「染まずただよふ」

・・・塾講師スミレの日記・・・

あと1年

2019年03月27日 | 今日のお仕事 
2020年度から小学校で使われる教科書の検定結果に関するニュースを見ました。

ふだん小学生に英語を教えているので、教科書の内容に興味津々。
ただ、ふだん教えているからこそ、小学校からの英語教科化には懐疑的。
「英語に興味を持ってもらう」「英語を嫌いにならないで!」というなら
月に1回程度ALTの先生と英語オンリーでゲームをする、くらいでちょうどよかったのに。
教科化されることで通知表に評価がつくしテストもしなくちゃいけないし
先生の負担はさらに増え、苦手意識を持つ生徒も増えるのは必至だと思います。

前から思っていることだけど、
子どもたちの国語(日本語)の力がどんどん落ちている今、
英語にかける時間があるなら国語に回してほしい!
それは必ずしも教科書的な国語じゃなくていいから
感性が豊かで記憶力がいいこの時期にこそ
たくさんの日本語の言葉、文章、表現に触れてほしいです。

どの教科の勉強も、「考える力」も「理論的に組み立てる力」も
「相手にわかりやすく伝える力」も「相手の気持ちをくみ取る想像力」も
すべての基本は国語だと思うんだよなあ。
英単語を知っていても、英文法の知識があっても
国語の力がない生徒は結局それを正しく使えない(自分の考えを英語で書けない)
というのを身近で見ているので余計にそう思います。

まあ、そう思ったところで
1年後にはこの教科書を使った授業がスタートするわけなんですが。
せめて塾に来てくれた生徒には「英語」も「国語」もなんとかしてあげたいなあ。

「聞く」「話す」重視=日常の場面想定-発音など検定で修正・英語教科書