けんきゅうきろく(と、あともうひとつ)

レアル・マドリー、リーガエスパニョーラ関係の、なんとなく気になるニュース。

チームの価値とプライド

2005-05-09 03:13:19 | football
Liga Espanola 1ª DIVISIÓN Jornada 35
Real Madrid Club de Futbol 5-0 Real Racing Club S.A.D.

マドリーの得点:オーウェン(28),ロナウド(35=PK, 92),ラウル(53, 71)
ラシン戦はラウルが久しぶりに光り輝いた試合でした。オーウェンのゴールに、ロナウドがPKを誘うのにつながった美しいループ、自分で決めた左足の2ゴール。決定的なチャンスをつくり、中盤の守備にも貢献し、そして自ら2ゴールを決める。本当に素晴らしかった。ゴールはパルコに来ていたマメンちゃん(確か3つくらい年上のきれいな奥様)とウーゴ君&ホルヘ君(お子様たち)に捧げられていました。

ラウル、ループ、左足。必要なものがすべてそろった気分。本当に楽しい試合だった。
ということでオフィシャルからラウルのインタビューです。
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今日はすべてのことがうまくいった。ゴールにつながるパス、ゴール。でも一番重要なことは、僕たちがすばらしい試合をして、バルサに少しでもプレッシャーをかけたということだ。もしバルセロナがリーガタイトルを獲ったとしても、それは僕たちが失敗したからでもなければ僕たちが彼らに与えたからでもない。僕たちはそれ以上のことはできないけれど、重要なことはこの試合で僕たちが勝利をものにしたということだ。現実的になることが必要だ。バルセロナは素晴らしいサッカーをしていて、多くの可能性がある。でも近づくのと、実際に獲得するのは別問題だ。僕たちはバルセロナに近づいて、追い抜こうとしている。

僕たちはラシン戦を支配した。多くの人々が後ろにいてくれて、それが僕たちへの十分な利益になった。観客は楽しみ、落ち着くこともできた。その中ではチームも落ち着く。ハーフタイムの後は、2-0で支配していたけれど、常に状況は困難でリラックスしていなかった。後半の最初はラシンもチャンスがあったけれど、3-0になって僕たちはまた落ち着きを取り戻した。僕の子供たちと妻に捧げたゴールは、彼らが来なかったときのためだ。彼らはお守りなんだ。(この辺ちょっと不明)

今僕がプレイしているのは別のポジションだ。ゴールには近くない。でも僕は2ゴール決めることができた。いつもとは違うプレイをしているけれど、でもすごく上手くこなせた。僕がロナウドに出したパスから決まったオーウェンのゴールは、よく見られるパターンだ。それぞれの選手のクオリティを活かすことが必要だし、このポジションで僕は嬉しい。僕の前には2人のとても早い選手がいて、ゴールを決めてくれるからね。

ロナウドがピチーチ(リーガの得点王)の ために戦っているのも確かだ。まずはチームのために戦うけれど、でもチームの問題が解決したら、何かの目標のために戦っている仲間を助けられるのなら、僕たちはそうする。

明日、僕たちは面白い試合を楽しむことになるだろう。バレンシアはCL出場権のために戦い、僕たちは希望を持つ以上のことはできない。月曜になれば、僕たちが距離を縮められたかわかる。残りの3試合を僕たちがものにすれば、僕たちがリーガチャンピオンになる可能性も増えると信じている。僕たちは既に、僕たちの目標としていた7勝をこの10試合で上げている。僕たちに残された3試合を僕たちは戦う。もし僕たちがこの3試合をものにしたら、何かが起こる。僕たちはプライドを持って、リーガの終わりまで顔を高く上げて進んでいくつもりだ。

