私が「僕とパニック障害の20年戦争」を出版したのが、2009年でそれから10年以上が過ぎたので、パニック障害とはすでに30年以上の付き合いになります。また、パニック障害になると少なくとも半数以上の方がうつ病を発症します。私も30代の時には発症していました。
コロナ後遺症には味覚、嗅覚障害などいくつかの症状が伝えられていますが、ここではうつ病にも共通する倦怠感を中心に書き記していきます。
少しデータを見たのですが、コロナ後遺症患者の4人に3人は半年後には治癒して、9割以上の方が1年以内に完治しているそうです。勿論、治癒率が高いのは良いことですが、治らない方にとってはそれが焦りに繋がるのかもしれません。患者さん本人の中でだいぶ良くなっているという感覚を持っている方は、希望を持ちやすいと思いますが、回復の兆しが見えないと、焦りは大きいと思われます。うつ病やコロナ後遺症の倦怠感は他人には分かりづらく、孤独感も抱きやすいです。
社会的にも会社や学校を辞められた方もいるのだと思われます。気力でどうなるという問題ではないですから。出来るだけ周囲の評価ではなく、自己評価を重視したほうが気分的には少し楽になるような気がします。皆さんの一日も早いご回復、そして万一、完治しなくても、何らかの希望を見出だされることを願っています。