普通の国道なのに。

これは日高へ向かう道。ここに限ったことではないが、こんな普通の国道を、みんな時速100キロ近く出してかっ飛んでいく。
僕は250CCのバイクには不似合いな荷物を積んでいるので、時速80キロくらいでちょいかっ飛んでいく。

河マニア川マニア

道すがら、川を見ると執拗に見てしまう癖がある。
いい川だなぁとか、写真に撮りたいなぁとか、まぁ色々思いながら通り過ぎるんだけど。

すごい川を見つけたよ。その名も「さる川」。たくさんの砂州が美しすぎる。そして差し込む夕日。これはすごい！と、ユーターンして、写真を撮ってしまった。ユーターンまでして川の写真を撮ったのは初めてだなぁ。

さる川って、漢字で書くと「沙流川」。なおも素敵な感じでしょ？

沙流川を辿るように、日高を山奥へと上って来たのだけど、残念だったのは、やっぱり途中にダムがあった。川の流れを分断するダム。自然の血管の流れを切断してしまうかのようなダム。これでは鮭も上って来れないでしょう？

ダムの無い川って、日本にはもういくつも無いんだろうな。もしかしたら、もう一つもないのかもな。四万十川に、河口堰を作るって話はどうなったのかな？

美しすぎる川‥そしてダム。少し幸せで、少し悲しかった。

メッカ

日高に向かって爆走中。
日高地方と言えば、競争馬、サラブレッドのメッカ。早来、浦河、新冠…。競馬好きにはたまらない。オレは別に競馬は好きじゃないけどね。

平取の牧場にちょっと寄り道。夕日とサラブレッドとマグナの3ショットだな。
もうすぐ陽が暮れちゃうな。

苫小牧港

港に座ってタバコを吸っていると、イカ釣り漁船が出航していく。

空は青く雲は流れる。ここから

国道235を通って、237日高国道へ。今日の目的地は日高。明るいうちに着けるかな。

少し冷えてきた。ぷー助の毛がしこたま付いたインナーを一枚着足して、出発だ。

いくぞ、ぷー助！

苫小牧に来たら…

ホッキ丼。これで決まりだ。これが決まりだ。決定。

行列の前後の人と話して、生ホッキはクセがあるよぉとか、苦手な人は苦手だよぉと言われたけれど…なんのなんの、生臭さゼロでスペシャル美味しいじゃないですか。マルトマ食堂のホッキを食べると、ホッキ観が変わるってのはホントでした。

あぁ、美味しかった。うん、ゴハンは半分残しました。ごめんなさい。

ホッキ最高！ホッキカレーも食べたかったなぁ。。。

マルトマ食堂大人気

激ストレートな森の中の道を抜けて、苫小牧に到着。港を目指す。

朝ゴハンに、いくら納豆タマゴ丼をたらふく食べたから、お腹は減ってない。

がしかし、食べねばならないだろう…苫小牧名物、生ホッキ丼。
マルトマ食堂は大行列。聞くところ見るところによると、ここしか人気がないらしい。あらら、苫小牧中の人がここに集まったんじゃないかしら？

閉店まであと30分。美味しいもののために、じっと待つのだ。お腹は減ってないけど、じっと待つのだ。

あぁ、待ってる間にお腹が減ればいいのに。

2NDステージ突入～北海道横断

札幌の我が家を、後ろ髪を引かれながら旅立つ。出会いと別れ、これぞ旅だ。これこそ旅だ。

国道453を南下、国内屈指のカルデラ湖、水深360メートル（日本第４位）、透明度18メートル（日本第４位）の支笏湖に到着。

気温は23度、陽が出てるうちは暖かい。陽がかげると寒い。空気はこれでもかっていうくらいに乾燥している。

さぁ走ろう。いけるところまで。寝坊したから、そんなにはいけないけど。

季節の融合と花の無垢

梅雨の花、紫陽花が咲いている。

夏の花、向日葵が咲いている。

秋の花、秋桜が咲いている。

聞くと、普通のことだという。

梅雨が無い場所のせいか、冬が長い土地のせいか、短い期間に詰め込まれた季節が融合して、一気に命を開かせている気がする。


咲ける時に咲かなければ、咲くことなんて出来ない。


花たちは、決して迷うことなんてない。