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シーズン当初勝てず、選手の不服従という内部のみっともない噂がもれる中でカマーチョが辞任、力不足の否めない代理監督、タレントに見合ったフットボールをなかなか示せず、当然のごとくCLでも早々に敗退。最大のライバルの快進撃を見せつけられた、情けないシーズン。
その中にあって、ここ何試合かの選手たちの気迫には驚かされています。最後まで優勝争いにしがみつき続けているのがせめてものマドリーのプライドと価値なのだとばかりに、勝利を拾い続ける。綺麗でない勝ち方も多いですが、それでも勝ちに拘り続けている。早々にあきらめるわけにはいかない、マドリーというチームとして。
遅すぎるよとか、最初からそれくらいの気迫でいってほしいわ、とかいろいろ言いたいことはありますが、そんなスマートじゃないがんばり方を見せるマドリーも、またちょっといいなあと思ったりもしています。

で、とりあえずバレンシアがんばれええ、と言いたいところですが…HTでもう0-2なのね~。さっき2度も「ゴルーーーーーーーーーーーーーー、ロナウジーニョ~ガウ~チョ~(そう聞こえた)」「ゴルーーーーーーーーーーーーーー、サミュエ~ル、エト~~~~~」
っての聞いちゃったのね…。
あと45分、がんばれバレンシア、君らだってCL出場権かかってるんだし。


04/05 English Premiership week 32
Arsenal 3-1 Liverpool

アーセナルの得点:ピレス(25)、レジェス(29)、セスク(90)
リバプールの得点:ジェラード(51)
「CL後のリバプールは…」と言われるとおり、やはり低調なでき。そして敗北。キャラとヒーピアなんて、あの水曜日の2人と同じ人なんだろうか…。CL出場権争い、これで終戦。最後までしがみつくメンタルは、これからつけていかないといけないチームのようです。
そしてモリエンテスは行方不明。どこへ行った…?

連休の夜の悪夢

2005-05-08 05:11:34 | 研究
この連休中どこへ行くということもありませんが、それなりにいろいろ計画は立てていました。
気になる映画があるから見に行こうとか、買い物しようとか、横浜なら行けそうだから清水の試合見に行こうとか、どうせなら実家に里帰りできちゃうかなとか。
そんな希望は先日の月曜の研究会の教授の一言でさっぱりどこかに飛んでいきました。

「次の研究会で発表してよ」

えっ。
今年度5回行われた研究会で私は3回目の発表になりますよ?他に一回も発表担当になっていない学生いっぱいいますよね?博論書くの、私だけじゃないですよね。卒論生、4人もいるのに今年度はまだ誰も発表してませんね。ていうか私、金曜日にも別の研究会で発表担当になっていて、準備に実質土日しか使えないんですが。

指導してもらう機会が多いのはありがたいと、それが教授の親心だと言われてもですね。連休の予定がすっ飛んでしまうわけですから腹も立とうものです。というか絶対私が「予定があるので今回はイヤです」とか言わないってわかってるから担当させるんだろうな…ま、確かに断れないんですが。

ということで金曜日の別の研究会を終えた後は、部屋に引きこもって発表資料作りに励んでおりました。それがですね。先ほど、午前2時ごろですね。

ファイルが消えた

どこかに消えたんです。ちゃんと保存しながら作業してました。PCが疲れたようだったので、いったんファイルを保存して閉じて、再起動したら、消えてた!検索かけてみても出てこないし、残っていたショートカットキーを押してみたら「パスが間違ってますっ」と怒られました。何よもう。

いったいどこに消えてしまったんでしょうね……と悩んだりPCをいじってみる間も惜しいので、間髪いれず作り直してますが。ああ、お外が明るいなあ…

おかげで放送前にマドリーの結果もバッチリ知ってしまいました(ラジオを聴きながら作業してたから)。どうしちゃったことか大爆勝です。FW揃い踏み。ラウルさんドブレーテ、あロナウドもだ!ロナウド、ひょっとしたらピチーチいけてしまうかもしれない。
というところで某W様の放送スタートです。とりあえずビデオにとっておこう…。
あ、ラジオのほうはアンダルシアダービーがスタートです。マドリーの放送のダルダル感とは違って、ちょっとアナウンサーのやる気が出てる感じがします。

勝利を…そして希望を。

2005-05-07 22:21:31 | football
Liga Espanola 1ª DIVISIÓN Jornada 35
Real Madrid Club de Futbol - Real Racing Club S.A.D.


