「染まずただよふ」

・・・塾講師スミレの日記・・・

過半数

2009年08月22日 |   中3 
今日は生徒の、学力ではなく常識を疑ってしまったエピソードをひとつ。

中3社会で、ちょうど「国会」のあたりをやっているそうです。
選挙が近い今、9月の定期テストのころには与党と野党が逆転する可能性もあって
説明が微妙… と同僚が頭をかいていました。
(定期テストには「現在の総理大臣と与党」を書かせる問題が必ず出るので。)

さて、民主主義において採決の際よく出てくる「過半数」という言葉
中3にもなってまだ意味がわからない生徒が存在します。それも予想以上に多い。
「40人のクラスで意見をまとめるとき、何人の賛成が有ればOKだと思う?
の質問に「25、6人?」という曖昧な答えが返ってきたらしい。
確かにそのくらいの賛成票が有ればOKだろうけど…

こういう生徒には「過半数」の意味を説明してもいまいちピンとこないらしく
中には「多数決とか興味ないー。」などと言っている生徒もいて
近い将来、選挙権を放棄しないといいけど…と心配になってしまいました。

18才から「大人」という意見もあるみたいですけど
15才でコレ、という現実を見ると不安になります。