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She's the one /  TOM PETTY AND HEARTBREAKERS

黄色つながりで、ではありませんが。

トム・ペティが急逝してから、このところずっとトム・ペティ&ハートブレーカーズ、トムのソロ、トラヴェリング・ウィルベリーズをいろいろ聴いています。
そんな中で、「これは彼らの最高傑作だ!」とか、「一番好きなアルバムだ!」という声はまず聞こえないでしょうが、、それでもなんでか、好きなんだよね、と思う人は多いんじゃないかな、って思うアルバムがShe's the one という作品。
これは映画『She's the one(彼女は最高)』のサウンドトラックなのですが、私の中では彼らのオリジナルアルバムと同じ線上にあると勝手に理解してます。1996年発売。

昔書いたけども、、家にアルバムがあっても大して聴いてなかったトム・ペティ&ハートブレーカーズに入っていったのは、愛しのジョージがちょうどクラウド・ナインやトラヴェリング・ウィルベリーズ関連でいろいろ活気的になっていて、そこでトムを見て「おお、この人はあの赤いアルバムの人だ!」(破壊のこと)って感じで聴くようになりました。
あとは友達がすごくボブ・ディランが好きで、そこからトムたちの映像も見せてもらって、そこでのボブ・ディランはなんか楽しそうで(比較的楽しそう、って意味。へらへら笑ってるわけじゃないんだけども)、そういう雰囲気も好きで、で、ボブ・ディランではなく、なぜかわたしはトム・ペティ&ハートブレーカーズのほうにどっぷりだったんですけども。


トラヴェリング・ウィルベリーズが88年で、そうして出たソロの Full Moon Fever、これがやっぱりリアルタイムで最初に聴き込んだトムのアルバムだったので、なんだかんだで、マストフェイバリッツになるのかな。
さかのぼる形で聴いていくTom Petty & The Heartbreakers 、You're Gonna Get It!、 Damn The Torpedoes、 Hard Promises、Long After Dark、Southern Accentsももちろん大好きなんだけども。
レコード屋さんで予約して、発売日にウキウキ取りに行って、カセットにダビングして、寝ても覚めても聴き込んだ、、、それが Full Moon Fever、Wildflowers、Into The Great Wide Open、Echo、、、そしてサントラだけども大好きなのが、この She's the oneなのです。


She's The One

01 Walls (circus)
02 Grew Up Fast
03 Zero From Outer Space
04 Climb That Hill
05 Change The Locks
06 Angel Dream (No.4)
07 Hope You Never
08 Asshole
09 Supernatural Radio
10 California
11 Hope On Board
12 Walls (No.3)
13 Angel Dream (No.2)
14 Hung Up And Overdue
15 Airport
Warner Bros / Wea


Producer – Mike Campbell, Rick Rubin, Tom Petty

Recorded At – Sound City Studios
Recorded At – The Village Recorder
Recorded At – Andora Studios
Mixed At – Andora Studios
Mastered At – Precision Mastering

Engineer – Jim Scott (tracks: 1 to 3, 5 to 15)
Engineer [Assistant] – Greg Fidelman, Rich Veltrop, Tom Winslow
Mastered By – Stephen Marcussen
Mixed By – Jim Scott (tracks: 1 to 6, 8 to 13, 15)


Acoustic Guitar, Electric Guitar, Bass, Piano, Harmonica, Tambourine, Harpsichord, Timpani, Vocals – Tom Petty
Acoustic Guitar, Electric Guitar, Bass, Piano, Zither [Marxophone] – Mike Campbell
Bass, Backing Vocals – Howie Epstein
Cello – Gerri Sutyak, Michael Severens
Drums – Curt Bisquera
Percussion – Chris Trujillo
Piano, Organ – Benmont Tench
Violin – Lili Haydn
Written-By – Tom Petty (tracks: 1 to 4, 6, 7, 9 to 15)



01 Walls (Circus)

Backing Vocals – Lindsey Buckingham

Walls は(Circus)と 12曲目の (No.3) と2タイプあります。バッキンガム・ニックスというか、フリートウッドマックのリンジー・バッキンガムがコーラスで参加しています。


Tom Petty and the Heartbreakers - Walls (Circus) [OFFICIAL VIDEO]


サビの
You got a heart so big
It could crush this town
And I can't hold out forever
Even walls fall down

の部分、英語の機微に疎い私にはちとわからぬのですが、(なんで大きな広い心が街や壁を壊してしまうのかってのがよくわからぬ)
そこは拡大解釈で、大きな心が、何か新しい風を運んでくる?なにもかも包んじゃうってこと?なのかいな?って思ってます。

