ライオンの詩 ~sing's word & diary 2

~永遠に生きるつもりで僕は生きる~by sing 1.26.2012

血の絆

2009-09-15 23:38:04 | 2009夏北海道ツーリング~旅日記
午前中は霧が凄かった。天気が悪いと腰が重い。動き出しが、いつも以上に悪くなる。

霧の中バイクを走らせて、ふと立ち寄った、乙女の涙と言う名の岩のある場所。

遊歩道を歩き始めようとすると、「オレも一緒に行くから、待ってくれ」と草むらから現われたおじさん。名前は豊田サフ吉。そのサフ吉さん、でっかいカメラと三脚を担いでる。聞くと、帯広から来たプロのカメラマンで、今回も仕事で長い旅をしてるらしい。
サフ吉さん、なかなかの健脚で、ぐずぐずしてると、あっと言う間に置いていかれる。
汗をかきながら、頑張ってついていく。いろんな話を聞かせてくれた。ひぐまの写真を撮った話。霧多布でタンチョウ鶴を見てきた話。色々。

乙女の涙を見終わって、同じ道を帰る。サフ吉さん、歩くの早すぎるよ。

やっとゴール!バイクに戻ってサフ吉さんにお礼を言うと、サフ吉さんが、ちょっと待って!今ドリンクあげるから、と言う。

そして、栄養ドリンクとコーヒーと梨をくれた。

ありがとうございます!と言って、深くお辞儀をするとサフ吉さん、こう言う。旅してるとな、野菜と果物がとても大事だからな、ちゃんと食べろよ。オレは旅が長くなって疲れてくると歯茎から血が出るんだよ。

オレ、今朝起きたら鼻血が出てたんですけど、疲れてるんですかねぇ?

そうだぁ、そりゃ疲れてるんだよ。きゅうりもやるよ、ちょっと待ってろとサフ吉さん。

きゃうりを2本くれました。

楽しくても疲れるんですかねぇと聞くと、

あたりめえだよ、カラダってのはどんどん疲れていくんだよ、ちゃんと食えよ!と言い残して去って行った。

霧も晴れ始めた、琵琶瀬展望台のちょい手前での出来事でした。

ありがたいなぁ。ありがとうサフ吉さん!

サイババサイキック、サイキックサイババ

2009-09-15 23:11:56 | 2009夏北海道ツーリング~旅日記
あぁぁぁ、サイババ!そんなところに!携帯にお守り代わりに付けてたのに、三日前くらいに無くなってるのに気付いて…あぁぁ、オレのサイババがどこかへ旅立ってしまった…と、嘆いていたのです。

サイババは自分の居場所見つけたんだな。もう僕を守ってはくれないんだなと…

サイババがいなくなってしまったので、アイヌコタンでカムイニポポとお守りニポポを買いました。

これからは、カムイニポポが僕を守ってくれるので、サイババはあげます。ずっとかぼちゃに貼っておいてくださいね。

サイババが自分で選んだ場所だから、きっといい事が、たくさんありますよ。

例えば、ささやかで幸せな日々が続くとか、美味しいお酒が今日も飲めるとか、世界が少しずつ良い方向に動き始めるとか、ね。

サイババをよろしく。サイババによろしく。プー助とバジルとウーバにもよろしく。

ザンギな一日。

2009-09-15 11:49:52 | 2009夏北海道ツーリング~旅日記
晩ご飯は釧路で食べようと、最初から決めてました。あわよくば、昼と夜を釧路で、と。それは、食べたいものがあったから。

一つは、さんま丼500円。釧路と言えばさんま。生さんま。さんま一匹分のさしみが乗った丼に、しょうが醤油をぶっかけてかきこむ。どうだ、うまいか?はい、うまいっす!

もう一つは和商市場の勝手丼。これは有名だね。テレビでもよくやってるやつ。ゴハンの上に、自分の好きなネタをどんどん乗せていき、自分好みの丼を作るってやつ。


結局、釧路に着いたのは夕方四時。遅い昼ゴハンか、早めの晩ご飯。
とりあえず、和商市場をのぞいてみる。ちょっとひなびた感じで、お客さんもちらほら。一通り流してみるが、いまいちピンと来ないんだな。だって、好きなものを好きなだけ乗せたら…とんでもない値段になっちゃうでしょ?

