一番上だけど、後から追加:3月5日のトレーニング
非公開で行われた5日のトレーニングでは、
○アレクシス、全体トレーニングに復帰。問題なし。
○シルバ、筋肉と足首に問題があり、今日も含めて、今週はずっとノーマルのトレーニングができていない。
○ウナイ・エメリは、シルバの代わりにカンテラのミチェルをビジャの後ろに置いて紅白戦を行った模様。
○モリエンテスもトレーニングに参加できず。メディカルスタッフと共に、Eresa病院に向かい、検査を受けた。ハムストリングの筋繊維損傷と見られ、週末のヌマンシア選は欠場の可能性。
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昨夜の役員会の結果どうなったか、というのがエル・パイスにあったので、わかる範囲で要約していきます。例によって難しい言葉とかよくわからないところもあると思いますので、ご了承を。いろいろ混ざってややこしいので、クラブのことをバレンシアCFと表現します。ゴメスという名前の人間が2人出てくるので、それぞれファーストネームを併記。敬称ほぼ略。
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バンカハがバレンシアCFの権力を得る。
バレンシアCFの最大の債権者は、バンカハというバレンシアの銀行。債権額は約2億4千万ユーロ(300億円)。このバンカハが、バレンシアCFの財政再建のサポートをする代わりに、バレンシアの経営を主導することになる。既にバレンシアCFのフロントに入っている、ハビエル・ゴメスという人間が、バンカハの信頼を得て経済面の顧問となる。ビセンテ・ソリアーノは会長職を続けるが、副会長で経済面を担当していたミゲル・ソリオは辞任を要求され、職を去った。
現在の借金総額は約4億5千万ユーロ(560億円)。他の債権者には、バレンシア自治州の州知事(あるいはその関係者?)がいる模様。銀行が、フットボールクラブの経営に直接関係するのは、スペインではこれが初めてのこと。
ハビエル・ゴメスが全権を持つことになると見られている。ハビエル・ゴメスによると「関係機関と銀行の信頼」を求め、コスト削減を目指していくとのこと。コスト削減の主要方策は「選手」。
この方向性について、ソリアーノ会長。
「私の性格として、決して飾り物の会長となるつもりはない」。
これに対し、バンカハ側から。
「こうするのが本当だろう。ここまで彼ら(ソリアーノ、ソリオ)はすべて嘘ばかりだった」。
まずは差し迫った債務・支払い遅れの整理。2月初めが期限だった選手の給料半年分の1500万ユーロ(19億円)と、スタジアム工事費の一部、1400万ユーロ(17億5000万円)。
バンカハの理事会長、ファン・スリータは、この交渉を推進した1人。ハビエル・ゴメスについては「正直な人間だ」と考えている。スリータは非常に注意深かったが、前会長で筆頭株主のファン・ソレールの時代は、無秩序がまかり通っていた非常に悪い時期であったとしている。ソレールが会長であった際に、バレンシアCFの借金は、2004年から2008年にかけて、3倍に膨れ上がった。
ハビエル・ゴメスは1999年からバレンシアCFに在籍。クラブの元アドバイザー顧問で、現在パメサ(バレンシアにあるバスケットボールクラブ)の会長であるマヌエル・ジョレンテはこう語る。
「彼からは、予算の調整の仕方を学んだ。」
一般に評判が悪かった一連の選手の移籍問題(ピオホ・ロペス、ファリノス、ジェラール・ロペス、メンディエタ)があったが、経済的な安定をもたらした。
「我々は、1999年11月にはラツィオにピオホを売っていた。しかし7ヶ月後まで、誰も気づかなかった。」
「ハビエル・ゴメスはクラブにとってベストのことを考えるだろう。一方でソレールとソリアーノは、自分たちのことしか考えていなかった。」
ハビエル・ゴメスは、嫌われる冷たい選択を取るのではないか。最高の選手たちを売るだろうと考えられている。
昨年8月に会長職に就任したソレールは、旧メスタージャの土地を3億ユーロ(約380億円)で売ること、ソレールの株を8000万ユーロ(10億円)で買い取る公約を掲げていたが、現時点ではどちらも満たしていない。
