ライオンの詩 ~sing's word & diary 2

~永遠に生きるつもりで僕は生きる~by sing 1.26.2012

塀の中からこんにちはデイズ。

2013-08-01 13:54:30 | Weblog


前の職場で仲の良かったトラックドライバーの若い男の子。男の子と言っても27歳。
僕が仕事を辞めるという旨を伝えた時、とても残念がってくれた一人だ。

僕がこの先の旅の話をすると、彼はとても羨ましがった。そして、「僕も旅をしていたようなものです」と彼は言った。

彼は半年前まで刑務所で服役していたそうだ。五年間。罪状は色々。色々と悪いことをしたらしい。五年間は、言ってみれば、旅のようなものだったと。

仕事ぶりを見ていると、とても真面目だ。黙々と仕事をしている。なかなかの好青年なのだ。

話は変わって今。ナウ。福島NOW。

毎日、タバコを吸いながら雑居ビルの三階にあるスタジオの窓の外の景色を眺めている。朝から晩まで。

ふと、その青年のことを思い出した。彼もこんな風に、五年間毎日、窓の外の景色だけを見ていたのだろうか。22歳から27歳。多感な時期だ。

彼は言った。
「おれも旅がしてみたいです。でも、身体中に彫り物が・・・」

人間ってのは、過去よりも未来だよ。そう想う人たちの中で生きていけば大丈夫。

「そうですかね?」

彼は少し嬉しそうに目を輝かせた。

彼の未来に、素敵な旅が待っていますように・・・。

そんなことを想う、コンビニ弁当を食べたあとの、塀の中からこんにちはデイズ。


風を感じてるデイズ。

2013-08-01 13:14:05 | Weblog

拝啓。

パソコンに向かって、黙々とレコーディングの準備をしていると・・・背後に風を感じた。シューっと何かが駆け抜けたような・・・気がした。

そう、確かに何かが駆け抜けたのだよ。・・・一輪車に乗った少女がね。猛スピードでね。

今日もクソガキたちはいい感じだよ。

敬具。

ノーマッドデイズ。

2013-08-01 08:39:51 | Weblog
福島は毎日毎日雨が降っています。まだ一度も太陽を見ていない。
一説によると、福島市はまだ梅雨が明けていないらしい。なぜなら、盆地だから。
シトシトザーザー、雨ばかり降っている。
まぁ、雨が降ろうと槍が降ろうと、何か不穏な物質が降って来ようと、僕はスタジオに缶詰め状態なので、あまり関係がない。

おっと、今日はチェックアウトの日だ。荷物をまとめて旅館入舟を出なければ。
ソフトボール関係の団体客が40人ほど訪れるとのこと。まぁ、僕はソフトボーラーたちに押し出されるってわけだな。

次の旅館はどんなところかなぁ?綺麗な独身の娘さんはいるのかなぁ?

などと、荷物が散らかった部屋をそのままにして、朝風呂に浸かりながら考えている・・・八月いっぴの僕の朝、なのである。

くぉらーっ!デイズ。

2013-08-01 01:20:55 | Weblog
レコーディングも三日目となると、初対面から始まった関係も少し慣れてくる。

僕と中学生四人組の関係は良好だ。朝10時、全員が揃うと「おい、クソガキども、始めるぞ!」と言って、レコーディングは始まる。完全に良好な関係だ。

いやしかし、子供たちの相手というのは、結構大変なのである。
竹刀を持ってやると宣言はしたものの、それはさすがに・・・と思い直した。竹刀を買う代金も安くないしな。そんなわけで丸腰で中学生四人組と対峙しているわけなのだが・・・。

基本的に一人ずつのレコーディングだ。他の三人は待つことになる。
初めはみんなおとなしく聴いているよな。段々飽きてくるよな。各々、勉強したりお喋りをしたりし始めるよな。
まぁ、ひそひそお喋りくらいなら許すよな。心が寛いから。

時々、ヘッドフォン越しに「ドンガラガッシャーン!」という音が聞こえてくるんだよな。振り返ると、さっきまで宿題をやっていた子たちが、いつのまにかディアブロという大道芸で使う用具の練習をしてるのな。それを空中に投げて床に落としてるのな。

「コラーっ!」というよりも、「くぉらーっ!なにさらしとんじゃクソ子供!」と怒るわけだよな。

怒られてシュンとしておとなしくなった子供たち。
しばらくすると、またヘッドフォン越しに「バゴーーン!バゴゴーン!ビョーンビヨーン!」とおかしな音が聞こえてくるのな。振り返ると、さっきまで宿題をやっていたはずの子が、大きなゴムボールを壁にぶつけて遊んでるのな。

「くぉらー!何回言ったらわかるんじゃ!このクソ子供!」とまた怒るわけなんだな。

まぁ、子供だから仕方ないんだけどな。まぁ、あれだな、明日、竹刀買うの決定だな。

まぁまぁ、そんな感じで、レコーディングは至極順調。僕とクソガキちゃんたちの関係はとってもとっても良好なのであります。