Tom Petty - Walls

だって、こんなふうにあったかく歌っててさ、それはなんつーか、否定的ってよりは、肯定的な雰囲気に感じるんだよね。

02 Grew Up Fast
渋くてカッコいいです。


03 Zero From Outer Space
これ、一度でいいから、ライヴで聴きたかったなあ(涙)
こういううねうねしたの、たまらなく好きなのです。


04 Climb That Hill

Backing Vocals – Lindsey Buckingham
Engineer – Sylvia Massy
Written-By – Mike Campbell

こちらもリンジーがコーラスで参加しています。
いいなあ、こういう曲。心をつかんではなさないよ。


05 Change The Locks

Written-By – Lucinda Williams


これはルシンダ・ウィリアムスの1988年の曲のカバー。
Lucinda Williams - Changed The Locks


けだるい感じなのになぜかハードな音でなんつーか、喧嘩上等っていうか、、、売られた喧嘩はもれなく買いますって雰囲気が好きです。
トムとハートブレーカーズのバージョンは、もちっと飄々とした雰囲気でしょうかね。





06 Angel Dream (No. 4)

こちらの曲も2バージョン収録されています。
素直で優しいラヴソングです。
No.4はオトコマエで13曲目に入っているNo.2は乙女な感じです。

07 Hope You Never

Drums – Steve Ferrone
Mixed By – Richard Dodd

なんちゅう声で、なんちゅう歌を歌うんじゃい、って初めて聴いたとき思いました。

今も、なんだろね、、、わからん、上手く言えませんが、、そうだよね、トムってさ、吟遊詩人だよな・・・・

I hope you never need no one
Hope you treasure your independence
I hope you never fall in love
With somebody like you


もう、どないせえ、っちゅーんじゃ、って思うよ。

08 Asshole

Backing Vocals – Lindsey Buckingham
Written-By – Beck Campbell

こちらはベックの曲のカバーです。
ベックが歌っているのはこちら↓↓↓
Beck-Asshole (Free Tibet) June 16, 1996.avi


トム・ペティ&ハートブレーカーズのバージョンは、ベックのも十分虚ろで寂寞さが漂っているんですが、より虚無感が増してるような気がします。

09 Supernatural Radio

これが一番好きかなあ。かっこよくて切なくて鋭利な曲。
なんだろうなあ、いろいろやりたい放題というか、でも匙加減がちょうどいというか。

この曲、シリアスでクールな曲なんですけども、このうねうね変態チックな楽曲を夜聴きながら自転車こいでて、そんでマイクのギターソロとトムのシャウトのあたりで、なぜか、、スーパナチュラルって聴こえるあたりで、どうしてもジュリー・アンドリュースのSupercalifragilisticexpialidocious(綴りあってるかな?)が頭に浮かんでしまうんですよね。全然違う曲なんだけども。

なんちゅーか、Supernatural Radioって連呼しているあたりで、もう、すべてどうでもええわー、理屈じゃないんだー、くみ取れよー、って気持ちになっちゃって、そういう時って笑っちゃあかんけども、人間どうしようもないと笑っちゃうっていうか(そんで笑ってしまって、おまえ、ふざけとるんかーって思われて、、墓穴を掘るのだが)、、、笑いをこらえているときに変なこと思い出す感じ?
だからってなぜジュリー・アンドリュースのあれなんだろうなあ。



10 California

Drums – Steve Ferrone

スティーヴがなかなか来日しなくなっちゃったのは、やっぱりトム・ペティ&ハートブレーカーズが忙しすぎるからだと思うんだなあ。
まあ、それはさておき、このアルバムはシリアスな楽曲とこういう明るい軽快なナンバーがバランスよく入っていて、そこもいいなと思うんですわね。

11 Hope On Board
インストゥルメンタル



12 Walls (No. 3)
こちらは1曲目のWalls の別バージョン。より軽やかというか、シンプルな雰囲気のフォークロックに仕上がっています。

13 Angel Dream (No. 2)


14 Hung Up And Overdue

Drums – Ringo Starr
Harmony Vocals – Carl Wilson
Mixed By – Richard Dodd

こちらはとてもやさしくて素敵な曲で、リンゴ・スターがドラムス、そして愛しのカール(涙)がコーラスで参加しています。
とても繊細で美しくて泣けます。


15 Airport

インストゥルメンタル



シリアスでハードなナンバー、軽快なアメリカンフォークロック、優しいラヴソング、いろいろ入っていて美味しいアルバムです。そこはかとなく、昔のニール・ヤングみたいなテイストもあるような気がする。

サントラって、いろんな人のオムニバスなのも楽しいけど、こういうふうに一組のアーティストが全部手掛けているのもいいもんだな、って思います。



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