けんきゅうきろく(と、あともうひとつ)

レアル・マドリー、リーガエスパニョーラ関係の、なんとなく気になるニュース。

徐々に調整

2008-04-04 03:25:16 | football
シーズンも終盤、いわゆる「ファイナル・ストレートライン」に入ってきました。あと8試合です。さすがにどのチームも疲労がたまりにたまった状態で、選手たちもあそこが痛いのなんのと小さな違和感も増えているようです。しかしそこがミッドウィークが暇になったチームのありがたいところ。休養を取る人、リハビリに努める人、負荷をかける人…とそれぞれの調整をしているようです。


試合に関してはそっくりすっとばしてますが、まずバレンシアの今週の様子を概括。
日曜日に試合、月曜日にリカバリ・トレーニングを行った翌日の火曜日は、まるまる休養日だったようです。水曜日からトレーニングは再開されたわけですが、その前の週は強行軍だった各国代表選手たちには、水曜日もまるまるお休みのおまけ付き。ただし扁桃腺腫らしてお熱を出しマジョルカ戦を休んだアルビオルや、すっかりクーマンに干されてしまいマジョルカ戦は非召集だったジギッチ(干す理由がわからない)は、代表選手用のお休みを返上して水曜日はトレーニングしたようです。さらに負傷者=ビセンテ、マドゥロ、ビジャも休みナシでリハビリ。国王杯ファイナルへの出場が難しいと言われていたビジャは、当初ハムストリングの筋肉損傷とみられていたようですが、結局筋肉の拘縮でファイナルは問題ないだろう、という記事も見かけました。

水曜日はコパ・デル・レイのファイナルの入場チケットか何かの割り振りのニュースでもちきりで、トレーニングの様子などろくに報道されませんでした。どうやら水曜日は2部練で、そのどちらかで練習試合が行われたようです。相手はおそらくバレンシア・メスタージャ(下部組織)とだと思います。
モリエンテスはゴールを決めたらしく、それだけでスーペルでは記事にしてくれました。それによると、モリエンテスは練習試合で最初のゴールを決め、試合後はアルビオルと共にランニングで調整。セビージャ戦で復帰して以来少しずつコンディションを上げているモリエンテスには、グアヘ・ビジャが欠場する数試合(ムルシア戦、ラシン戦も?)での活躍が期待される。さらにその先の、ビセンテ・カルデロンでのヘタフェ戦(ファイナル)も。CLにインターコンチネンタル杯、リーガ、UEFAスーパー杯、スペイン・スーペルコパ、さらにはFA杯まで取っているモリエンテスですら、国王杯の味は知らない。それを取ることは最高の瞬間であろう…、とやっぱり最後はコパ・デル・レイに帰結してしまうようですね。コパもいいけど、ちゃんとプリメーラ残留を決めることも考えてほしいところですが、個人的には。

木曜日には代表選手も戻り、マジョルカ戦で肘を痛めていたカネイラもトレーニングに復帰。週末のムルシア戦に向けて、チームが集中しつつあるところです。



で、マドリー。火曜日や水曜日辺りには、負傷で別メのペペ(脛骨打撲)やグティ(脇腹が痛い)に加え、ガゴとエインセも全体練習を外れた……なんてニュースが出ていましたが、木曜日のトレーニングではこの4人はすべて全体練習に合流。いずれもマジョルカ戦には問題がないようです。負傷上がり、少し違和感がある、疲労が残っている、なんて状態ならそれぞれがじっくり調整し、週末に間に合わせられればいいという感じで、チームに余裕が出ているように思います。CL敗退したおかげで、幸か不幸か。

ところで水曜日のトレーニングの様子を見ると、おふざけなのかイケルとディアラがポジションチェンジ。こういうときにこそ、イケルは密やかに日ごろの鬱憤を晴らしているのではないかと推測する次第です。





おまけ
最新のワールド・サッカー・ダイジェストにラウルのインタビューがありました。(ざっと立ったまま目を通しただけなのでうろ覚えの部分もありますが)代表の話を振られ、アラゴネスがEUROの予選勝ち抜きに貢献した選手を重用するのは理解できる、アラゴネスが認めるような良い結果を残して待つしかない、というラウル。でも最後の辺りで自分の年齢に触れて、2010年はわからないからだからこそ今度のEUROにはどうしても、という強い気持ちが吐露されていました。
今のラウルのパフォーマンスが、代表に呼ぶほどの良いものでないというなら、ラウルは何をすればいいんでしょうか。ラウルのコンディションが良くないのどうのというアラゴネスの言い訳、屁理屈は既に破綻している。フットボールの能力という基準外の、何だかわからない監督の個人的な意図で、ラ・ロハでのラウルの最後の夢は簡単に握りつぶされそうになっています。選手の力ではどうしようもないことで、それがなおさら悔しく感じます。