ライオンの詩 ~sing's word & diary 2

~永遠に生きるつもりで僕は生きる~by sing 1.26.2012

アニーちょっと復活への奇跡。その九。

2013-08-27 02:56:57 | Weblog

あのね、野菜の話なんだけどね、結局毎日毎食、ペペロンチーノを作って食べているわけ。自家製野菜のペペロンチーノだよ。自家製野菜だけのペペロンチーノなんだけどね。
なんかさ、おれ、やっぱり、料理の才能あるんじゃないかな?意外といけちゃうのよ。見た目も良いし。
やっぱりあれだね、本気で修行して来ようかな。行っちゃおうかな、イタリア。えっ?遊びにじゃないよ?修行だよ。あぁ、辛そうだな、イタリアで修行。あぁ、ワクワク。

ん?・・・アニーの話?だっけ?

最後のリハの続き。
エムケイとしっしーは翌日が仕事のため23時頃に帰って行った。嵐山は遠い。二人ともお疲れ様と、心から想う。
ここからが本番だ。みほと二人で演奏する、たくさんの曲を合わせなければならない。
みほも仕事帰りなので疲れている。おれも八丈島帰りで疲れている。同じ疲れているなのに、一緒にすると怒られそうな気がするのは・・・なぜだ?

一番揉めたのはロンリーナイトではなかったか。ライブでは一度もやったことのない曲だ。是が非でもやりたい。
が、この曲、息継ぎをする場所がない。みほ曰く、一人じゃ歌えない!である。そう言われても・・・みほは二人居ないわけで・・・。
「交代で歌えばいいじゃん」とみほが言った。青天の霹靂である。そういう手があった。そういうのもいいじゃないか。
パート分けをして、何度も練習する。結構複雑な構成になってしまったため、歌詞の紙が書き込みだらけになってしまった。
是が非でもやりたかった曲が、やっと陽の目をみる時が来る、の巻である。

そんなこんなで、時刻は2時を回っていた。みほはグッタリとして、「疲れたぁ」を繰り返している。よく頑張ってくれた。この日だけでも、相当な曲数を歌っている。家リハなだけに、時間は無制限だからね。

最後のリハは終わった。リハと言っても、曲を確認しただけってな感じ。しかも実質二回。不安が無いわけではないが、不安だらけってわけでもない。そりゃあね、長年やってきたバンドですから。

あとは、一日休んで本番へ。

つづく。

アニーちょっと復活への奇跡。その八。

2013-08-27 01:49:00 | Weblog

ペペロンチーノ繋がりなので、ついでに書いておく。
八丈島生活、最後の最後に残ったのは、焼きそば一人前とサッポロ一番塩ラーメン一人前。さて、これをどうやって食べるかというのが最後の課題。
やはり、こうなる。一緒に食べちゃえ!である。
サッポロ一番塩ラーメンを茹で、茹で上がる寸前に茹で焼きそばの麺を鍋に入れる。塩ラーメンの粉末を入れる。一個。焼きそばが入ったことと二人前の麺に対して味付けが一人前しかないということで、サッポロ一番ではなく、サッポロ三番くらいにランクダウンしたような気がするが、まぁいい。

なんと名付けようか・・・サッポロ三番塩やきそばラーメンか?やきそば一番薄塩ラーメンか?ネーミングなどどうでもいいんだ。

泣けたね。泣けたよ。・・・マズイよ。美味しくないよ。若干気持ち悪くなったよね。サッポロ五番くらいだったよ。

不味そうだったんで、おだちゃんがさの器に三分の二ほど盛ったのだがね、さすがおだちゃんだね。だてにプロレスラーヤクザみたいな顔はしてないよね。完食してたよ。さすがだよ。プロレスラーヤクザ顔。
全然ペペロンチーノ繋がりではないんだね。へへへ。

おっといけねぇ、アニーの話だよね?

さて、八丈島から帰って来た翌日。いや、朝の3時半に帰って来たのだから、帰った当日だね。アニーのメンバーが集まる最後のリハ。ライブを翌々日に控えた木曜日の話だ。

エムケイが仕事帰りにスーツ姿で登場。しっしーが高速をかっ飛ばして登場。そして、少し遅れてみほがたんまり買い物袋を提げて登場。みんなの晩御飯。お菓子とジュースも。家リハは、ちょっとした宴会みたいで楽しいんだね。

そう、マコは来ない。マコは欠席なのである。その旨、もちろん僕は知っていたのだが、他のメンバーは知らない。なぜ知らないのかというと、伝えていないからだよ。
だって、最後のリハにメンバーが揃わないなんて・・・みんなが不安になるじゃんね。内緒内緒。

マコは相変わらず仕事が忙しくてね。無理をすれば来られたのだけれど、無理しなくていいよって言ったのだよ。マコは来なくても大丈夫だから、心配いらないよってね。

マコにはリハで決まった事を伝えればいいのだ。なぜなら、マコはそれだけで、全てをなんなくこなしてしまうからね。あとは、みんながマコのリズムに合わせて演奏をすればいい。これが、うちのバンドのリズムなのです。その信頼が、うちのバンドのリズムなのですよ。

みほがこう言っていた。「マコの脳みそはどうなってるんだろうね?」
これは、マコの記憶力に対する言葉だ。なんの記憶力かというと、それは曲の構成に対する記憶力なんだね。

これには、誰もが舌を巻くんだよ。
アンコールでやったパオパオなんてね、一度も合わせてないんだよね。最後に演奏したのは七年前か?
その曲の構成の隅々まで覚えているのだよ。細かい決めの一つまでね。それはね、もう、ちょっと感動的ですらある。
それがほぼすべての曲に対して現れるわけだから、大したものなのだよ。

そして、今回のライブでのマコの最大の功績は、最後のリハに参加しなかったこと、なのかもしれない。

四人で合わせて(エムケイがマコの代わりに、カホンの代わりのダンボール箱を叩く)上手くいかない曲がある。普通だったらね、最後のリハで上手くいかないってのは不安なわけで・・・どうしよう?と、あたふたもしちゃうんだけれどね。
この日は、合言葉のように・・・、「今日はマコがいないからね、本番はマコがいるから大丈夫!」と口々に言って、笑いながら片付けていくのである。これは大事。ネガティブが、まこの不在によってポジティブに変わっていく瞬間。

題して、伝家の宝刀「マコがいないからね」。

そんなこんなで、最後のリハ。嵐山の夜は更けていったのであった。

つづく。