現副会長のフェルナンド・ゴメスは、ソリアーノの後を引き継ぐ最も堅実な選択肢として、残る。バンカハとバレンシア自治政府の承認を得ている。彼はバレンシアCFに戻る前は、州スポーツ局のチーフを勤めていた。Campsの長の介入は、ソレールが筆頭株主としての力を継続する決定的なものとなる。(ここ、意味が良くわからない)。
フェルナンド・ゴメスはソレールと話し合い、ソレールは、フェルナンド・ゴメスが次の会長となるだろうことを理解し、互いの関係改善に努めることを望んでいた。ソレールは、フェルナンド・ゴメスに対し、自身が会長職にあった際の、経営手腕の酷さを正当化しようと試みていた。成功しないだろうが。
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結局要約じゃなく、ほぼ全訳になってしまった。
淡々とニュースを書いてきた最後に、「成功しないだろうが」と一言添えたエル・パイスの記者。この展開に、相当あきれてるんだろうなあ…。
常々疑問なのですが、なぜソレールがいつまでもクラブの中枢に残れるんだろうか。会長職にいた際に、相当美味しく汚いことをやってただろうし、背任とか何かに問えないのか。
で、役員会の顛末はそういうことです。いろいろ努力していたとは思いますが、ソリアーノ会長のやり方は成功せず、外部から強硬手段が取られることになったと。現時点でソリアーノは会長職を継続していますが、この記事からいくと、そう先は長くなさそうです。
そして、主力の、高値がつくであろう選手が長くバレンシアに残ることは、現時点では夢物語になりそうな展開。戦力を保たなければ上位に残れず、上位に残れなければ収入が減り、クラブの価値が下がり、いったん落ち込んでいったクラブは容易には上昇できない、ということを、銀行家およびその息がかかっている人物たちはわかっているのかどうか。とはいえ、生半可な手段やいくつかのスポンサー契約では、建て直せないところまでクラブが来ているのも事実。この先もまだ、相当に荒れそうです。
アラブのお金持ちとかいないかなー……。
非公開で行われた5日のトレーニングでは、
○アレクシス、全体トレーニングに復帰。問題なし。
○シルバ、筋肉と足首に問題があり、今日も含めて、今週はずっとノーマルのトレーニングができていない。
○ウナイ・エメリは、シルバの代わりにカンテラのミチェルをビジャの後ろに置いて紅白戦を行った模様。
○モリエンテスもトレーニングに参加できず。メディカルスタッフと共に、Eresa病院に向かい、検査を受けた。ハムストリングの筋繊維損傷と見られ、週末のヌマンシア選は欠場の可能性。
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昨夜の役員会の結果どうなったか、というのがエル・パイスにあったので、わかる範囲で要約していきます。例によって難しい言葉とかよくわからないところもあると思いますので、ご了承を。いろいろ混ざってややこしいので、クラブのことをバレンシアCFと表現します。ゴメスという名前の人間が2人出てくるので、それぞれファーストネームを併記。敬称ほぼ略。
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バンカハがバレンシアCFの権力を得る。
バレンシアCFの最大の債権者は、バンカハというバレンシアの銀行。債権額は約2億4千万ユーロ(300億円)。このバンカハが、バレンシアCFの財政再建のサポートをする代わりに、バレンシアの経営を主導することになる。既にバレンシアCFのフロントに入っている、ハビエル・ゴメスという人間が、バンカハの信頼を得て経済面の顧問となる。ビセンテ・ソリアーノは会長職を続けるが、副会長で経済面を担当していたミゲル・ソリオは辞任を要求され、職を去った。
現在の借金総額は約4億5千万ユーロ(560億円)。他の債権者には、バレンシア自治州の州知事(あるいはその関係者?)がいる模様。銀行が、フットボールクラブの経営に直接関係するのは、スペインではこれが初めてのこと。