なかなかバルサが負けないので(当たり前ですが)、マドリーのわずかな望みはどんどん苦しくなってきております。そんな状況の今節、マドリーはラシン・サンタンデールをベルナベウに迎えて戦います。バルサは明日、バレンシアにて戦うことになっています。セリエでは今節から同日同時刻開催になるのに…。リーガではテレビ放映が勝負より優先されているようです。

バルサとマドリーの勝ち点差はクラシコ以来6のまま変わっていません。今日マドリーが負けて明日バルサが勝つと、バルサの優勝が決定します。
今節マドリーが負けてバルサが勝つと、勝ち点差は9。その後まだ3節ありますから、バルサが全敗してマドリーが全勝すれば、勝ち点としては並びます。問題は勝ち点が並んだ後の順位の決定要項。
Jリーグでは次は得失点差、総得点が優先されたと思います(今年からだいぶレギュレーションが変わったのでちゃんと把握していないのですが)。リーガでは「当該チーム同士の直接対決の結果」がまず優先されます。今シーズンのマドリーとバルサは
バルサ 3-0 マドリー / マドリー 4-2 バルサ
まとめると、マドリー 4-5 バルサ。はい、バルサの勝ち。ということで最終的に勝ち点が並ぶようじゃ困るわけですね。

今節お相手のラシンは、フエラでは苦しめられてますがベルナベウではそれなりに勝っております。現在6連勝中、7連勝へ向けて。絶対に負けられない戦いが(以下略)。
サルガドとトミーさん(=グラベセン)が怪我から復帰、サスペンションだったジダンとサムエルも復帰。レアル・ソシエダ戦で骨折したとか言われていたベッカムもプレイには支障がない様子です。直前の練習での紅白戦は、最近ぐっちゃぐちゃにするのが習慣なのか、スタメンもサブもポジションも入り乱れて何がなんだかという状況でした。ロナウドがDFだったり(たまには後ろの苦労を知るのも大切です)、ロベカルがFWだったり(破壊的すぎです)。それでもおそらくフィーゴも前節活躍したグティもベンチからスタートする様子。エル・ブランコのフィーゴ、今シーズンいっぱいだとしたらあと何試合……

試合は本日20時キックオフ、放送は例によって明日早朝4時55分より某有料放送局W様が録画で放送してくださいます。


さて、今夜はもうひとつ、とっても興味津々な試合があります。
Liga Espanola 1ª DIVISIÓN Jornada 35
Real Betis Balompie S.A.D. - Sevilla Futbol Club S.A.D.

ベティス対セビージャ、世にも熱いアンダルシアダービーでございます。
今シーズンの最初の対戦、セビージャのサンチェス・ピスファンをベティスが訪れたときには、どういう理由か良く知りませんが直前になってベティスが着ることになっていたユニフォームにダメ出しがありまして、スタッフが別のユニフォームキットを取りに帰り、結局試合が40分遅れでスタートするという大騒動がありました。ベティスの会長さん、怒ってましたね~。
この試合がいつにも増して特別なのは、彼らの現在の順位にあります。セビージャ3位、ベティス7位。例年なら中位かどちらかが落ちそう~なんて状況での対戦もあるのに、両チームとも十分にヨーロッパが狙える、しかもUEFAカップじゃなくCLすら狙える位置です。3位から7位の辺りは勝ち点差がほとんどないため、ここ何節もひとつの勝ち負けで豪快に順位が上下するという状況が繰り返されています。ヨーロッパの出場権が狙える位置で、ライバルを叩き落す、そんなチャンス。
『バルサとレアル』という本がありますが、99/00シーズンの終盤のこと。既に降格が決まっていたセビージャは、ライバルのベティスをセグンダ行きの道連れにするべく、残留争いをしていたオビエドに(わざと)負けてやった…かもしれないな~、なんておっそろしい話が載ってたりもします。こわいこわい…。

