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Richard Page “Songs From The Sketchbook” その2




Richard Page 2012 "Songs From The Sketdhbook"

リチャード・ペイジによるメモとわたしの感じたこと。


Falling Into Place
Richard Page-September 1990
In the year or tow that followed the break up of Mr.Mister, I went into the studio with some songs that hadn't been used on any of our albums for our reason or other.
This one always stood out as a song that could've been a great Mr. song.
There are very bad bootleg versions of this floating around the internet.
I'm grad I can release the 'clean' version finally.

Falling Into Place 1990年9月 リチャード・ペイジ
Mr.Mister終盤期の未発表音源。
とても素晴らしい曲で、本人がThis one always stood out as a song that could've been a great Mr. song.というのも納得。
Mr.Misterとしての形で接することができなかったのが少し残念ですが、
脳内でMr.Misterに変換して楽しんでいます。
このての歌をやられてしまうと、Mr.Misterファンとしてはたまりません。
悶絶。
とてもひどい海賊版がインターネットで出回っていて、今回「クリーン」な状態のものをやっと発表できて嬉しいとのこと。



I Think It's Gonna Rain
Richard Page/Nick Laird Clowes-May 1994
While recording the 3rd Matinee album, Meanwhile, with Patrick Leonard, I was sitting with Nick Laird-Clowes (Dream Academy), Who contributed Lyrics to many of those songs.
Pat was Late that day and Nick and I just started writing this song in about the time it took to play it. We were just filing the time waiting for Pat.
We went into the studio and recorded it with very little overdubbing.
Nick and I just did one take, both playing guitars and singing.
I think I just added a tambourine, shaker and a synth pad and that was it.
I remember I had a cold that day and strangely liked the way my voice sounded.
It had an unusual resonance I thought sounded cool.
We didn't use it on the album, but it's remained a favorite of mine over the years.

I Think It's Gonna Rain 1994年5月 リチャード・ペイジ/ニック・レアード・クロウズ
ドリーム・アカデミーのニックとのコラボで生まれた超ごきげんなナンバー。
思わず口ずさみたくなる様な曲です。
通勤時にこれを聴いてるとなんだかニコニコるんるんになります。
パット・レナードとの3rdマチネーのアルバム製作中、たまたまパットが遅刻してて、彼を待っている間にちゃちゃっと出来てしまったという、その場の勢いがそのまま生かされて素敵。
このとき風邪っぴきだったというリチャードのちょっと鼻声のいつもと違う響きの声が味があって、今となってはなんだか貴重な音源!
コーラスのところなんて、え?どっちがどっち?って一瞬わからなくなっちゃう。
2人ともワン・テイクでギターとヴォーカルを録ってしまい、リチャードはそれにタンバリン、シンセパッド、シェーカーを追加。





Every Day's a New Day
Richard Page-May 2001
This may be hard to believe, but sometimes I just feel like writing something upbeat and positive.
Man cannot live on pensive, introspection alone.
This song was cut three different ways I think.
There is a version with a girl singing it.
That one sounds like Britney Spears, or someone of that era could've had a hit with it.
Just never got the chance to shine.
In never sounded like a song I would do.
I still love it though.

Every Day's a New Day 2001年5月 リチャード・ペイジ
『自分でも信じがたいけれども、時々無性にアップビートでポジティヴな曲を書きたくなる』そうで、
男にはできない、女性のある意味潔いというか(あっけらかんというか)切替えの早さ、、、
ま、女ってつえー、ってこと?(苦笑)
ブリトニー・スピアーズ風というか、ガール・ポップ・チューンのキャッチーなこの作品、
陽の目を与えてやれずに気がかりだったみたいですね。
なんでしょう、タケカワユキヒデが聖子ちゃんに曲を作るときに「完全に松田聖子になりきって書く」ような姿が目に浮かびます。
ガールポップなシンガーって、あんまり思い浮かばないのですが、(なにしろ姐さん的なシンガーに心惹かれるので)
うーん。わたしの好みでは、、、シンディ・ローパー、バングルスの声とか、ゴーゴーズなんかが思い浮かびます。
ティファニーやデビー、、じゃあないよなー。(いや、この2人ならものすごいはまると思いますが)
逆に、ネーナ(だから、ガール・ポップじゃないっつーの・笑)みたいな、うねるようなあの歌がのったら、どんな曲になるかなー、なんて思っちゃったり。2分半あたりのとことか。



I Wouldn't Change a Thing
Richard Page/busbee-April 2008
Written with busbee, one of the great young songwriters working today.
This was a ballad version of a song that first had a pop/Rock arrangement.
David Foster loves this song and has tried to get it cut, but nothing has happened with it yet.

