2008/5/26
順調とは何を指して言うのか?今まさに順調の中にいる。警察に捕まって1日の三分の一を棒に振った。それでも順調と想えるのはものを感じる心の持ち方によるものだ。考え方とも言う。思わず笑ってしまいそうな考え方だ。それは、もしかしたら精神力の強さなのかもしれない。順調とはすべてがうまくいくことじゃない。そんなことは滅多にない。今想うのは、順調とは、逆境の中でさえ、心折れずに進んでいる。そういうことなんだ。
今日は少し強くなってる自分を感じた。目の前で起こる出来事に対処し、それを終えて、今不思議なくらいに笑っていられる。まさに順調だ。そして、僕はラッキーだ。
9時起床。夜中に隣の部屋を激しくノックする声で目を覚まし、朝5時に鳥の鳴き声で目を覚まし、朝焼けの写真を撮った。青戸ピンクの放射線を見た。
ハットで朝食。ハットのゴハンは本当に美味しい。レンタルバイクを借りて、チャウエンビーチへ次の宿探しへ。ガソリンスタンドを探すのに手間取ってドキドキした。ビーチャウエンは600バーツ。綺麗だが海が遠い。チャウエンのビーチを見て、一路ラマイへ戻る。ハットから数キロ離れたビーチへ出かけ、チャプチャプと遊ぶ。ビーチチェアーに座って、コーラを飲んで、ランチを食べて、あぁぁ幸せ。夕暮れまで砂あそびをして遊ぶ。ヘナタトゥーのおばちゃんの執拗な攻撃に負けて、簡易タトゥーを入れる。入れたてのヘナタトゥーを乾かさないといけないせいで、その後は海に入れず。バナナパンケーキを買って、食べながらハットの前の海でカニを穫ろうと想っていたら、捕まった。
捕まるまでの100メートル、4度、チャンスはあった。ノーヘルの取り締まりかと思い、ヘルメットをかぶって突入。道路を封鎖する警察官に止められた。ライセンスを出せと言われた。無免許運転の取り締まりかと思って、「そんなもん持ってねぇよ」とかなんとか、しばらく口論していたら、罪状は「一方通行逆走」だった。
バイクを奪われ、20キロも離れたチャウエンの警察署まで罰金を払いに行けと言う。ひどい話だ。「ここで払うからバイクを返せ」と言っても、そんなのダメだねの一点張り。仕方なく、幾らかかるか分からない罰金のために、お金を取りに歩いてホテルまで戻り、モーターサイのおじたんをつかまえて交渉。100バーツ。おじちゃん、最後まで250バーツ出せとゴネていた。
罰金は400バーツ。思ったより安くてホッとした。帰りはタクシーと思ったが、100バーツは無理らしい。相手にもされない。通りを歩きながら、ソンテオと交渉。200バーツと言われたが、100バーツしか出さないと言って粘ったらOK。相場がちっともつかめない。ラマイの警察署まで乗せてもらい、暇そうに、パソコンのゲームに勤しむ警察官からバイクを取り返す頃にはすっかり夜。磯遊びが出来ずじまい。
まぁいいさ、余計な出費も潰された時間も、あとで全部自分の経験という名の財産に変わる。
気を取り直して、再びチャウエンの夜の街へ。バイクを停めて、エンドレスの目抜き通りをひたすら歩いた。店は多いが、どうもピンと来ない。これがサムイ島の中心街。食べられそうなものが見つからず、マックのチージーフライとコーラとカルピコで晩ご飯を済ませた。ビーチサンダルが壊れたので、ビーチサンダルを探して通りを歩く。
と、あるビーチサンダル屋。店先に80バーツと書かれた格安のサンダルが売っている。多分女性ものだが、足を入れるとギリギリ入る。すると店の中から気の強そうなおばちゃんが出て来て、他のサンダルを勧めてくる。どれもこれも300バーツ以上の代物。そんなに高いのは要らない。何足か履いてみたが、さほど良くも安くもなかったので、80バーツのサンダルを買うよとおばちゃんに言った。そしたらそのおばちゃん、200バーツ払えと言ってきた。そんな話があるか?馬鹿にするなよと、もちろんケンカした。大人げなくひどいことを言ってしまった。言いすぎたかもしれない。ちょっと反省。おばちゃんも半分冗談で言ったのだろう・・・目は真剣だったけど。
ハットに戻って、波打ち際までチェアーを持ち出して、星を見ながら波の音を聞く。南十字星は美しい。静かな風が椰子の葉を揺らす。心地良い以外の言葉が見つからない。
南の島編、なかなか盛り上がってきました。