ったことはとても重要だ。さらに僕たちが良いフットボールをしたことも。今はどの試合もが決勝のようなものであると僕たちは理解しているが、チームはリーガを獲得するために再び立ち上がれたことを示して見せた。この試合も、フエラと同じように勝つ必要があり、僕たちは勝利した。だからそれが嬉しい。」

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ガゴも良かったですね。よく動き、守備(主としてサイドのカバーリング)に奔走。守備的ピボーテとして求められることに応え、ミドルレンジのパスで攻撃の組み立てに貢献。

と、ここまで追ってきて思うのが、この試合は比較的新加入選手ががんばったんだなあ、ということです。もちろん古株もがんばったわけですが、ここまで怪我が多いだの調子に波があるだの新しい選手買ったほうがいいだのと言われていた選手たちが、良いパフォーマンスを見せ結果にまでつなげたことは嬉しい。今後も継続していっていただければ何よりです。
特にイグアインとガゴが両方とも良かったのは嬉しい。リーグ間で移籍した選手が新しいリーグにフィットするまでには、ある程度時間がかかるものだと思います。個人差もありポジションによっても違うものでしょう。ただなんとなくですが、南米から欧州へとなるとだいたい1年くらいは必要なのではないかという印象があります、経験的に。アトレチコのクンも、もちろん最初のシーズンもそれなりに結果を出していたけれど、圧倒的な存在感を出すようになったのは今シーズンに入ったぐらいからのように思います。そういう意味では、イグアインとガゴもマドリーにやってきて1年以上が経過し、ようやくなじみが良くなってきたということではないかと思うのでした。


古参選手の活躍についても。なんといってもラウル。カピタン・ラウル。昨夜はスタジアムDJはそう叫ばなかったようですが、「シエテ・デ・エスパーニャ・ラウル」。今シーズンの16ゴール目を決めました。カヌーテに同点に追いつかれて一瞬「うっ」という空気になった直後の、見事なゴール。さすがです。これでレアル・マドリーのユニフォームを着て290点目、サンティージャに並ぶチーム歴代2位です。あと前にいるのはあのお爺ちゃん、ディ・ステファノ。ディステファノまで26ゴールだそうなので、がんばれば来シーズンには……ま、翌々シーズンくらいでも。
それからグティも。ワイド・オープン氏の言にもあったとおり、現在リーガアシストランキングトップだそうです。セビージャ戦では肋骨を痛そうにしていましたが(次節の出場に問題はないとのこと)、痛めた後でもイグアインにきれいなアシスト。右サイドからというのはちょっと珍しい気がしました。ま、こんなリーガ得点ランク3位も、リーガアシストランクトップも、どこかの爺さんにかかれば不要の選手のようですが。もったいない。


では最後にこちら。ASに5年前の9番の、さらにその前の9番の短いインタビューが出ていました。ダボル・シュケル。聞かれているのは9番についてではなく、7番について。ところで、シュケルがセビージャに居たの知りませんでした…。

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Q:マドリーとセビージャでは?
A:どちらもだ。どちらのクラブでも、私はすばらしい時を過ごした。昨日はマドリーは優れた試合をした。しかしセビージャはすばらしいフットボールを提供し続けている。このようなチームを見るのは贅沢なことだよ。

Q:セビージャの躍進には驚いているのでは?
A:彼らはすばらしい組織を形成し、選手たちは十分なクオリティを持っている。今シーズン彼らは重要なことを成し遂げるだろう。

Q:ではマドリーをどう見ていますか?
A:毎年厳しい事態が生じるとしても、マドリーがリーガを獲得するのに困難があるとは思わないよ。非常にうまく対処しているチームだ。

Q:ラウルが得点しましたが。
A:彼はフェノメノだね。

Q:彼に疑問が呈されていることを知っていますか?
ある年齢に達すると、要求されることが非常に増えていくものだ。ラウルはすべてをフットボールと共にすごしてきた。彼はレアル・マドリーでも代表でもレジェンドだ。彼に疑問を持つ人がいるとは信じられない。何がおきているのか、ルイス・アラゴネスが彼を呼びたくないなら、彼はできないだろう。それはただもう監督の判断に拠っているだけということだ。

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おまけ。
ここ数ヶ月契約していなかったTVE、再開しようかなあとスカパHPに行ったところ見当たらず。どうやらおなくなりになってしまったようです。何年か前はセグンダの試合が見られたり代表戦はたいていTVEだったり、ニュースのスポーツコーナーで某W様より早くリーガのハイライトを楽しめたり、今シーズンの夏のマドリー(&バルサ)のプレシーズンマッチを放送してくれたり、といろいろお世話になりました。チャンネル1個にしては高すぎる値段を除かなり楽しいコンテンツだったと思います。言葉がわからないなりに。ありがとう。

あとさき

2008-04-01 00:22:26 | football
マドリーの試合についてもまだ書いておらず、道義上バレンシアの結果にも触れないではいますが、バレンシアからかなり気になる負傷者情報を。

MFマドゥロ:左脚内転筋の筋繊維損傷により16日に予定されているコパ・デル・レイのファイナルは欠場の見込み。
FWダビド・ビジャ:右足の坐骨筋(isquitibiales、おそらくハムストリングを指す)の損傷、全治2週間でコパ・デル・レイのファイナルは非常に微妙な状況に。

グダグダのチームの中でやっと調子があがってきていた印象があったビジャが、ここで負傷離脱。いろいろな意味でバレンシアは打撃だらけです。