そんなアンダルシアダービーは、すばらしいことに月曜の24時まで待たないと見れません。すばらしいわ、W様。
さらに素晴らしいことに、W様は明日のバレンシア対バルセロナ戦、現地にスタッフ、実況、解説を派遣して録画放送するそうです。あほー。一刻も早く放映権手放してくださいね。

1周年

2005-05-05 02:22:50 | football
当ブログは本日で1周年を迎えました。スタートした1年前、それはちょうどモナコがチェルシーとのCLセミファイナル2nd legを戦う前夜のことでありました。爾来ファイナルありの、EUROありの、ハポンツアーだの、モリエンテス戻って来たの出て行ったの、いろいろございました。結局研究記録といいつつ9割がサッカーネタでおりますが、ま、最初から予想できたことではありました。これからもきっとこれくらいの割合でやっていくことでしょう。
こちらをご覧になっている皆様、続けられる範囲で今後ともどうぞよろしくお願いいたします。


さて、リバプールはチェルシーを破り遂にファイナル進出。「お守り」が効いてしまったかどうかは定かではありませんが、モリエンテス的にはそのプロ人生においてなんと5度目のCLファイナルでございます。今回は出れませんけど。

そんなモリエンテスのリバプール生活の一端を知るコメント(?)が0-0 エンパテに出ていました。元記事はおそらくこちら、skysportsでしょう。モリエンテスインタビューは立て続けですが、1周年記念に載せてしまおうと思います。


フェルナンド・モリエンテスは、プレミアシップのフィジカル的な特徴に慣れようと奮闘中であることを認めているが、しかし来シーズンにはベストな状態の彼をリバプールで見ることができると主張している。このスペイン代表ストライカーは、1月に630万ポンドでレアル・マドリーからアンフィールドにやって来た。モリエンテスはサンチアゴ・ベルナベウを離れたくはなかった。しかし1シーズンをローン移籍したモナコで過ごした後、スペインの首都に戻り、ロナウド、ラウル、新しく契約したマイケル・オーウェンよりも後の順位にあるのだということを知った。この29歳の選手は、タイミングが悪かったにもかかわらず、フットボールをプレイするためにマドリーを離れなければならなかったということを理解した。

「去るのには理想的なタイミングでした。それでも正直を言えば、家族のことを考えるとシーズン中にはなれるようなことはしたくなかったのですが。でも自分がしなければならなかったことは明らかでした。他にも興味を持ってくれたチームはありました。でもこのクラブの歴史と伝統、そしてプレミアシップでプレイできるというチャンス、それで決めました。リバプール、僕にとってそれ以外はありえませんでした」

イングランドのフットボールスタイルはこのスペイン人には大きなショックであった。彼は慣れることに奮闘していることを認めており、現在わずか3ゴールである。しかしながらマージーサイドへの移籍のタイミングは、彼がスピードに慣れていき、来シーズンには本当の彼を見せる準備をすることを意味している。

「確かに良くありませんね、僕は嘘は言いません。全体的にフットボールが違っていて、面白い違いがあります。例えばほとんどのスペイン人選手は、レフェリングがぜんぜん違うと言うでしょうね。ディフェンダーはここではもっとハードですし、プレイ自体も技術的というよりも身体能力優先です。最初は少しショックを受けました。でもシーズン途中で移籍してきたことは助けになっただろうし、来シーズンは他の人たちと同じようにやれるでしょう(この辺ちょっとよくわからない)」