I Wouldn't Change a Thing 2008年4月 リチャード・ペイジ/バズビー
『現代の若いソングライターの中でも偉大な才能』と称えるバズビー(Michael James Ryan Busbee )との曲。雄大なバラードソングで、デヴィッド・フォスターが気に入っているというのも大納得。
中低音域の音の響きがため息ものの美しさ。
バレエで言ったら、バランシンの「ブリリアント」のパートみたいなものです。
言葉にならないですが、、まあ、ひと言いわせていただくならば、やっぱ、こういうのはずるいよなあと。
反則技です。
アルバムのうち、1曲くらいなら許容範囲ですが、それ以上あったら現実に復帰できませんので。
白旗。
ルークがリチャードの声を「エンジェリック・ヴォイス」って言うのがわかる気がします。
こんなロマンスグレーの渋い天使はいないと思いますけども。




Don't Let Me Down
Richard Page-October 2003
This song was written about the sadness people feel when the ones they love are too busy with themselves to notice what is happening in their lives.
I must say I've been guilty of this at times.
Not sure I had anyone in mind to cut this,
It just started to happen one day and I went with it.
I imagined a female singer doing this one.
I love writing in 6/8.

Don't Let Me Down 2003年10月 リチャード・ペイジ
ご本人が好きな8分の6拍子の楽曲。
リチャードは女性ヴォーカリストに歌ってほしいみたいですが。
駄目もう絶対 無理無理無理無理無理

リチャード・ペイジの歌で聴いてしまったら駄目だー。

1000000歩譲って、エリック・カルメン、女性ならボニー・タイラー、カーリー・サイモンやアン・ウィルソン。

アレンジ次第でいろいろな雰囲気に仕上がるでしょうから、バンドサウンドでもいいし、生ギターでもピアノでも素敵だと思います
このアルバムの中では個人的にはいちばん好きな曲です。
詩の内容もぐっさり。
声にもなぎ倒される。
泣きます、この曲には。

たぶん、リチャード・ペイジの若い頃からずーっと好きだった人(男女問わず)にはたまらない、、
心をとらえてしまう曲だと思います。



Just Keep Lovin'
Richard Page-February 2005
I've always been fan of countly music, although I've never imagined myself as a country singer.
One evening I was sitting alone watching a PBS special with James Taylor and Dixie Chicks.
I was left so inspired that I went to my studio and wrote and recorded this song; an ode to persevering in a relationship to matter what come up.
I know something about that.
Got some pretty cool pedal steel likes from J.D.Mannis.

Just Keep Lovin' 2005年 リチャード・ペイジ
自分がなろうとは思ったことは無いけれども、カントリー・ミュージックはずっと大好きだというリチャードが、PBCの特別番組でジェームス・テイラーとディキシー・チックスを見てインスパイアされて書き上げた曲。
わたしはこの曲、女の子が歌ったらすごくいいと思います!
ちょっと舌足らずな甘ったるいヴォーカルなんかいいと思うなあ。
可愛いい曲なんですよ~。
女の子、ではないですが、ネーナの声でも聴いてみたい。
J.D.Mannis風のペダル・スティールの音の出来栄えにご満足の模様。




Long, Long Road
Richard Page/busbee/Alex James-March 2009
Another song written with the multi-talented busbee, this time Alex James joined us.
I feel like a number of current artists or bands could record this song.

Long, Long Road 2009年3月 リチャード・ペイジ/バズビー/アレックス・ジェイムス
マルチ・タレント バズビーとほかの曲を製作していたときに、アレックス・ジェームスも加わって出来上がった作品。
とても素直で、ストレートな明快なポップ・ロックサウンドで、リチャードが望んでいるように、今の旬のアーティストやバンドに似合いそうな雰囲気です。
これ、若い女の子なんかが、自分が憧れているヴォーカリストが歌ったら、めろめろになっちゃいそうです。
ピアノの音がまた、たまんないんだな。



I'm With You
Richard Page/Rob Page-April 2005
Written and recorded with my brother Rob.
I think we were pitching it to one of the Disney artists of that time.
Don't remember which one. Rob played all the instruments as I recall.
Love the background vocals on the chorus(if I do say myself).

