R

VWのティグアンから、Rが発売されたという事です。
Rとは、「ゴルフR」のRの事で、最上位モデルとしてゴルフRと同じ３２０馬力を誇ると言います。
車重に合わせ、トルクはゴルフよりも20Nmほど更に太らせているもの。
可変ダンパーを搭載し、21インチを履きこなすというSUVである。
レースモードまで設定のあるこの車は、もはやSUVという皮を被ったホットハッチ。

乗ってもいませんが、おそらく以前ステルビオに感じたものに近いのだろうと思います。
BMWはもとより、各社からこういったニッチであった筈の車が発売されています。
つまり、このちょいと背の高い5ドアハッチが、昭和の時代のセダンなのでしょう。
トヨタのクラウンまでもがセダンを止め、この手のボディ形状になるのですから今更ですが、つくづく実感します。

ふと思うのは、この電動化を見据えた時代に、なぜRなのだろうということ。
ティグアンにRを投入して、それほどの顧客開拓に結び付くのだろうか。
素人考えでは、デチューン型の2Lディーゼルをパサート用の物と同じスペックにするとか、GTIの2Lを若干中速寄りのセッティングにしたりした方が掴めるような気がします。
派手なRを投入するという事は、BMW X3 M40i 、メルセデスGLC43あたりのチョイ下という位置づけでしょうか。
AudiはQ3シリーズにスパルタンなモデルは無いのでバッティングせず、直接のライバルはレンジローバーイヴォークと見ます。
確かに、初代イヴォークのキラキラ感は半端ではありませんでしたが、さらに洗練されたと思いきや、馴染み過ぎました。
もうあの形状にトキメかない方が多いのは、なんとなく感じている人も多いでしょう。
ただ、ここのところ国産車のインテリアレベルが上がり、VWの内装に質実剛健美の優位性を見て取れない事が多い。
どうもオトコのオモチャ感いっぱいですが、市場ではどう取られるのか見ものです。