けんきゅうきろく(と、あともうひとつ)

レアル・マドリー、リーガエスパニョーラ関係の、なんとなく気になるニュース。

21回目のクラシコ

2005-04-07 21:15:22 | football
CLでハラハラドキドキだった(はずの)昨日今日、スペインの新聞(と言っても基本的に私がチェックするのはMARCAとASくらいですが)が載せるCL情報っていったら結果がほんのちょっぴり、それだけです。一応スペイン繋がりということで、ベニテスとカペッロのコメント、ルイス・ガルシアのゴール(あれはゴラッソーでした!ルイガル、すごい!)くらいには触れていたようですが。ま、なんにしても今のスペインサッカーの関心がCLなどにないことは自明です。今週末はクラシコ、今度はマドリーがベルナベウにバルサを迎えます。

まず今回出られない選手を整理しておきます。

マドリー:グティ、サムエル
バルサ:デコ

いずれも前節に頂戴したカードで累積警告が満期を迎えたため、サスペンションとなります。バルサはデコのカード取り消しを狙ったようですが、おそらく欠場でしょう。ただでさえピノ・サモラーノのバルサ偏向レフェリングが話題になってしまった状況ですので。
グティは今期10枚目、守備が得意でないのにピボーテなんぞやらされるとこうなるんでしょうか。生粋のマドリディスタですから出たかったでしょうが…残念でした。
やはり出場できないサムエルの代わりにエルゲラとCBのコンビを組むのはパボンになりそうです。実はパボン、確か3年前(01/02)のクラシコにも出ていたのですよね。エキサイトするイエロ(リバウドと頭突き合戦!)を一生懸命止めに入っていた画像が確か…

あるんですよ。(パボン、やれやれって顔してますね…)。「パボネス」でもそれなりに経験はあるのです。今回もがんばれパボン。

注目は、両カピタンの状況でしょうか。
マラガ戦で脚を痛め(左脚に打撲による浮腫)、中国代表との親善試合に出場できず、セルビア・モンテネグロとのW杯予選ですら後半からの出場になったラウルは、先日のアルバセテ戦はまるまるお休みしました。現在も別メニュー調整中ですが、たぶん最終的にちょっとくらいダメでも、出てしまうと思います。ラウルですから。
一方のプジョルは、セルビア・モンテネグロ戦で足首を痛め前半で交代、当初は復帰まで3週間と言われていました。が、さすがプジョル。驚異的な回復力というやつで、こちらもクラシコに出る気のようです。え~。ゆっくりお休みしていて良いのに、プジョー。
もっとも両キャプテンが揃わないとつまらないといえばつまらないので、2人ともできる限り良い状態で出場してくれれば嬉しいです。と、一応言っておきます。

さて、今日のマドリーのトレーニングです。
気になるラウルの回復プログラムは順調に進んでいるようで、今日はジムトレーニングだけではなくダッシュなんかもしたようです。明日にはボールに触れるのではないか、とのこと。ボールに触る…まだそんなレベルなんですか…ちょっと心配になってきました。
代表戦から怪我を持って帰ってきたためアルバセテ戦を欠場したベッカムは、既に全体練習に合流できています。グラベセンと組むドブレ・ピボーテ(あるいは右サイド)で先発が予想されています。
ジダンには今日の練習でアクシデントがありました。ボールか選手かが鼻にぶつかったらしく(犯人はパボン)…ま、問題ないと思われます。
イケルは代表合宿で脚を痛め、セルビア・モンテネグロ戦の出場が微妙だとか、アルバセテ戦も微妙だとか言われていましたが、結局いずれもフル出場。トレーニングも問題はないようです。

やはりラウルの状態が少し心配です。27歳にして、今回が21回目のクラシコになるラウル。1994年10月29日にロマレーダ(サラゴサ)でデビューして以来、クラシコは皆勤だそうです(AS紙)。怪我の状態から言っても今シーズンの状況からいっても出場が微妙視されているようですが、無事に21回目が迎えられるようにと願っています。

2年前の今日。

2005-04-05 23:57:16 | football
その日、私はなぜか39度超の熱を出し、布団の中でへばってました。テレビから流れるベルナベウでのマドリーの試合をぼーっと見ながら。
いつもと同じように先発になどいるわけがないモリエンテス。ハーフタイム明けには倉敷さんが残念そうな声でこう言います。
「僕はね、なんとなく不憫に思うのが、今日は誕生日を迎えているはずのモリエンテス。ベンチにも入ってません。悲しいですね、あんないい選手が」

試合は前半早々に取られた1点のリードを許したまま、後半の38分。3人目、最後の交代選手としてモリエンテスが呼ばれ、ユニフォーム姿になる場面が映りました。

「モリエンテス・・・今いましたね。僕らがもらった資料の中に名前がなかったんで、今日はモリエンテスいないって話したんですけど、今、いましたね?」
「モリエンテス、チームを救えるか・・・」
倉敷さんの声は、画面に交代選手の背中の「9」の文字が映ると安心した晴れやかな声になりました。
「あー、モリエンテスきましたね!」