モリエンテスはピッチの外での生活にも慣れつつある。レアル・マドリーの元チームメイトで、元リバプールのスターであるスティーブ・マクマナマンがホームタウンについて彼をガイドしている。

「僕はこの町を探検しています。アンフィールドの周りのエリアとアンフィールドそのものと。ここは僕の愛する街マドリーではないけれど、ここではとても幸せにやってます。僕が頼りにする1人はスティーブ・マクマナマン。僕たちはマッカと彼の奥さんと、来週一緒にディナーをする予定です。そこで彼の奥さんが僕の妻にいろいろ大切なことを教えてくれます。 例えばどこで髪を切ればいいのか、とかね。僕はルイス・ガルシアのご近所さんでもあるんです。僕たちは良い友達になってますよ。」

UEFAチャンピオンズリーグセミファイナルのセミファイナルに臨むリバプールにおいてカップタイドであることが、モリエンテスにとっては大きく落ち込む点ではあるが、以前サラゴサで過ごしたことのあるこの選手は、ラファ・ベニテスがクラブを重要な時に導くだろうということに全幅の信頼を置いている。

「僕はこういった試合でプレイできませんでした。この試合はどうしても参加したい類のものです。僕たちは高いレベルでプレイし戦っています。チェルシーはアンフィールドで僕たちの前に立ちふさがるに違いないけれど、僕たちはアウェイゴールが痛いんだということを忘れてはいけないんです。僕たちは何か特別なことをここで成し遂げるために一生懸命練習しています。でも僕たちの監督の自信は今シーズンだけのものではありません。僕たちは長期間に渡って、僕たち全員が望んでいることを満たすことができると確信しています」


数日前のDiario SURはどこか暗かった気がしましたが、こちらは前向きに聞こえますね。やはり良い人マッカのおかげかな~。

yeah!!!!

2005-05-04 05:41:25 | football
04/05 UEFA Champions League Semi-Final 2nd leg
Liverpool 1-0 Chelsea

リバプールの得点:ルイス・ガルシア(4)

誇るべき夜。レッズはファイナルへ。リバプールオフィシャル
ルイス・ガルシアがリバプールをトルコへ導く。uefa.com
信念に支えられたリバプール。uefa.comよりインタビュー



お守りが効いた!…ことにしておこう。

サン・セバスティアンもバスクだった

2005-05-04 01:37:53 | football
Liga Espanola 1ª DIVISIÓN Jornada 34
Real Sociedad de Futbol S.A.D. 0-2 Real Madrid Club de Futbol

マドリーの得点:ロナウド(84,92)

マドリーの選手たちに思いっきり浴びせられるブーイング、観客席やレアル・ソシエダのユニフォームの腕に見て取れる赤地に緑のバスク旗。そうだ、ここもバスクだった…。

スペイン一美しい(らしい)レアル・ソシエダのアノエタ。JSkySportsが放送していた最後の年(02/03シーズン)はソシエダは最終的にマドリーと僅差の2位でシーズンを終えました。上位チームということもあってほぼ毎週放送があったのですが(判で押したようにバルサマドリー優先で凝り固まっているどこかのWとは大違いです)、スタジアムに響く名物の(ちょっとプロ野球っぽい)ブラスバンドがとても印象的でした。あのブラスバンドは今も健在。

マドリーがアノエタで最後に勝ったのは00/01シーズンのことなんだそうです。そういえばここのところ、カーサ、フエラ問わずレアル・ソシエダにはひどくやられてましたっけ。昨シーズンはアノエタでは0-1で敗れ、最終節にはベルナベウで1-4とボコボコにされました。02/03はマドリーが優勝した年ですが、ベルナベウでは0-0、アノエタでは2-4でまたボコボコにされてます。
ビルバオやオサスナ、ラシン・サンタンデールと同様、やはりバスク方面は鬼門なのかもしれません。

