「染まずただよふ」

・・・塾講師スミレの日記・・・

水洗

2015年09月30日 |   誤・迷答!
小6クラスは例年、1~2校の生徒の仲間集団で構成されることが多いのですが
今年は近隣のいろいろな小学校の生徒たちが数人ずつ在籍しています。
構成バランスがいいからなのか、ムードメーカーがいるからなのか、単に小学生だからか
みんなあっという間に仲良くなって、休憩時間はだいぶ盛り上がっています。
授業中も、他校の生徒であっても助け船を出したり意見をきいたりして、だいぶイイ感じ。
ただ、誰かがヘンなことを言うと、とたんに脱線しがちになるのが注意したいところ。

今日は国語の授業の中で、慣用句の問題があったのですが…

意味を参考にして、(  )にあてはまる言葉を書こう。
過去のできごとをなかったことにすること。=(  )に流す

真っ先に出た発言が「トイレ!!でした。
この一言で、笑い声や賛同の声で教室内は一時騒然。
賛成派は「流すと言ったらトイレでしょ!」と言い張っていましたが
「トイレで水に流すんでしょ。」と言ったらあっさり納得してくれました。

「トイレに何でも流したら詰まっちゃうかー。」とも言っていました。
いったい何を流すつもりでいるのやら…。

語源的には「水でけがれをはらう」というところからきているみたいだけど
子供たちにとっては、目に見えないものを水で流してきれいにする、というハナシは理解しづらそう。
見たくないもの捨ててしまいたいものの現物を、水の流れの中に投じることで
目の前にない状態にする=トイレに流す、の方がイメージしやすいんだろうな。
でも、これって、水洗トイレの普及率が高いからこそ共感できる発想ですね。