16/17 UEFA Champions League
Dortmund 2-2 Real Madrid C.F.
マドリーのゴール:クリスチアーノ・ロナウド、ヴァラン
今度こそ勝てるかと思ったのに…。3戦連続黄色いところに引き分けるという結果となりました。まあ、以前ほどではないにせよ、苦手には違いないドイツでのCLの試合、しかも最近の調子や怪我人のことを考えると、引き分けで終われたのはよかったと言えるかもしれません。
試合は、なんというか…トータルの評価に困るという感想。影も日向もあるというか。引き締まった良い試合であり、2回もリードする展開にもっていけた。その一方で、2失点、ドタバタした時間も苦しい時間もありました。
多くの選手にも、良いところ悪いところがあったと思います。久々の復帰となったナバス、キャッチングを嫌う傾向が目立ち、パンチングのミスが相手の1点目に。とはいえ、何度スーパーセーブをして、さらなる失点から救ってくれたことか。直近のリーガ2試合では失点につながる残念なプレイがあったヴァラン、今日の試合ではMOMをあげても良いと思うほど、徹底した守備の仕事で目立ち、さらにはゴールまで決めた…ものの、2失点を目の前で見る羽目に。中盤の中心選手でありながら、時折びっくりするほど簡単に相手を通過させてしまうクロース。ゴールのお膳立てをしたものの、試合全体への関与が薄く動きが遅いハメス。ダニーロも守備は徹底して良かったですが、攻撃参加はしてもその後が…これは慣れたサイドではないから仕方ないか。ベンゼマは、実質2点目でもありますが、チャンスを逸しすぎ。クリスチアーノは、ラス・パルマス戦で持ち上がった周囲の騒ぎをあっさり一蹴するようなゴールを決めてくれたことに加え、いつもより低い位置を取ったり、守備の意識もあったと思います。でもあと1点でも…これも贅沢か。表裏なく、プラス方向だけなのはモドリッチくらい。相変わらず、さすがでした。
特に最近のリーガでは前半になんとも微妙な展開になることが多かったわけですが、今日は試合開始から前線に守備の意識もあり、守勢に回ってもどうにかしのぎ、一転攻撃となればBBCのカウンター、ラテラルに中盤も含めて切り崩そうとする姿勢、良いところが観れたとも言えます。守りきれなかったこと、3点目が取れなかったこと、残念さは残りますが、緊張感と集中力のある試合だったと感じました。