バスク地方でも「レアル」がつくのは、サン・セバスティアンが王室御用達の保養地だから、という話を聞いたこともあります。だからかどうか、レアル・ソシエダは、選手が全員バスク人というビルバオとは違いもう少しリベラルです。と言ってもたぶんスペイン国籍の選手たちはみんなバスク人で、違っているのは外国人選手がいるという点くらいかもしれませんが。

レアル・ソシエダの外国人選手でお馴染みなのは、ニハト(トルコ)、コバチェビッチ(セルビア・モンテネグロ)、そしてカルピン(ロシア、生まれは現エストニア)。他にロッサートとかブラジル人もいますが。ニハトは2月に靱帯をやってしまったため既に今期は終了していますが、今回の試合にはコバチェビッチとカルピンが出ていました。
コバチェビッチは抑えきったけれど、カルピンは元気でしたねえ…。既に今シーズンいっぱいでの引退を宣言しているカルピン。もったいないなあ。スペインの人たちも気になっているようで、カルピンは今シーズン何度か「本当に引退するんですか?」なんてインタビューで聞かれています。もっともそのたびに「うるせえ、もう決めたんだよ(意訳)」ってなお返事を頂いているようですが。
カルピンさん、日本来ませんか?お友達(もうアラベスを退団しちゃったらしいモストボイ)ともども大歓迎しますよ。

ついでにカルピンのこんなエピソードを。
○女子バレーボールチームのスポンサーをやっている
○不動産会社を持っている
○セルタ時代、ラジオで人生相談をやっていた(らしい)

さて肝心の試合ですが…もういいや。試合から3日もたってるし、だいたいほとんど攻められっぱなしだったんですよ。
この試合はジダンとサルガドがサスペンション。ジダンの代わりに左サイドにはソラリが入りましたが攻撃面では目立たず。右SBは結局セラーデスが担当。なんでもセルタ時代にほんのちょっと右SBをやったことがあるらしい(セサル談)。確かにひどい穴というわけではありませんでした。もっともメヒアが入って中盤に移った後のほうが元気よさそうでしたけどね、セラーデス。

結局ロナウドが2点決めました。さすがロナウド、苦しいときでも何とかしてくれます。2点ともアシストは途中出場のグティ。やはりグティ-ロナウドのラインは相性がいい。ただこれを受けて、さっそくASが「グティをスタメンにするにはアンケート」を再開してましたが。フィーゴにいやみ言われてもまだ懲りてないんですか、ASさん。


なーんてことをトロトロ書いてたんですが、今放送してる
04/05アルゼンチンリーグ 後期第8節
ニュウェルスOB vs. リーベル・プレート

がおもしろいったらもう。
前期優勝したニュウェルスですが、この試合前半はヨロヨロ。リーベルに攻め立てられて0-2で折り返すんです。ところが後半になったら立て続けに2点決め、PKも決め、今ロスタイムにもう1点。4-2で終了ですよ。おもしろいなあもう。
ヨーロッパではこんなに個人が持ち(過ぎ)がちなアルゼンチンサッカーは成り立たないのかもしれないけど、これでもかってくらいにテクニックのお披露目なのが、パスつなぎまくってるのが楽しい。リーベルはガジャルド(もとモナコ)、ニュウェルスはオルテガ(こねこねドリブル健在)を中心に。

アルゼンチンリーグが面白いのは、実況&解説にも原因がある気もします。土居&金田コンビのかるーく力の抜けた放送が。たまに試合に関係ない話してますし、チャンスやすごいプレイが出た場面でも
「おー」
「うわー」
「すごいね」
「ね」
って実況にも解説にもなってないったら。でも楽しいのでした。


最後に。ここまで触れずに来ましたが、リバプール
04/05 UEFA Champions League Semi-Final 2nd leg
Liverpool - Chelsea