I'm With You 2005年4月 リチャード・ペイジ、ロブ・ペイジ
弟さんだか、お兄さんだか忘れちゃったけども、ロブ・ペイジと作った作品。
(ペイジ家は4人兄弟姉妹全員シンガー、ミュージシャンです)
ディズニーのアーティストに曲を提供していた頃で誰のためだったかは覚えていないそうですが、
リチャードが記憶するまんま、ロブが全てのインスト部分を再現。
コーラスパートやバッキングヴォーカルがお気に入りだそうです。




Love Rescue Me
Richard Page/Billy Sherwood-August 1993
Written with Billy Sherwood, an incredibly versatile writer/singer/instrumentalist and producer who spent time as a member of the band Yes.
This was soon after the Mr's broke up.
I was looking for some talented people to collaborate with and my manager, George Ghiz, knew Billy and introduced us.
Somehow this song just sat there for a very time.
I think there is a bootleg version out there somewhere.
This one sounds much better.

Love Rescue Me 1993年 リチャード・ペイジ ビリー・シャーウッド
このアルバムを聴いたときに一番初めに思ったのが、1曲目と同じようにMr.Mister時代の未発表音源なのかと思ったくらい、Mr.Misterらしい楽曲。
といっても、後期のMr.Mister風というか。
あまりにもYESしているなと思ったら、YESの後期に関わっていたシャーウッドとの作品でした。。。そりゃそうだよなー。

解散間もない頃、リチャードは才能ある誰かとコラボレートしたいと思っていたところ、マネージャーのジョージがビリー・シャーウッドと知己があり、紹介してくれたとのこと。


わたしの中ではMr.Misterの1枚目~4枚目まで、そんなに作風は変わらなく感じるんですよ。
あの、わたしの友人が『変態!』と評する特徴的な音の作り方なんかは、最初っから一応アタシだって「ちょっとおかしい」と思っていました。
だからまあ、3枚目はね、どんなにファンが渋くてカッコイイ!って思っても、芸術とセンスが爆発しすぎちゃってるというのはわかります。
むしろ4枚目はそれがすごく整理されてて、最高にカッコイイと思うんだけども残念ながら、発売されなかったという悲劇。
(わたしはYES、、、プログレは大好きなんですが、、、
YESとの出会いは「ロンリーハート」で、これは「YES」じゃない!プログレじゃない!とか怒られそうなんですが、仕方ない、、、だって、YES活動停止していたんだもんよ。やっと出たのが「ロンリーハート」だったんだからさ。)

2枚目のアルバムの頃の彼らがやったら、変態コードとリズムでとんでもなくなりそうで面白そうな曲。GO ON・・・の頃だったらすごくお洒落でしょうね。

Somehow this song just sat there for a very time.
I think there is a bootleg version out there somewhere.
This one sounds much better.

なぜかお蔵入りになっていたこの曲、(こちらもひどいブートレグが出回っていた)良い音で世に出せてよかったです。




What Is a Friend
Richard Page-July 2003
Around this time I was contemplating writing a score for an animated musical film for Disney when my good friend and occasional songwriting partner Jon Rind began working there.
I abandoned the project early on when I got distracted with other opportunities and never went back to it.
This song was the best of the bunch.
What Is a Friend just materialized one day.
Reminds me of some of the fork/rock songs I grew up listening to.

What Is a Friend 2003年7月 リチャード・ペイジ
友人でもあり、時にはソングライティングパートナーともなるジョン・リンドと一緒に仕事を始めた頃の作品。
リチャードは当時ディズニーのアニメミュージカルのスコアを書いていましたが、結局そのプロジェクトから降りちゃったみたいです。(ディズニー関連の仕事はけっこう多いので、どれがどれだかわからないですが)そのときの仕事の中でのベストソングだそうで、『子供の頃聴いて育ったフォーク/ロックを思い出させる』曲。


アコースティックギターに乗るヴォーカルが心地よいです。
1曲目と9曲目の、ある意味Mr.Mister的な作品以外は、明るい雰囲気の曲が多いこのアルバムの中で、いちばん柔らかくて温かくて懐かしくて、、心癒される曲です。
聴いた後、人に優しくなれるような音楽です。
これね、スティーヴとのコーラスで聴きたいかも。(そんなことしたら、泣いちゃうと思いますが!)


リチャードファン必聴のアルバムだと思いますが、
むしろ、彼を全然知らない人が聴いたらどんな感じを受けるのかなあ、って興味あります。
素敵な曲ばかりなので、たくさんの人に聴いてほしいと思います。


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