後半39分、ロナウドと交代でモリエンテスがIN。その1分後、カシージャスのスローからイエロ、ロベカルとつないでロングパスがモリエンテスへ。ヘディング。同点ゴールが決まりました。湧きかえるベルナベウ。後半ロスタイムに入る直前にはソラリのクロスからポルティージョがゴールを決め、2-1と逆転します。

さらにその4分ほど後のこと。フィーゴからの「贈り物のようなパス」を受けたモリエンテスが右足で3点目を決め、ベルナベウは「フィエスタ」になりました。
「モリエンテス、自分の誕生日を最高のかたちでお祝いしています!」という嬉しそうな倉敷さんの声と、喜ぶバルダーノを見て「これで来シーズンは売れると思ったんじゃないんですか(笑)」という幸谷さんのコメント。

02/03 Liga Espanola Jornada28 (2003/4/5) Real Madrid 3-1 Rayo Vallecano

朦朧とした頭で「すごーい、モリエンテスすごーい」と呟きつつ寝なおした、あのエキサイトな試合から2年。モリエンテスが29回目の誕生日を迎えたリバプールでは

UEFA Champions League Quarter-final 1st leg
Liverpool - Juventus


あちこちで言われているように「ヘイゼルの悲劇」から20年(ヘイゼルの悲劇については名代氏のこちら。PDFファイルです)。いろいろな意味で注目を浴びる試合が行われます。
モリエンテスはもちろん出場できず。マドリーオフィシャルのラウルインタビューによると
「ユベントスに勝つためのアドバイスについて、モリエンテスと話した?」
「リバプールには偉大な監督がいる。彼はボクよりも詳しく知っているだろう。モリエンテスがプレイできないのは辛い。彼は仲間たちを外から助けることになるだろう、なぜならプレイできないことが辛いのだから」

そりゃもう、出たいだろうなあ……。でも記者の質問にラウルがちゃんと答えてないということは、ユベントスの弱点などなどについてあれこれアドバイスが行ったのでしょうか?あ、オーウェン辺りからも届いていそうですね。
(マドリーは負けたんだから、ユベントスに勝つためのアドバイスも何もないだろうに、というのは置いておきましょう…)

にしてもえらいムサくなりましたね、ラウル。


試合は今夜20時45分キックオフ(現地時間19時45分)、サマータイムで時差8時間なので、日本時間27時45分。ややこしいな…。


マドリーの試合はまだ半分しか見ていないので、また今度。ロナウドの元気がなくて不安です。どうしちゃったんだよー。もうすぐクラシコだよー。

答えは見つからない?

2005-04-04 17:47:42 | football
先日友人といろいろ話しているうちに「なぜフランス代表は勝てないのか?」という話題に行き当たりました。EURO2004を終えて代表選手はかなり一新されたものの、現フランス代表には98W杯も00ユーロの優勝経験者もいるし、ヨーロッパの大会を戦うようなクラブに所属する選手がほとんどです。若いけれど実力はある、ではなぜ勝てない?
さいきんまことしやかに囁かれている、ドメネク監督が星占いで選手を召集しているから、という監督要因も少なからずあるとは思いますが(というか大部分を占めていると思いますが)、私と友人の間で出た見解は「ベテランがいなくなったこと」でした。

ジダン、デサイー、テュラム、マケレレ、リザラズ…フランス代表に詳しいわけではないので漏れや勘違いもあるかもしれませんが、04ユーロ後にはこれだけのベテランがチームを離れました。去り際としては美しいものです。十分な成績を出せなかった大会を終え、自ら退くことを宣言し、後進に道を譲った。

…なんですけど、若い選手は一緒に練習したかっただろうな、と思ったわけです。なにしろW杯やユーロを制した英雄たちですよ。経験の薄いディフェンダーはデサイーやテュラムと一緒に練習して(審判にばれない相手のつぶし方とか)あれこれ教えて欲しかっただろうし、中盤の選手たちもジダンと練習する時間は多ければ多いほど良かっただろうに、と。勝てなくて引分けだらけで批判を浴びだしたときに、チームを精神的に支えるベテランは、例えばヴィエラやバルテズだけでは苦しいのではないかと。そんなふうに思ったわけです。(アンリやトレゼゲは代表暦は長いけどベテランて感じはしないのですよね…なぜか)。

代表引退と現役引退とでは意味が違いますが、ギリギリまで現役であろうとしているイエロやシアラー。イエロなんてときどきもう見ちゃいられない…ってプレイもあるわけですが、それでも現役にしがみつこうとするのは、それはそれで美しいと思うのです。付け加えておきますが、先日のリバプ-ボルトン戦のハイライトで見たイエロの足技は今も美しかった。ちょっと感動。
ソースが見つけられないのですが、ボルトンの選手たちから「イエロと一緒に練習するだけ幸せだ、フットボーラーとしても人間としても素晴らしい」という趣旨の発言があったというニュースを読んで、まあ多少お世辞があるにしても、ベテランがいることの意味は大きいだろうなと、いるだけで意味があるんだなとしみじみ思うわけです。

