ざっくばらん(パニックびとのつぶやき)

詩・将棋・病気・芸能・スポーツ・社会・短編小説などいろいろ気まぐれに。2009年「僕とパニック障害の20年戦争出版」

終りの予感

2017-10-12 08:07:53 | 
病気に被さる様に

深々と孤独が増してくる

年のせいなのだろうか

あとひとつ荷物が乗ったら

今すぐにでも倒れそうだ



「いま、個人商店じゃ大変じゃないの?」

お客さんに声をかけられる

まさにその通り

店の経営も追い込まれた

もう終りかもしれない、すべてが



自宅から店へ歩いて向かう途中

秋の優しい光が、僕に問いかけるように降り注ぐ

「もう少し生きてみなよ」

そう聞こえなくもなかった

名も知らぬ花たちは風に揺られて手を振っている

「君たちは強いね」と僕は語りかけた




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