ハビエル・ゴメスが全権を持つことになると見られている。ハビエル・ゴメスによると「関係機関と銀行の信頼」を求め、コスト削減を目指していくとのこと。コスト削減の主要方策は「選手」。
この方向性について、ソリアーノ会長。
「私の性格として、決して飾り物の会長となるつもりはない」。
これに対し、バンカハ側から。
「こうするのが本当だろう。ここまで彼ら(ソリアーノ、ソリオ)はすべて嘘ばかりだった」。
まずは差し迫った債務・支払い遅れの整理。2月初めが期限だった選手の給料半年分の1500万ユーロ(19億円)と、スタジアム工事費の一部、1400万ユーロ(17億5000万円)。
バンカハの理事会長、ファン・スリータは、この交渉を推進した1人。ハビエル・ゴメスについては「正直な人間だ」と考えている。スリータは非常に注意深かったが、前会長で筆頭株主のファン・ソレールの時代は、無秩序がまかり通っていた非常に悪い時期であったとしている。ソレールが会長であった際に、バレンシアCFの借金は、2004年から2008年にかけて、3倍に膨れ上がった。
ハビエル・ゴメスは1999年からバレンシアCFに在籍。クラブの元アドバイザー顧問で、現在パメサ(バレンシアにあるバスケットボールクラブ)の会長であるマヌエル・ジョレンテはこう語る。
「彼からは、予算の調整の仕方を学んだ。」
一般に評判が悪かった一連の選手の移籍問題(ピオホ・ロペス、ファリノス、ジェラール・ロペス、メンディエタ)があったが、経済的な安定をもたらした。
「我々は、1999年11月にはラツィオにピオホを売っていた。しかし7ヶ月後まで、誰も気づかなかった。」
「ハビエル・ゴメスはクラブにとってベストのことを考えるだろう。一方でソレールとソリアーノは、自分たちのことしか考えていなかった。」
ハビエル・ゴメスは、嫌われる冷たい選択を取るのではないか。最高の選手たちを売るだろうと考えられている。
昨年8月に会長職に就任したソレールは、旧メスタージャの土地を3億ユーロ(約380億円)で売ること、ソレールの株を8000万ユーロ(10億円)で買い取る公約を掲げていたが、現時点ではどちらも満たしていない。
現副会長のフェルナンド・ゴメスは、ソリアーノの後を引き継ぐ最も堅実な選択肢として、残る。バンカハとバレンシア自治政府の承認を得ている。彼はバレンシアCFに戻る前は、州スポーツ局のチーフを勤めていた。Campsの長の介入は、ソレールが筆頭株主としての力を継続する決定的なものとなる。(ここ、意味が良くわからない)。
フェルナンド・ゴメスはソレールと話し合い、ソレールは、フェルナンド・ゴメスが次の会長となるだろうことを理解し、互いの関係改善に努めることを望んでいた。ソレールは、フェルナンド・ゴメスに対し、自身が会長職にあった際の、経営手腕の酷さを正当化しようと試みていた。成功しないだろうが。
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結局要約じゃなく、ほぼ全訳になってしまった。
淡々とニュースを書いてきた最後に、「成功しないだろうが」と一言添えたエル・パイスの記者。この展開に、相当あきれてるんだろうなあ…。
常々疑問なのですが、なぜソレールがいつまでもクラブの中枢に残れるんだろうか。会長職にいた際に、相当美味しく汚いことをやってただろうし、背任とか何かに問えないのか。
で、役員会の顛末はそういうことです。いろいろ努力していたとは思いますが、ソリアーノ会長のやり方は成功せず、外部から強硬手段が取られることになったと。現時点でソリアーノは会長職を継続していますが、この記事からいくと、そう先は長くなさそうです。
そして、主力の、高値がつくであろう選手が長くバレンシアに残ることは、現時点では夢物語になりそうな展開。戦力を保たなければ上位に残れず、上位に残れなければ収入が減り、クラブの価値が下がり、いったん落ち込んでいったクラブは容易には上昇できない、ということを、銀行家およびその息がかかっている人物たちはわかっているのかどうか。とはいえ、生半可な手段やいくつかのスポンサー契約では、建て直せないところまでクラブが来ているのも事実。この先もまだ、相当に荒れそうです。
アラブのお金持ちとかいないかなー……。