代表では召集できる人数に制限があることから考えても、メンタル面のためにベテランを入れておけというのは無謀な話ですし贅沢かもしれません。もちろんいつまでも示談に頼っていられないというのも至極もっとも。でも圧倒的なベテランというのが必要なのかもしれない。エイプリル・フールだったようですが、先日はレキップがジダン代表復帰、なんてネタを載せてました。存外冗談に聞こえないのもまた真実……


だったんですが。gettyimageでふと見つけたこんな画像を見て、また考えが揺れてしまいました。

先日のインターナショナル・ウィークに行われた、大脳白質萎縮症という進行性遺伝性の病気に対抗するチャリティイベントでのジダンです。右はナンシーのコーチらしい。昨シーズンまで代表明けの試合では苦しそうな顔をしていることが多かったジダンが、こんな楽しそうにチャリティサッカーをしているなら、代表引退は良かったんだとも思われてきて…。それにジダンが代表を引退すると決めたのは、そんな簡単に決断したわけでもなく…。

答えは、出ません。

帰りたいのに帰れなかった

2005-04-03 00:57:23 | football
ASM JAPONでエイプリル・フールを自分からしかけておきながら、蹴球計画さんの記事を読んで、慌てて丸坊主になったソリンの画像を探してしまった、そんなお休みでした。

2005 J1リーグ 第3節
ジュビロ磐田 1-1 清水エスパルス

エスパの得点:(W杯直前のころのようなたてがみアタマの)森岡隆三(33)

春休みだし、ダービー観戦も兼ねて帰省しようと前々から思っていたのですが、やはり年度替りは忙しい。特に昨年度はリサーチアシスタントでお小遣いをもらっていたのでその成果報告書を作成したり、秋にある学会の要旨を作らなければいけなかったり、車検だったり、部屋片付けたいし、プチ衣替えもしたいし…
要するに行けなかったんです、ダービー。で、テレビ観戦。

いやー…どうしよう。清水、良い。好きになってしまいそう(もとから好きです)。
ボールへの早くて厳しい寄せ。前半から徹底してそれをやっていて、ボールを奪ったら太田とかテウクとかがサイドを持って上がったり1トップのキタジに当ててキープさせたりして、シュートチャンスを狙うと。とにかくハードによく動いてましたから、こんなでは後半までもたないだろうと思って見ていたのですが、最後までがんばってた。勝てる試合でした。DFも安定してたし。惜しかった。
キタジは良かったです。だからこそキタジが怪我(右膝の亜脱臼で全治2ヶ月…)して交代してから、一気に流れが向こうにいってしまったんだろうな。ジェジンももうしばらく抜けるだろうしキタジもいないしで、前でキープできるFWどこかにいませんか?モリエn…いえ、なんでもない。
あー、やっぱり行きたかった…。

Barclays Premiership Week27
Liverpool FC 1-0 Bolton Wanderers

リバプールの得点:ビスチャン(86)

放送がないのでニューカッスル-ヴィラを上の空で見ながらテキスト実況を・・・なんて思ってたらニューカッスル、3人退場していきましたよ。すごいすごい。味方同士で試合中に言い合いをする、ってのならよくある風景ですが、ダイアーとリー・ボウヤー、殴り合いしてるもの。相変わらず暴れん坊ですね、リー・ボウヤー。他人事なので、申し訳ないが笑ってしまった。しかしこんな試合してたら、「もう1年やってもいいぜ」と言ってくれたシアラー御大将…辞めちゃいますよ?

で、リバプールは…0-0?モリエンテスはベンチスタートでベンチ終了?ああ、そう…残念…いや、違う。79分からヌニェスに代わって出てる。しかもやった!先制してる!ビスチャン、ビスチャン…(調べているところです)ともかくありがとう、よくやった!
交代がイエロ→カンポちゃん、ヌニェス→モリエンテス。マドリー同窓会、同時というわけにはいきませんが全員揃いました。なんだか感無量。映像で見られたらもっと良かったんですけど。


モリエンテスがイングランドに住むにあたっていろいろ助言してくれたらしいカンポちゃん


ヌニェスはイエロとかぶってたかな?パボンやラウル・ブラボはイエロと同じピッチでがんばったことがありましたが。

嬉しい予感のあるニュースをひとつ。ボルトンのフェルナンド・イエロは、来シーズンもプレイを続ける可能性を示唆している様子。この1月にはボルトンから契約を打ち切られるような話も出ていたイエロですが、前節はベストイレブンにも選ばれていたり。やれるところまでは徹底的にやる、というスタンスは本当に尊敬できます。