お役に立てないので、良い印象のある画像をお守り代わりに。



がんばれリバプール。がんばれ。きっと勝てる。
試合はあと2時間30分ほど後に、アンフィールドにて。レフェリーははスロバキアセットで、主審はルボス・ミチェル。

順応

2005-05-02 06:07:18 | football
昨日の記事に載せたDIario SUR Digitalのモリエンテスインタビューをまとめなおしました。

昨シーズンはモナコで「チャンピオン」の座をかけて最後まで戦った後、「元」マドリディスタは今年はチェルシーとのセミ・ファイナルを観客席から「戦う」ことになる。彼はマドリーに戻り、そしてリバプールに来て4ヶ月になる。フェルナンド・モリエンテスは、イングランドでもフランスに行ったときと同じように容易にことが進むと考えていた。しかしそうではなかった。「プレミア」に慣れることは、昨シーズンに行った「リーグ」よりももっと難しいことだ。アンフィールドにやってきたのは4ヶ月前のこと、それを即席でまとめてみよう。悲しみが彼の笑顔の上にある。我慢のときは終わっていない。今日のチェルシー戦で戦えないのだ。「チャンピオンズ」では既にマドリーで出場したためである(6試合、先発なし、2ゴール)。そして「プレミア」でも望んでいたほどには点を取れていない。

英語を「学ぶこと」は価値があるみたいだね、違う?
まったくそのとおりだよ、思っていた以上にね。言葉に関しては自分を弁護するけど、でもピッチの上では適応していく段階の真っ最中にある。ここではフィジカルが最上であり、ダイレクトなボディコンタクトがあり、力がすべてに打ち勝つんだ。

フランスではすべてがより容易だった?
そうだね。すべてがもっとゆっくりで、もっとテクニックがあって、それほど多くボールが飛んでくるわけではなかった。それにモナコには、僕はマドリーでプレシーズンを過ごした後に合流したんだ。リバプールには1月に加入したけれど、僕は5ヶ月もの間ほとんどプレイしていなかった。身体は義務感を感じていたし、リズムを維持していくのが難しいような小さな怪我もあった。「チャンピオンズ」でプレイできないことには、本当にイライラさせられる。試合があって、10日間失業して、その繰り返しだ。ここでのトレーニングはマドリーの時よりも強いものだ。イングランド風のトレーニングなんだ。フィジカル面が重視されている。文句を言っているんじゃないんだ。長期的に見れば、それが僕に結果をもたらすだろうとわかっている。スペインではもっとボールを使ったトレーニングをするけれど、ここではわずかだ。

早くこのサッカーに適応しなければならないと考えることが必要でした。あなたは高さに強く、重要で、ヘディングが得意ですが・・・
そうだね。でもここでは足元でプレイしなければいけない。足元でプレイするのが僕に求められているのはそう多くないのは確かだけれど、でも僕のアドバンテージはリバプールのコーチがラファ・ベニテスだったことで、僕たちは他のチームよりも十分ボールに対してプレイしようとしている。僕はイエロとたくさん話し合っている。彼は僕に、順応するための助言をくれているよ。彼がくれた注意は、試合中は1秒たりとも止まるなということだった。まるでボールが外に出ないかのようにね。常にダイレクトで急いでいるんだ。時々ピッチのどこにいるのかわからなくなるよ。イングランドではコーナーをペナルティであるかのように喜ぶ。イングランドでは押して倒されても、ファールにならずに笛は吹かれない。みんなそれを恐れないし、僕も押していかないといけない。スペインではファールになっても、ここではそうじゃない。ジャンプすると、ボールが来る前でもイングランドの選手たちはもう当たりに来てつぶそうとする。ジャンプするときはクリーンだけれど、その後は争いになる。ここでは軽い突き合いなんかは日常茶飯事だ。怖がったりはしない、でもどうやって自分を守るかは学ぶ必要がありそうだよ。