で、場所をフィッシャーマンズワーフに移す。目当てはさんま丼。二階が屋台街みたいになっていて、なかなか楽しい。が、平日の夕方、全部の店のお客を合わせても二人しかいない。
そして目当ての店に貼り紙が…東京出張のため、休みます。だって。


もういいよ。ザンギだよ、ザンギ。大好きなザンギだ。
昼間に出会ったライダーから仕入れたザンギのうまい店はちょっと遠く、キャンプ場に行くことを考えると、行程にかなりのロスがでる。
ガイドブックをめくっていると、うまそうなザンギの店が載ってるじゃないか。

そして到着。おいおい、るるぶ。絶対金もらってるだろ、コラ。観光客が入れる店か?ひなびちゃってると言うよりも…やってるのにやってないみたいな店じゃんか。
そして、超がつくほど愛想が悪い。そして完全に場末の飲み屋。観光客が来たら、マヂでどん引きだぞ。

しかし旅人は挑む。

「あのぉ、ザンギをお土産で一つ」

「えっ、一つ?お土産は2人前からなのよね」

もう食うしかない。ザンギ。

「ここで食べていけますか?」

「えっ?あぁ、いいけど」別にいいけど、的なね。

そしてザンギ。食べる。会話は無い。場末の飲み屋のカウンターに座って、一人黙々と食べる。会話は無い。


ザンギは美味しかったよ。でもまぁ、愛想はいい方が気持ちはいいよね。

店の壁に貼ってあった一枚の紙。色々書いてあったよ。幸せに生きるための教訓みたいなの。挨拶とかありがとうを言う気持ちの大切さとか、人の幸せのために生きなさいとか、笑顔がなにより大切ですとか…。


思わず笑いそうになりました。

なにはともあれ、ザンギ、好きです。

知らない街を(続き)

2009-09-15 11:18:24 | 2009夏北海道ツーリング~旅日記
テントを張るのか?とおじさんに聞かれたから、はい、張ります!と答えたら、210円でバンガローに泊めてあげるよ。だって。

超ラッキー。ラッキーボーイは健在だぜ。6人用の可愛いバンガローの扉を開けてくれました。いい人だなぁ。

バンガローの前には、専用の…なんて言うの?バーベキューするやつ。かまど?があって、もうゴハンも食べてきたから、することがない…焚き火!

おじさんが帰ったあとの事務所の裏に、ご自由にどうぞ!とは書いてない薪風の木があったから、それを拝借。燃えろぉ、燃えろぉ、この冷えたカラダを暖めてくれぇ!ってな具合で、一人キャンプファイヤー中。

牛乳を買ってきたんで、ロイアルミルクティーなんて洒落たものを飲んでます。あぁぁあったかい。

んで、牛乳を買った厚岸のスーパーで、小学校の先生をしている青年と知り合った。名前はかきえもん君って言うんだけど、さすがかきえもん、牡蠣のことなら何でも知ってる。美味しい情報をたくさん教えてくれました。明日は牡蠣三昧!ありがとう、かきえもん君。

知らない街を

2009-09-15 11:16:26 | 2009夏北海道ツーリング~旅日記
知らない街を、夜に走るのは恐いって知ってますか?


釧路の街を後にしたのが夕方六時。またやってしまった。闇の中を走らねばならぬ。目的地はキリタップ岬のキャンプ場。時間にして二時間弱。

途中、服を着足すために止まって考える。ムリだ。寒い。暗い。遠い。
目的地を厚岸に変更。到着予定は七時。

釧路から厚岸まで40キロちょっと。暗い、寒い、何もない。おまけに霧も出てきた。暗い、寒い、恐い。そして何もない。目的地変更して正解。

結局、40キロの間にあったのは、セブンイレブン一軒だけ。40キロっていったら…大宮から横浜の端っこの間と同じくらいだからね。おそるべし北海道。

着いたのは、厚岸の筑紫恋キャンプ場。厚岸の街から外れた、人里離れたと言う表現がぴったりの場所。バイクでブルルンと入り口に入ると、ちょうど管理人のおじさんが帰るところ。