困難さがあるのですね…
それが現実だ。でも現在慣れつつあるのは確かだよ。それに僕は楽しんでいるし楽しませている。日々良くなっていくだろうと信じてもいる。僕は点を取らないといけない。既に僕は来シーズンのことを考えている。後悔はしていないよ。マドリーではもう耐えがたい状況だった。ここでの問題は、私たちが今話していることについては論理的だ。でも僕の将来の展望はとても難しいものだ。人生があって、将来がある。マドリーでは僕にとっては、短期的にも長期的にも、解決の道はなかった。

マドリーでは腹を立てていた?
なんでそんな風にしたいと思う?マドリーでの僕にとっての状況は耐え難いもので、だから僕はするべきことをしただけだよ。僕が大騒ぎを起こさなかったのも、僕を外へ追い出そうとするプレッシャーがなかったのも本当だ。誰も僕をいらないとは言わなかった。会長もコーチもね。でもクラブは契約を延長しなかった。

ルシェンブルゴは残ることを希望していました。それは確かです。
でもあのまま続けることはできなかった。3人の監督が、僕を必要だと言った。カマーチョに関しては何があったのかわからない。でもケイロスとガルシア・レモンは言ったこととやったことが違っていた。僕はスタメンを要求したことは決してない。フットボールの世界で多くの年月を過ごして、自分の責務は理解している。ただたくさんプレイしたいだけだった。ルシェンブルゴは僕を戦力に考えていると言ってくれた。でも僕の決断を尊重してもくれた。

こう言っては何ですが、あなたのお父上ももう(マドリーあるいはサッカーに対して?)信頼をなくしたでしょうね。
確かに僕の父はそうだろうね。多くの年月を過ごしたから、僕は世界のフットボールを良く知っている。父は、他の誰かではなく僕のことについて、もっと考えるときが来たのだと理解したよ。僕はこれからもマドリディスタだ。マドリーにいたことを、そしてほんの4ヶ月前にマドリーを離れたことを、僕は忘れないよ。

4年間の契約にサインしました。目標はこの契約を全うすること?それともまだスペインへ戻ることを考えている?
いや、これが最重要の契約だと思ってサインしたんだよ。残りの4年間を最大のレベルでプレイしたい。そうしたら32歳になる。僕は19歳からプリメーラでキャリアをスタートさせた。最初はサラゴサで、その後はマドリーの11人として。これは究極の4年間になるべきであって、スペインへ戻るためのステップじゃない。僕は毎週末にプレイして、代表の監督に見てほしい。僕にとって代表はとても重要で、代表でプレイすることは世界一になる可能性があるということなんだよ。それが僕がマドリーを離れた理由のひとつでもあるんだ。


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いろいろな意味で読みにくいインタビューでした。これ、本当にモリエンテスのインタビューかな?何かちょっと誤解を呼びそうな箇所もあるし、元気がない感じもしますし。
インタビューからもわかりますし土曜日のボロ戦を見てもそうですが、やはりまだプレミアになじみきってはいない様子。なかなか強く当たりにいけてないのが気になります。以前蹴球計画さんで、「相手に怪我をさせないように無理に体を捻って衝突を避けようとして、自分が怪我を負ってしまう」人の良さが指摘されてましたが、そこから変えていかないといけないのかもしれませんね。まあ、でもそれは変わって欲しくないなー。そこがモリエンテスらしいんだし。

今はまだ、ここが違う、ここはこうじゃないんだと模索してるところ。リバポファンの皆様には申し訳ないが、残り少ない今シーズンのうちに目覚しい大活躍を!というわけにはいかないのかもしれません。申し訳ない。

01/02はマドリーで得点王&W杯で3得点、02/03はロナウド移籍のあおりを食らってベンチ暮らし、03/04はモナコで大活躍、CL得点王にユーロでも得点、と隔年活躍の選手になっている気も…。いや、きっと気のせいでしょう。
少しでも良い、モリエンテスらしいプレイを期待して、チームに貢献して欲しいところです。本当に。